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【Session9】 子ども向け対話型アート鑑賞会「光影共鳴」展
開催日時:2024年7月
場所:日中友好会館美術館(東京都文京区)
参加者:親子2組(小学生対象)
子ども向け対話型アート鑑賞会のダイジェストはこちらからご覧ください✴︎*.
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この度、念願叶ったことが2つあります。
ひとつめは、私が大好きなアーティスト、断熱材を彫って創り出すアート「光彫り」作家のゆるかわふうさんとご一緒させていただけたこと、そして、子供向けの対話型アート鑑賞会が実現できたことです。
遡ること、数ヶ月前。私はゆるかわさんの展覧会イベントのスタッフに登録し、京都の「和中庵」に向かいました。ゆるかわさんのインスタグラムでスタッフ募集の告知を見て思い切って応募したのです。
遠方からの参加にも関わらず、参加させてくださったスタッフの皆様にもとても感謝しております。
この時にゆるかわさんにお会いして勇気を出してご挨拶させていただき、「いつかゆるかわさんの作品で子供に向けた対話型鑑賞をしてみたいです」とお伝えさせていただきました。
その後、資料や企画書をお送りしたところ、この度の展覧会でどうですかと日中友好会館美術館さんにもご提案くださり実現する運びとなりました。
美術館の皆様のお力添えもいただき、本チラシにも鑑賞会の告知を入れていただいたりと、大変嬉しいことの連続でございました!
展覧会は「光影共鳴」ということで、ゆるかわさんの光彫り作品と中国の伝統的な民芸である皮影絵(ピーインシー)人形(作者はチャイ・グァンンイーさん)の展示でしたので、ゆるかわさんの作品とピーインシーと両方を取り上げさせていただくことになりました。
対話型アート鑑賞会は事前申し込み制をとっておりましたが、当日は午前の部のみの開催となり、二組の親子さんが参加してくださいました!
◎アイスブレイク
①三国志に登場する武将の中から好きな一番好きな武将を紹介してみよう
皮影絵として展示されている三国志の武将を机に並べて、一番好きな武将を選びその理由を教えてもらいました。
孔明がとても人気でした(笑)
②音を聞いてイメージに近いカードを選ぼう
ある音を聞いて、その音からイメージするアートカードを選んでもらいました。
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◎対話型アート鑑賞(ピーインシー)
1つ目は「白蛇伝」の一場面を鑑賞しました
最初こそ「この中で何が起きているかな?」の質問に戸惑った様子の二人でしたが、徐々に小物や花、そして人物についてもと視野も広がっていって、
「鳥の声が聞こえてくるよ」
と目には見えない鳥の姿とその声をイメージしていました。
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2つ目は「牛郎織女」の一場面を鑑賞しました。
こちらは彦星、織姫伝説として日本でも有名ですが、この物語については参加されたお子さんの方が詳しくて
「このお話、知っているよ。二人の子供がいないね」
などと色々と教えてもらいました。
「ここは庭かな?」
「蝶々がいる!ピーマンもある!」
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◎対話型アート鑑賞(光彫り作品)
1つ目は「白虎夜の娘」を鑑賞しました。
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まず、暗幕で仕切られたゆるかわさんのブースに足を踏み入れた時の「うわぁ!」という声が嬉しくて、私の気持ちも引き締まりました。
虎の親子を前に、
「風が吹いて、草が揺れてるね」
「遠くから猿の声もする」
「パンダがいるかもしれない」
「ここは森かな」「中国の森だと思う」「
大きい虎はお母さんだと思う」「子供と一緒にいるから」
「大きい虎はお父さんだと思う」「大きいから」
と、発見と対話が止まりませんでした。
2つ目は龍の親子の作品を鑑賞しました。
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「空の高いところを飛んでる」
「話し声が聞こえる」
「風の音がする」
とこちらでも作品の世界へ没入していた二人。
ゆるかわさんが親と子の龍それぞれの違いを見つけてみようと促してくださり、鑑賞の目がさらに広がっていきました。
その後も時間の許す限り、たくさんの作品を鑑賞しました。
すでにこちらから質問を投げか毛なくとも、
桜の花びらを揺らす風を感じて、
空と海を感じて、
今まさに飛び立とうとする金烏の熱をんじて・・・
どんどん作品との距離が近くなっていきました。
今回、子供の持つ想像力と順応性、そして、可能性を存分に感じさせていただくことができました。
◎ゆるかわさんの特別レクチャー
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途中でゆるかわさんが特別にレクチャーをしてくださる場面があり、保護者の方々も興味深々な様子で質問されていました!
そして、アートの素材である断熱材を持ってきて下さり、指で掘らせてくださいました。
思っていたよ入りも硬い!と、みんなアートに変身した断熱材と手元の断熱材を見比べていました。
生きていくための力に
初めて子供向けの鑑賞会をさせていただきましたが、本当に刺激的な時間でした。想像力、観察力、傾聴力、美意識など短時間でグッと成長していたように感じます。
「学校で、難しい算数の問題やお友達との関係に悩んだら、興味たいに近づいたり、離れたり、こうかな、ちがうかなと色々なことを予想してみてくださいね」
と最後にお伝えしました。
この対話型鑑賞で培われる力は、生活の中でも十分に活かすことのできる力ばかりで、それは人生を生きていく中で実はとても重要な力でもあります。
そのことを今後、もっと子供向けWSを通じて伝えていけたらいいなと思いました。
タイトルは最後でいい
そして、もう一つ、子供達に伝えたいことがありました。
「今度美術館に行ったら、まずは絵を見て、お父さんやお母さんと気づいたことや発見をお話ししてみてくだい。そして、もっと詳しく知りたいなと思ったら、タイトルや作者を調べて、検索したり、美術館の人にお話を聞いたりしてみてください」
正解を求める前に推論や予測、想像をしてほしいということです。
私たち大人でも検索をして知った気になることは簡単ですが、本来であればじっくり時間をかけて、自分の言葉で説明できる力が大切で、疑問を持てることが重要。
そうしてようやく「観た」「鑑賞した」という経験が完結され、自分の養分となるのだと思っています。情報を得るのはその次。知った気になるのではなく、もっと深く知るための検索になってほしいと思います。
【参加された方のご感想をご紹介します】
「子どもを連れてこの対話型アート鑑賞に参加するのは初めてでした。とても感動しました。子どもの美意識を向上させるためにまったこのようん会に参加したいです」
「めちゃくちゃ楽しかったです。すごい作品がいっぱいある」
根拠を述べる力が早速発揮されている!
アンケートに「今日一番印象に残った作品はありますか」という設問があり、参加してくれた女の子から「白虎夜の娘。赤ちゃんが可愛いから」と回答がありました。
この、何気無い一文に思えますが実はすごく重要な要素が含まれています。
「白虎夜の娘」という作品名だけでなく、それを選んだ理由が書かれているのです。
私が対話の中で繰り返し繰り返し、「どこからそう思う?」と理由を尋ねていたからか、最後に彼女は「どうして私はこの作品を選んだっけ?」と自分と対話してくれていたのだと思います。
対話型鑑賞を繰り返していくと、より明確に根拠を示す力や長い文章を書くことができるようになるという報告もあります。
子どもの成長と吸収力って凄すぎます!感動です…。
想いを果たすステップ
ご縁が繋がってこんなに素敵な夢を実現することが叶いました。
「夢」って叶うんです。
「夢」っていうと恥ずかしいので、ここでは「想い」にしたいと思います。
私はこのWSだけでなく、様々な自分の「想い」を叶えてきました。
叶っていない想い、これから果たしたい想いもあります。
自分の「想い」を実現するには、努力することも大切かもしれませんが、まずはその「想い」に関連するものと縁を持つことが大切だと思っています。
縁を持つためにはじっとしていてはダメで、自ら行動して縁を結ぶ。このステップがすでに努力になるのかもしれませんが、やっぱり努力は後からついてくるものだと感じています。
夢中にやっていて、振り返ったらそこに努力した跡があった、あ、私努力したんだな、と気づくのはずっと後のこと。
縁を結ぶためには、ときに時間とお金をかける必要もあるかもしれませんが、それを惜しむくらいの夢なら、頑張らなくていいと思います。それが本当に叶えたい「想い」ならば、惜しんでる余裕もないし、惜しむという選択肢もないからです。
もし、惜しむ気持ちがあるなら、もっと別に夢中になれるものが自分の中にあるのかもしれません。
縁を持つと、あとは自然にそちらに引っ張られていくということが私の場合は多い気がします。途中で頓挫したり、叶わずじまいになってしまった時は、それこそ「縁がなかったんだな」と思えばいいのです!
大切なことは、縁を結んだ先のことまでイメージして行動すること。
次はどんな提案をしよう、次はこんなことを話してみようと先へ先へ「想い」を走らせていれば、いつかその縁を通り越してさらに違う世界へ繋がっていきます。
説教くさくなるのは嫌なのでこの辺りにしておきますが、まずは「想い」に耳を傾けで素直になることがとっても大切だと思っています。
ゆるかわふうさんのHPはこちら
https://www.yurukawafuu.com/
ゆるかわふうさんのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/yurukawafuu/
日中友好会館さんのHPはこちら
https://jcfcmuseum.jp/
冒頭に記載したゆるかわふうさんの京都「和中庵」でのイベント映像もぜひ、ご覧ください。
https://youtu.be/mhcTNym7meo?si=Iqe61DSwk9-SBhfy
金島魚月のHPはこちら
https://www.newsign1989.com/
金島魚月のInstagramはこちら
https://www.instagram.com/sakanatsuk1/
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