サカナノスリミ

最後の一撃は、せつない

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2222日に幕を下ろすのは彼女

欅坂46一期生として加入し、グループの改名を経ても尚櫻坂46の一員として活動してきた尾関梨香が先日2022年9月11日に最終活動日を迎え、9月30日を以ってメッセージ配信を終え、卒業・引退をした。 彼女に魅了されグループを推してきた日常、アイドルを追うという自分の日常の終わりは、意外にも同時に迎える。意外にも、自分でも驚くほど余りにも意外なのだ。 (※この雑記は自己を客観的に見つめる為の謂わば記録であり、他者が読むに値する文章には到底足り得ないものである。この雑記を読むのであ

    • 櫻坂46が紡ぐ"らしさ"とは何か

      快進撃の2023年を終え、2024年も勢いそのまま突き進む櫻坂46。7th Single BACKS LIVE!!を皮切りに、小林由依のアイドル人生の最後を見事なまでのステージで美しく終幕させた。小林由依という櫻坂のパフォーマンスにおける要と別れ、新たな覚悟を胸に8th Single『何歳の頃に戻りたいのか?』を引っ提げツアーに挑む。全8公演で北上していくツアーは"新・櫻前線 -Go on back?-"と銘打たれ、櫻坂の新たな魅力を咲き誇らせると誓った。 さて、そんな4th

      • 物語からの脱却、櫻坂46の新たなる嚆矢

        5th Single『桜月』の発売を皮切りに、イオンカードライブvol.2、3期生おもてなし会、ユニ春、3rd TOUR 2023、初の展覧会『新せ界』、6th Single『Start over!』、海外公演に夏フェス、7th Single『承認欲求』、新参者、そして3rd ANNIVERSARY LIVEに至るまで、3年目の期間を存分に暴れまくった櫻坂46。そんな邁進するグループの選択と現在地をメインの軸となる3rd Tour、3rd YEAR ANNIVERSARY L

        • 血となり肉となり、骨となり。あの頃は確かに息衝く

          はじめに本記事は、櫻坂46 2nd TOUR『As you know?』in TOKYO DOMEに足を運び感じたことを可能な限り言語化する雑記である。しかし、先ずは追うという事とファンであるということの個人的な定義を述べたい。この定義から話さねば、自分の立ち位置が可視化されないからである。無論、話の対象は櫻坂である。 ファンの語源がfanaticであり、狂信者であるという辞書的な話は今回は一旦置いておく。これはあくまで、筆者の個人的な考えであることを念頭に入れて、読んでいた

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        2222日に幕を下ろすのは彼女

          櫻坂46『五月雨よ』から汲み取る楽曲解釈と表現

          1. はじめに2022/4/6にリリースされた櫻坂46の4thシングル『五月雨よ』は、恋愛感情の切なさと儚さを詰め込んだ曲である。今作の歌詞は、とてもストレートに書かれており、情景描写も明快である。故に、一般的な解釈云々は、とりわけ必要のないものだと感じていた。しかし、メンバーの表現を見るたびに、性愛を超えた“大きな愛”を感じ取れる。その根源について、自説をもとに語っていく。 一個人の勝手な見解であるので、鼻で笑いながら読んで頂けたら幸いである。 2. 『五月雨よ』に於ける

          櫻坂46『五月雨よ』から汲み取る楽曲解釈と表現

          パンデミックが呼び起こした音楽の核

          2020年に起きた、新型コロナウイルス"covid-19"の流行。これによって、世界は大きな変革を遂げた。変革とはいっても大半は、今まで徐々に変化をたどっていたものを急ピッチで変化させたものと言える。キャッシュレス決済やリモートでの業務に始まり、多くのもの/ことが人と人との直接の触れ合いを減らしながら、それでも成り立つ進化を遂げた。音楽業界はその変化の中で、配信ライブというものに注力することとなった。配信ライブによって、ライブという文化はかろうじて生き残り、また以前より気軽に

          パンデミックが呼び起こした音楽の核