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今年の夏も、わたしはこの音楽を聴く

夏らしい日差しが自粛期間の部屋の中にも差し込み、ほどよい暑さを感じるようになった、6月後半のある日。

Spotifyで音楽を聴こうとアプリを立ち上げると、おすすめ欄に、雲隠れした太陽のアイコンを纏った一つのプレイリストが表示された。

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その名も「My Summer Rewind」。

この「My Summer Rewind」というSpotify公式が作成したプレイリストは、ユーザーがSpotifyをインストールした日から現在(2020年)に至るまでの使用統計を使って、アプリが独自で選曲し「この曲、今年の夏も聴きたいんじゃないの?」という意味合いで作られているもの(たぶん)。


このプレイリストの説明欄には以下のように書かれている。

今年も夏がやってくる。あの夏の記憶を呼び起こすあなただけのサマーチューンをお届け。

Spotifyが日本でサービスを開始したのが2016年9月であること、その上自分がSpotifyを使い始めたのが2017年初めということを考えると、「My Summer Rewind」は私の過去3年間の夏に聴いた曲を振り返ってくれている、ということになる。どれどれプレイリストを開いてみる。


... 一通りラインナップを見て聴いてみて純粋に思ったのは、夏曲、とてもいい具合にピックアップされている(!)。

プレイリストに表示されていた曲たちは、私が過去二年の夏に幾度となく聴き、そして今年の夏も絶対聴く予定だし、というか年中聴いてるし(単純に好きな曲では?とも思うけど)、でも「夏に聴くからこそサイコーだよねこれ」、という曲たちだった。
また他にも、その時に丁度見てはまっていたドラマの主題歌や挿入歌も幾つか入っていた。曲を聴いてドラマを思い出して、そのドラマを見ていた頃、つまり少し前の夏を思い出す。


夏に聴く曲は、なぜだか私にとって特別な思いを感じる。
その理由はきっと、「夏」にはいろんな種類があるからではないかと思う。

じっとりと汗ばむ屋外、クーラーの生活音が部屋に響く涼しい室内。
夏休みの間の大事な友人との用事に遅れそうになって最寄り駅にダッシュで向かうとき、ベッドに寝転んでひとりYouTubeを観あさり聴きあさっているとき。
心地よくも生ぬるい風が初夏を感じさせる6月の昼。何だかんだ30度くらいの気温がある8月の夕方。

一言で「夏」と言っても、細分化するとそこには様々な景色がある。これらすべてを一概に「夏」と表すことはどうも容易ではない気がしてしまうのだ。自分がいつ聴いても腐らない、「Rewind=(まき戻す)」してまで聴きたい曲をこのSpotifyのMy Summer Rewindから見てみると、ひとつの共通性が見いだせる気がした。
それは、時間軸で整理できるということだ。

少し変な感じだが、自分の好きな/リピート曲たちについて考えたとき、それらは「何月に聴きたいか」「何時ごろに聴きたいか」がなんとなく頭の中でスッと思い浮かんでくるものばかりだった。
それなら、この曲たちの時間軸をここでリストアップしておけば、「自分の好きな曲を好きな時に聴く」がより明確にできるし、どの「夏」に自分がよく聴く曲であるかを把握しておけば、夏気分がより楽しめるのではないか。

今回のnoteでは、そんな私的”My Summer Rewind”を、「聴きたい夏の時間軸」の順番に列挙していきます。若干の自己満です。


ー私的My Summer Rewindー

2017年から2019年までの夏に、私(22歳学生、女性、関東在住)がSpotifyでリピートし続けて聴き、公式により作成されたプレイリスト“My Summer Rewind”にある50曲の中から、「これは外せない」というものをいくつか厳選して語っていきます。

前置きが長くなったのでとっとと始めて行きましょう。


【5月後半~6月】透明少女 (ナンバーガール)

「夏の曲」、とか言っておきながら、まずはあえての「初夏」をチョイス。

言わずと知れた伝説的ロックバンド、ナンバーガールの名曲ですね。
この曲、特に5月後半あたり〜6月の、自分がすこーしでも「夏」を感じた瞬間をピークにめちゃくちゃ聴くのが個人的にはすごく気持ちいいんです。「夏」きたな、っていうのを感じられて。

透きとおって見えるのだ 狂った街かどきらきら・・・・・
気づいたら俺は夏だった風景
街の中へきえてゆく

そうなんだよ、気づいたら夏だ〜〜〜〜!!!!

走ってるときに聴くと、これから始まる夏に向かって走り出す透明少女のような、若しくは透明少女に出会ったような感覚に陥ることができる気がします。
「初夏」に聴くのが個人的な嗜好だとはいえ、わたしは夏まっただ中でも、夏の暑さの残る9月後半でも、そして夏が恋しい秋冬でも、何だかんだ年中聴いてしまいます。(しょっぱなから「時間軸」の観念いずこへ....)

YouTubeではライブ動画がいくつか載っているのですが、どれもなんか見てる画面から視線を外せなくて、深夜に一つ見始めると全部観ちゃう。全部観ましょう。

解散したあとで知ったバンドですが、昨年の再結成発表嬉しくてうれしくてバンドTシャツ買ってしまった。

【7月14時】陽炎 (フジファブリック)

志村正彦さんをリードボーカルとするフジファブリックの通算2枚目のシングル。アルバム『四季盤』の中でも夏を表す曲としてこの曲が収録されています。

リードボーカルの志村さんの声、どこか儚げな寂しさと淡い期待とが漂うピアノの旋律、すべてが相まってこそ生まれている一曲。「夏」というワードは歌詞に登場しないながらも、情景に夏を感じられるような気がして(もしくは求めて?)聴いてしまいます。いつ聴いても飽きないのですが、夏の初めくらいが好きかもしれない。時間帯なら、夕方くらいに聴くのが好きかもしれない…。

10年前くらいに自分が生まれていたら、生で聴きたかったです。

【7月20時頃】ラビリンス’97 (chelmico) 


女性ラップデュオのchelmico。色んな雰囲気の曲を出していて、毎回リリースするたびに今回はどんな感じなのか?という予測不可能性があって好きです。そしてこの曲、「ラビリンス’97」はというと、かっこいい!おしゃれ!に尽きる。かっこよすぎるんです。7月とかの梅雨明け辺りの渋谷とか新宿とか都内の喧騒の中、20~22時ごろに聴くのが好き。クラブでの出会いについての歌詞なのに、2人はクラブに行ったことなくて、想像で書いたっていうエピソードも大好き。


【8月11時】夏のドキドキ (never young beach) 

ようやく8月(に似合うと勝手に私が思う)の曲紹介です。もう少しお付き合いください。

(この曲を夏フェスで歌ってた時のはこれ)
この曲は、8月という真夏なんだけど、太陽がじりじりって感じではなく、すこし風もあるような「午前中」の11時ごろをチョイスさせていただきます。ドライブのときに窓全開にして聴きたいなあ〜〜(なおまだ無免許)。同じくネバヤンのあまり行かない喫茶店で」「夏がそうさせた」「気持ちいい風が吹いたんですも、ここの「8月午前中(~昼)」という同じような月と時間帯のラインナップとして(勝手に)選出させていただきます。

春夏のお昼に聴くネバヤンほど気持ちいいものはなくて、今年も夏が来た~!って感じがするのです。


【8月14時頃】Summer Situation(STUTS,SIKK-O,鈴木真海子)


この曲の「夏」は、30℃以上は確実、じっとり系の暑さ、午後2時くらい、のイメージ。

MVからは波打ち際の音や砂浜を歩く足音、感触が聞こえてきそう。

そして、サビのフローがめちゃくちゃにすきだ。とにかく最高のひとこと。

いうこと言わないのでとにかく聴いてください。以上。


【8月14-17時頃】サマージャム'95 (スチャダラパー)

この曲の最高なところは、ラップなのに夏のゆったり感の醸し出し方が素敵なメロディーももちろんですが、なんといっても歌詞。

「蕎麦屋のせいろ」「プール帰りの子ども」「今晩も寝苦しい熱帯夜」…日本での夏のある日ってこんな感じだよね、というイメージを全部言語化してメロディーつけちゃった一曲。THE・日本の夏すぎる。 
留学生に「日本人って夏をどんな風に過ごすの?」って聞かれたら、この曲のリンクを張り付けて送る準備はできています。(むしろ留学生の友人、このひとこと私に聞いてきてくれ。)

そしてはじめと最後のざわざわした夏の雰囲気?も最高なんですよね。ある町の小さなお店の賑やかさっていうか。
今年の夏も、午後2~5時くらいの、太陽がまだ出ているけどさんさんと照ってない時間に、散歩しながら口ずさみたい。

ところで2020年の夏は、ちょうど現代版サマージャム:「サマージャム2020」(2017年リリース曲)とドンピシャの季節ですね。日本の「夏」のみにフォーカスして時間軸の流れを感じられる至高の音楽を作るスチャダラさん、流石です。


【9月後半17時ごろ】若者のすべて (フジファブリック)

少し飛んで9月後半という妙な時期をチョイスさせていただきました。

夏!真っ只中!って感じの時期よりも、9月後半あたりの夕方~夜ごろに聴くと心がとってもホクホクして焼き芋のようになります。哀愁。でも本当は、今夏の最後の花火を見る前の、8月終わり前くらいの夜に聴くのが 後悔しない夏のためには良いのかもしれない(時間軸設定ガバガバ)。

最後の花火に今年もなったな」ってそんなこと言ってしまうの儚すぎませんか??? 

フジファブリックは、春夏秋冬すべての季節にあった曲が何曲かずつ+モチベーションをあげる曲が何曲もあるので、これらを聴いてるだけで わたしのここ数年間は颯爽と過ぎ去りました。(このこと話してまたひとつnote書けそう。)

まとめ

自分の夏よく聞く曲をメモするだけのnote。いち大学生のわたしの個人の嗜好に需要があるかはわかりませんが、ここまで読んで頂いた方いたら本当にありがとうございます。

私は、これらの曲をはじめとした色んな曲を今年の夏も聴いて、いろいろなことにおいて自粛続きの毎日を耐え忍びつつも楽しく過ごしていきます。選ぶまでに自分の中でのセンバツを行い、プレイリストを何度も聴き直したり吟味したりして苦渋の選択をしたので(本気すぎ)、もしよかったらこのうちの一つでも聴いてみてくださいね。最高なので。


そして、「夏」を感じる一曲を思い出したり、見つけ出すきっかけとなればわたしにとっても本望です。
あなたの「毎年の夏」に聴いちゃう音楽はなんですか? いつ、何時ごろに聴くのが好きですか?




<6月に書きたくなって下書きちまちま書いてたこのnote、実に2ヶ月越し。誰のせい?それはあれだ、夏のせい!>

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