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【プレスリリース】郊外住宅地の買い物難民×水産業の人材不足を救う!「鎌倉で魚屋づくり」クラウドファンディング開始のお知らせ

鎌倉さかなの協同販売所準備室(本拠地:神奈川県鎌倉市、代表:田島 幸子/2022年10月一般社団法人設立予定)は、鎌倉の郊外住宅地の買い物難民の課題と、鹿児島県阿久根市の水産業の人材不足の課題を掛け合わせた、新しいスタイルのまちの魚屋の開業資金の一部をクラウドファンディングサイト「ready for」にて募集を開始します。
募集期間は2022年6月13日(月)から7月31日(日)で、募集金額は500万円を目指します。

概要

高度経済成長期に一斉開発され、高齢化率約45%の郊外住宅地である鎌倉・今泉台に、まちの人たちで協同運営する“みんなの魚屋”をつくる準備を進めています。店づくりに関わるメンバーは、20代の大学院生から70代後半の元町内会長まで。

店づくりに関わるメンバーの一部。サポーター含めて総勢20名以上で奮闘中です。

鎌倉・今泉台を拠点に、買い物難民や孤立化の課題を抱える市内の他のエリアでも新鮮な魚を移動販売します。
この魚屋は、地域間交流を大きなテーマに掲げており、取り扱うのは、鹿児島県阿久根市と、鎌倉市の漁業者らから直接仕入れた旬の鮮魚や、それらを使った惣菜、特産品など。定期的に各地の水産業者との交流イベントや、学生の体験学習受け入れを行い、魚を軸とした人材の育成や学びの機会をつくります。
今回のクラウドファンディングは、シャッター商店街の元鮮魚店跡を改修し、移動販売の拠点となる魚の加工所&販売所をつくる費用の調達を目的としています。

拠点をつくる北鎌倉台商店街
地域の交流拠点としての機能を兼ね備えた新しい魚屋のイメージ
イラスト:Shiori Numada+中田製作所

高齢化が進む鎌倉の郊外住宅地に、旬の美味しい鮮魚を楽しめる豊かな食環境と、魚食を通じた新たな交流の場をつくることで、各地の水産業者や地方の若者たちの応援にもなる、そんな三方よしの新しい魚屋づくりを目指しています。

きっかけと経緯

本事業のきっかけとなったのは、2017年にスタートした「阿久根と鎌倉」プロジェクト。全国的な課題となっている、魚を生業とする人材の育成、魚食の普及を目的に、当時鹿児島県阿久根市地域おこし協力隊だった石川秀和(現(株)まちの灯台あくね代表)が発起人となり、鎌倉拠点の地域間交流プロジェクト「〇〇と鎌倉」との連携で、毎年鎌倉で阿久根の魚をテーマにした交流型イベントを実施。阿久根市より民間の協力メンバー、食品加工科の高校生らが鎌倉に短期滞在し、鮮魚販売や食堂運営等を行った。2018年に実施した郊外住宅地における鮮魚の移動販売が連日好評だったことから、地域における魚屋のニーズを実感した今泉台町内会と梶原山町内会、が(株)カンバセーションズと連携し、住民主体で魚屋プロジェクトの立ち上げを決意。
2022年10月、阿久根側の民間メンバーも加え、7組織計10名で一般社団法人設立予定。

2018年のイベントで鎌倉に滞在した阿久根のメンバーの一部。これまで参加した高校生のうち2名が、県外進学後、阿久根市にUターンして地域おこし協力隊に着任 
2018年発行したフリーペーパー「阿久根と鎌倉」

住民主体のボトムアップによる産学官民連携事業

鎌倉の2町内会を中心とした住民主体のボトムアップ事業ながら、発足から約1年で産学官民連携体制に。研究や実証実験を目的とした大学や企業の受け入れは、今後も積極的に行っていきます。


関連イベントのお知らせ

◎10日間限定 移動式鮮魚店オープン
開業に向けたテスト販売として、阿久根の旬な鮮魚を毎日空輸し、鎌倉市内 5 ヶ所を移動販売車でまわります。

【期間】 6月18日(土)~22日(水)/  7月4日(月)~8日(金)
【時間】 13:00~17:00頃 ※なくなり次第終了
【場所】 
①    今泉台町内会館前 6月18日(土)、7月4日(月)
②    梶原山町内会館前 6月19日(日)、7月5日(火)
③    岩瀬 「旧おしどり寿司」裏側駐車場 6月20日(月)、7月6日(水)
④    由比ガ浜「笹屋米店」駐車場) 6月21日(火)、7月7日(木)
⑤    今泉(町内会館前)6月22日(水)、7月8日(金)

◎5日間限定 「阿久根と鎌倉」 日替わりさかな食堂の開催
期間中、鎌倉の5人の料理人が、日替わりで登場。阿久根の魚を使った定食を提供します。
期間 7月4日(月)~8日(金)
場所 まちの社員食堂(鎌倉市御成町11-12)
時間 昼(11:30~14:00) 夜(18:00~21:30)
 
主宰:鎌倉さかなの協同販売所準備室
協力:今泉町内会、今泉台町内会、岩瀬町内会、梶原山町内会、鹿児島県阿久根市、鎌倉市漁業協同組合、笹屋米店、さるがく水産、下園薩男商店、中の水産、濱崎魚類、まちの灯台阿久根、横浜国大建築計画研究室、ido、〇〇と鎌倉


応援コメント

上田勝彦 / ㈱ウエカツ水産代表取締役/元水産庁勤務/東京海洋大学客員教授/魚の伝道師
「日本人の魚離れ」が言われ続けて30年がたち、再び静かに魚への関心が高まりつつある。さまざまな魚関連イベントが各地で開催されているなか、このたび発足する鎌倉の魚屋プロジェクトは、イベントで完結するようなものではなく、北鎌倉の住宅街の自治会と鹿児島などの漁業産地、鎌倉に関与し多様な技術知見をもつ若者たちが連携し、互いの顔が見えるような関係をつなぎ、地域の暮らしに重要な要素である「食」と「住」と「世代交代」を“魚屋”を軸として結実させようという、おそらくわが国で初めての必然発生型魚屋の試みなのである。
構想を見ればわかるように、このプロジェクトは、魚屋を単なる魚売りの場としてとらえるのではなく、地域や業種を超えた人の交流や、文化的諸活動、魚を味わう空間として用い、“ゆるやかにつながりつつ楽しく健康に生きる”ことを目指している。
顧みればこれは、市場と魚屋と料理屋の良さが一拠点に融合されているかたちであって、水産史上のみならず、地域社会において次世代型ライフスタイルの提議にもなりうるであろう。近隣に在住しかつこのプロジェクトに協力する者として期待する。

西平 良将 /鹿児島県 阿久根市長
阿久根市と鎌倉市の交流は、当初、阿久根市の水産業が抱える課題の解決のため2017年に阿久根市の主導で始動しましたが、鎌倉市の郊外型住宅地が抱える課題の解決にもつながるという両市の課題解決のためのプロジェクトへと発展してきました。準備室の皆様を中心に、これまで本プロジェクトに携わってきた多くの皆様の努力に感謝を申し上げるとともに、この取り組みが更に発展し、継続していくことを大変喜ばしく思っています。「さかなの協同販売所」が単なる鮮魚店にとどまらず、両市の課題解決と地域間連携の強化を加速させ、更には同様の課題を抱えている他の自治体にとっても課題解決のための指標となることを期待しています。

柳澤 大輔 / 面白法人カヤック 代表取締役CEO
つながるまちは、面白い。阿久根と鎌倉。
それぞれのまちの食や風土、歴史、人が出会うことで、どんな未来が生まれ、加速していくのか楽しみです。


鎌倉さかなの協同販売所準備室について


【組織概要】
組織名:鎌倉さかなの協同販売所準備室
所在地:神奈川県鎌倉市今泉台
代表:田島 幸子
設立:2021年5月 (2022年10月一般社団法人設立予定)
SNS:FACEBOOK , instagram , note , LINE 

 
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
鎌倉さかなの協同販売所準備室 
広報担当 狩野 TEL:090-8463-8886 
MAIL:kamakura.sakana@gmail.co.jp
 



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