【フリゲ感想】ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~
この記事の文字数は約9,400字です!
おはこんにちばんは! 富井サカナです。
今回は制作時からいつ公開されるのかとずっと待っていた一作。
フェス終盤のギリギリまで満を持して楽しみにとっておりましたよ!
1.どんなゲーム?
今回紹介したいのは、きかさんの「ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~」です!!
【制作】きか様
【制作ツール】ティラノビルダー
【プレイ時間】フルコンプ約14時間程度
( 共通3時間程 + 各キャラ4~5時間程※ = 1周7時間程。
2週目以降は共通終りからスタート可能
※各キャラの共通のイベントもskip可能)
【ジャンル】女性向けノベルゲーム
【KW】女性向け、恋愛、ラブコメディ、ファンタジー、異世界、勇者
【ED数】3ルート(計9エンド)
【筆者プレイ時期】2023年2月にプレイ
【筆者プレイ状況】フルコンプ
【あらすじ】
ひょんなことから異世界?にきた、童話の王子様に憧れる主人公。
そこで出会った憧れとはちょっと違う王子様に『伝説の勇者』と間違えられてしまう。
果たして無事に帰れるのか、それとも……?
【一言でいえばどんなゲーム?】
RPG的世界観が漂う絵ウマウマな大長編感動ファンタジー乙女ゲーム
2.こんな方に特におススメ!
・ファンタジーやJ-RPGが好きな人
本作は現実世界からストーリーが始まりますが、ゲームの大部分はファンタジー世界で過ごすことになります。このファンタジー世界がとってもRPG世界のソレなんです。世界は3つの特徴のある国に治められているし、お城があって城下町があるし、謎の塔がそびえたっているし、洞窟はあるし、大きな岩に聖剣が突き刺さっているし、ドラゴンや精霊が出てくるし、といったもんです。実はファンタジーは個人的にはそれほど好みのジャンルではない(特にラノベが苦手)のですが、子どもの頃から慣れ親しんだRPG的世界観をとても感じたので世界観にハマれました。
ファンタジー好きのみならずJ-RPG好きは普通に大満足のはず!
・正統派な乙女ゲーム好きの人
なんだか普通に乙女ゲーを遊びまくっているので好きだと思われているかもしれませんが、子どもの頃に少女漫画を結構読んでいたので抵抗感がないだけで特に好きじゃないはずです!たぶん!恋愛モノは好きだというのと、ノベコレ投稿作で乙女ゲーのクオリティが高いので好んで遊んでいるだけなんです!とまぁ謎の言い訳はともかくとても面白かったです。
何が言いたいかというと、私が心から楽しめたので、女性で乙女ゲー好きの方なら普通に更に更に大満足のはず!攻略対象の男性陣は三者三様でメチャクチャ魅力的です!
・食欲旺盛な人
本作、徹頭徹尾主人公ユイナの食べっぷりが非常に好印象でした。お腹が空いてはガツガツ食べるシーンが数多くあり、飯テロ的な味わいがあります。特に甘いもの好きなので甘いものは別腹とばかりに食べて食べて食べまくりです。食べるシーンの始まりの合図である主人公のお腹が鳴るシーンは作品内で何回あったことか!なお、食べるシーンだけでなく料理のシーンもちょいちょいあり、『やっぱり生きることって食べることなんだよな』というプリミティブな感動が味わえます。某サンドイッチを提供するコンセプトカフェとかあったら絶対に行ってみたいですね。
ちなみに本作は超大作ですが、リプレイ性はとても良いです。2周目以降は既に見た展開はスキップできますし、ただスキップするだけじゃなくてCG付きでダイジェストが見れちゃうんですよ。スチルマシマシだとこういう演出もできるんだなぁと思いました。また、スチルが見られる選択肢やエンド分岐の選択肢は青や赤の枠で表示されるのでセーブのタイミングもばっちりです。エンディングでの感動は必至です。これでもかというほど道中にイベントスチルがあるので、それらを眺めながら味わう感動的なフィナーレの満足度の高さは滅多に味わえないものです。
素晴らしい作品ですので、是非腰を据えてプレイしてください!
3.ネタバレなしの感想
ここではネタバレなしの感想を記載します。
ノベコレでの私の感想+補足という形にします。
👇こちらはノベコレでの私の感想へのリンクです
(ゲームのプレイ・DLページへのリンクを兼ねています)
例によって感想記事前提でさらりとした内容となっています。
というか本作の感想欄のコメントはホント熱すぎですよね!
これだけ皆さんが熱くなる理由はプレイすれば分かります!
というわけで是非さっさとプレイしましょう!
悩んでいる方は感想欄の熱い感想(+以下)を眺めてみてください!
とはいえ、以下もうちょい魅力を深堀します。
■シナリオ・テキスト
シナリオは基本的にはザ・長編ファンタジーと言った感じです。かなり王道と思えるストーリーですが、異世界で出会う人々との交流が楽しめます。メインキャラだけでなく色んな身分のキャラクター(動物や精霊を含む)とのかかわりがありますし、ルートによって攻略対象以外のキャラも異なる一面を見せてくれるのでストーリーに深みが感じられました。
テキストは主人公の心情を表す地の文と会話をベースに進んでいく形になります。主人公が天真爛漫で前向きで明るいので、時に不幸な展開があってもいい気分でサクサクとお話が進んでいきます。コミカルなやりとりも非常に面白いですし、「だーれだ」のシーンや「こんにゃく」のシーンは爆笑しました。画力の無駄遣いがたまりません。
総プレイ時間ほどの長さは感じずに私は平日の早朝×5日ほどでクリアしました!
■グラフィック
グラフィックは非常に良いです。乙女ゲー作者の絵師さんの画力にはいつも驚かされます。今作はファンタジー世界なので服装の描きこみなんかもメチャクチャ大変そうですし、メインキャラ以外の立ち絵+服装・表情差分も大量にあってビジュアル面でも非常に豪華です。イベントスチルも「そこはなくても大丈夫では?」という部分にもふんだんに用意されていてこだわりをひしひしと感じます。
■世界観
ファンタジーRPG風の世界観はとても良かったですね。作者さんの概要欄で 『RPG好きが作った』と書かれているのは伊達じゃないです。前の項でも記載しましたが、RPGあるある的な要素が各所に配備されているのが嬉しいです。酒場やら宿屋やら騎士団やら呪いやら精霊やらなんやかんや全てたまりません!移動の際などに表示される地図にもワクワクさせられましたし、ストーリーの中でアイテムを手に入れた時の効果音+文字演出、塔を出入りする時のDQっぽい効果音なんかも楽しめました。
■演出
ネタバレなしの項なので内容には注意が必要ですが、主人公が好きな童話に絡んだ演出が良かったです。サムネにも使われている「魔王討伐まで、あと3日」のアレなどです。小物類が小さいウインドウで表示されるのも好きです。あとはスチルの演出でも良いなぁと思うものがいくつかありましたが、ネタバレの方に回します!シナリオとグラフィックが同一人物だからこそこういうことが上手くできるんだろうなぁ、と思うシーンがいくつもありました。また、テキスト自体が面白いというのはあると思いますが、ツッコミ的なセリフが太字になってるのが思いのほか良かったです。声量に応じてフォントの大きさを変えるのは良くありますが、こういう使い方は珍しいと感じました。
■おまけ
クリア後のおまけは非常に豊富です。大ボリュームの作品に相応しくおまけも大ボリュームです。イベントスチルの閲覧、主要キャラの立ち絵差分表示、登場キャラクターほぼ全員のプロフィール、ストーリーに絡む重要アイテムのCGと解説、クリア後のちょっとしたエピソード、EDリスト、驚きのおまけシナリオ、あとがきなどなどです。クリア後もじっくりと作品世界に浸れました!
4.ネタバレありの感想
というわけでここからは完全にネタバレを含みます。
各キャラのエンディングにも言及しておりますので、未プレイの方は必ず先にゲームのプレイをどうぞ!先に下を読んでしまうと台無しです。
↓ネタバレ記事開始カウントダウン5
↓ネタバレ記事開始カウントダウン4
↓ネタバレ記事開始カウントダウン3
↓ネタバレ記事開始カウントダウン2
↓ネタバレ記事開始カウントダウン1
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■ネタバレ感想
ここからは本作のエンディングまでをプレイして感じたことです。
改めて今更ですが未プレイの方は絶対に立ち入り禁止です。
プレイ後に人の感想見るのが苦手な方も是非飛ばしてください!
■ボリューム
本作はフリーのノベルゲームでは屈指のボリュームを誇っています。スパッと切れ味鋭い短編も良いですが、長編にしか味わえない達成感や感動もあると思っているので、これだけ長く作品世界に浸れたのはとても嬉しかったです。テキストメインで立ち絵が少々といった作品でなく、大量のビジュアルが用意されているADVとしては破格のプレイ時間だと思います。共通ルートが終わってキャラクター選択の画面が出たらすぐに個別ルートに入るのかと思いきや、王位継承祭までのイベントをこなしてからようやく個別ルートに入るという構成には驚きました。初回プレイでルートに入った時の画面にはメチャクチャ感動しました。
■ユイナのキャラクター
序盤は緊張感がない、食いしん坊過ぎる(お腹の音がリアルすぎる!)、自由気まま、絶対に勇者として戦おうとしない、恋愛に対していくらなんでも奥手すぎるところなどがあまりしっくりこずに、フィン、いやマオのような感じで見ていた部分もありました。でもいつも前向きな姿や勇敢かつ他人思いなところなどを見ているうちに評価は一変してお気に入りのキャラになりました。お腹の音が鳴ったら微笑んでしまうくらいに。
何が凄いって、恋する乙女モードになってからのユイナの方が可愛く見えたことです。気のせいかもしれませんが冒頭や序盤より、個別ルート終盤の自身の恋愛感情を自覚してからの方が魅力的に見えました。この辺は作者さんの腕の成せる業だと感じました。考えられないくらい衣装チェンジするのでその分だけ魅力の引き出しが増えたのもあるかも。
■個別ルートの感想
正式にはフィン、マオ、レオンの順が正しい順序のようですが、自分のプレイ順で感想を書いていきます。クリアした人たちでわいわい語りたい!というコメントをどこかで拝見しましたが、おっさんだけど混ぜて欲しい!
■レオンルート
〇キャラクター
気は優しくて力持ち。騎士団最強の戦士でありながら、面倒見が良く明るくコミュ力も人望もピカイチの男です。ゲーム開始序盤に非常時に助けてもらったことや、他の攻略対象であるフィンとマオの当たりが厳しいので序盤でもう第一印象から決めてました!状態で、正規順と異なりそうですが迷うことなく直行しました。やはりこういう世界では腕力こそが正義!そのうえ人格者なので男も惚れる男です。孤児院のエピソードでも優しさに満ち溢れていました。が、人間なのに魔物と唯一渡り合えるという点は逞しくもありますが怪しくもあり、副団長という立場ながら風来坊的にやって来て長居はしないようなことを言っているところやフィンの言動などを見ていても何やら油断ができなそうでもあります。全く見えないけどいつか裏切る敵国のスパイ的なポジション?異世界の住人ではない?なんて想像してました。
〇ストーリー
サンドイッチのくだりは面白かったです。はじめの2つは食べにくそう&ボリューム凄そう&炭水化物祭とはいえこれはこれで美味しそうだと感じましたが、モンスターはさすがにヤバいです。モザイク入ってて助かりました(?)。鰻のところも含めてバカ舌大食い野郎としてかなり個性が光ってました。
心の準備は多少していたとはいえ、睡眠薬で2人を眠らせたシーンのスチルには驚きました。ストーリーが大きく動いた瞬間のそのスチルを見た瞬間に先々の展開にメチャクチャ期待が膨らみました。その後の展開はウソつきで何も教えてくれないレオンを追いかけて追いかけての展開。ようやく判明した真実は全然レオンが悪人でなくてただただ切ないお話でした。記憶をなくしちゃう系のお話は超好みかつ超弱いので、終盤はもう泣き通しでした。
「落としもの」エンドは「ちょっと待てい!」という感じでした。画面反転演出がもうお見事で、反転の瞬間に絶望に包まれました。
「こだま」エンドはもう絶妙過ぎる伏線回収で、テキストで余計なことを語らずにグラフィックで理解させるの最高だな、と。
「ホットサンド」エンドはもう泣きっぱなしでした。レオンが壁を作って生きてきたことが自身の非がない理由だったのがなんとも切なく、ユイナに打ち明けたあたりから泣きっぱなし。狂暴になった時の魂の叫びなんかもうたまりませんでした。ユイナが記憶がなくしたところで、今度はレオンがユイナを追いかける番になり無事にフィナーレ。二人らしい明るくエンディングに向かうと思いきや、ラストシーンでまた一泣き。ここのところ涙腺強めだったのですが大量に泣いてしまいました。
一番好きなシーンは選べませんが、ユイナの本心を立ち聞きするシーン、抱き合ってドレスをつまんでいるシーン、ラストの号泣シーンあたりでしょうか。狂暴化した時の絵もエフェクト含めてやたらカッコ良くて好きです。レオンはスチルになるとイケメン度がアップするよなぁとスチルを見る度に思いました。
■マオルート
〇キャラクター
最後にフィンにしようと思って消去法的にお次はマオ。SNSに流れてくる感想をざっと眺めた限りでは人気ナンバーワンだとなんとなく思ってました。見た目的にも性格的にも女性ウケは凄く良さそう(超絶イケメンには目がない)というイメージでした。行動は伴ってるし、何から何までやたらハイスペックですが、さすがにユイナに冷たすぎるということであんまり良い印象はなかったです。が、動物や子どもには慈悲深いと言えるほど優しいので、いつかその感情をユイナに向けてくれることを信じたい!
〇ストーリー
魔王討伐のくだりでは、不思議と魔王が攻撃的でないことや名前からきっとマオのことだろうと思っていましたがやっぱりそうでした。同じ境遇なのにそんなに親身になってくれず、自分は居心地の良い異世界に骨を埋めるつもりなのにユイナには帰れ帰れってなんでやねん!ワシも異世界をエーンジョイ!したいんじゃ!とほぼ終盤まで反発しながら進めました。動物と子どもに優しい人間に悪人はいないはずですし、言葉でなく行動で常にユイナをフルサポートしているのは分かりますし、疲れて2人で寝てるシーンの無垢な寝顔ったらないのですが、言葉にすることこそが大事で言葉にしないと伝わらないと常日頃思っているので「早くデレろ!」という感じで最後までプレイしてました。個別ルートのチャプターを進めてもなかなかデレてくれずにヤキモキしましたが、最後の最後でユイナの押しに陥落した時はヨシキター!と思いました。溜めて溜めて最後にドーン!という感じで他の2人とは違う感情グラフが楽しめました。これはこれでオツなもんでした。最後のCGのこぼれんばかりの笑顔は「えっ?誰?」と思っちゃいました。
「掲げた正義」エンドは「そこはパレトロとくっついてくれ!」という感じでした。やっぱりちゃんと言葉を交わすのは大事だよなぁ、と。
「マオちゃん」エンドはマオの記憶がなくなってしまうのが悲しすぎる。でもこの世界の真相の一端を知れるのが良かったです。
「イチゴパイ」エンドは最後の選択肢の後くらいでようやくマオが優しさ前面に出す感じになり表情も柔らかくなり、塔の屋上のシーンではようやく本音を吐露してくれて安心しました。マオ視点で見た時にユイナに惚れない理由がなさすぎるんですよね。鰻以来の感情爆発「っしゃ!」は最高でした。塔⇒ドラゴンの背中に飛び乗ったあたりからテンションは最高潮でした。幸せに終わりがない逃避行エンド、素晴らしすぎる!!
一番好きなシーンはココアの背中のラストシーンです。急にマオに想いを寄せられてドギマギするやりとりと、何よりラストの月バックの竜の背のCG!最高です。マオはまだ現実世界で明かされていない部分がたくさんあるので、生い立ちなどの境遇が明らかになれば好感度が更に上がる伸びしろたっぷりキャラなのだと思いました。
■フィンルート
〇キャラクター
どこからどう見ても超正統派な王子様然とした王子様。ちょっと背が低いところもなんとなく自分の中の王子様イメージとピッタリ。ここまでの印象としては国を背負う立場の者としての振る舞いだったり、呪いをうつさないように敢えて人と距離を取ろうとしたりというのも分かるけど、ちょっと頑固だし壁を作るところがあるよなー、といった感じでした。が、最後にフィンのルートをプレイして印象は激変。プレイ順は本来1ルート目かもしれませんが、異世界の頂点の一角に君臨する国のトップですしストーリーの本丸とも思えたので最後にプレイして良かったかも。最終的にはレオンよりもフィンの方が推しになるまでになりました。
〇ストーリー
フィンのルートをプレイすると早々に実はメチャクチャイイヤツだと分かります。飲み物を口から吹き出しても引かずに(間違いだけど)異文化を尊重しようとするオープンマインドさもあるし、何より良かったのは頭から水を掛けられたシーン。あそこで笑えるのは心が広く優しくないと無理です。いつもの態度は国のために毅然としなければと気を張ってたんですねぇ。早く気付けよ、と思いますがこのシーンで完全に心を鷲掴みにされました。王子の身分なのに剣術に励み、口うるさい臣下の立場も理解しつつ公務に精を出し、方向音痴や身長コンプレックスという可愛い部分もあるなんて素晴らしいんだ!終盤の展開は涙、涙でした。両ルート号泣しっぱなしだったのでレオンルートよりも泣いてたはず。鼻もかみまくってティッシュも花粉症の季節を前にもう空です。2人の立場の違いからどうやっても別離は確定しているというのが切なすぎます。
「幸福な王様」エンドは壮大な悲劇を目の当たりにして非常に感情が揺さぶられました。ユイナとの別離を最後まで大切にし、幸福だったと言えるフィンの姿に胸を撃たれます。エピローグまでの尺も完璧でした。
「王子の山桜」エンドはフィンの気高さやユイナへの揺るがない愛情が存分に伝わってきて最高でした。エリンがいてくれるおかげで成り立つ展開ですよね。
一番好きなシーンは最後にベッドで抱き合うシーンでしょうか。抱き合う二人のスチルの別角度の別スチルが出てきた時の演出の巧みさには感動しました。これに限らずフィンのルートはスチルの素晴らしさを一番感じました。「幸福な王様」エンドの最後のスチルと花束を抱いて寝ている中盤のシーンとの対比も堪りませんでしたし、「王子の山桜」エンドでフィンに贈られたイヤリングがユイナの耳元で光る演出も素晴らしかったと思います。
■ちょっと気になった点
何か感じた時はきちんと書いておこう、というスタンスです!
〇ストーリーを振り返りたい!
今回感想を書くに当たっておまけからCGを鑑賞したのですが、ちょっと凝ったまとめ方をしているので各ルートのストーリー順は少しだけ追いにくかったです。ボリュームが凄い作品なので、クリア後は共通ルートは魔王討伐までX日目、王位継承祭りまでX日目とかから、個別ルートは各チャプターから始められると嬉しかったです(もしかしたら見落としかも)。あと、エンディングが最高だったので、各ルートのエンディングシーンを好きな時に見たいです!これだけおまけが充実してるので完全にわがままです!
※フィンルートでは細かいところまでスキップが設定されていて感動
〇続編はいつか公開されるのか!?
もう正直本作についてはこれに尽きます。つなぎとはいえ最後に新たな謎を残して終わりだなんてそんな殺生な!これだけの作品を完成させた作者さんなので恐らく作者さんとしては肝の設定はできているのだと思いますが、真相解明編は果たして今後世に出るのでしょうか。本作と同じボリュームはさすがに無理筋だと思うのでそこまで酷な期待しませんが、ある程度のボリュームで全ての語られなかった部分を綺麗に明らかにするような次回作を遊びたいというのが正直な気持ちです。2、3年いや5年は待つので同レベルの大作が遊びたいですが、作る方のモチベーション維持も大変でしょうから難しいところです。ちなみに個人的にはファンタジーよりSFの方が断然好きなジャンルなので、現実世界の背景や図書館お兄さんが白衣着ているのを見たり、裸で溶液に使っているCGを見てテンション爆上がりです。爆上がりなんですよ~!爆上がりなんだ~!!
ちなみに、基本的にプレイ中にメモを取ったりしないのでかなりうろ覚えですが以下のような点は本作単体では明らかになっていなかったような?
(十分ヒントが提示されていたのに読み取れなかったものもありそう)
・3人の王とともに仲が良かった塔周辺の領主の孫娘って誰?
・ハナって誰?ユイナの身近の誰やねーん!
・ユイナ母=アイナ?
・リリがレオンのことお兄ちゃんって言ってなかった?
・マオとマルの関係は?マルのが後に来て消えたよね?兄さん?
・あれ?マオの兄さんはレイ?何かが乗り移っただけ?
・マオの家族って異世界にいる?いない?
・前王の子どもたちのうちフィンだけマジもんの異次元の住人?
・「ピンチな時こそ冷静に」ってカイ=しーちゃん?
・というよりユイナの家族は異世界にいる?
・キャラ選択の数字とか。「ぱんこ」見る限りループしてるよね?
・ユイナってもしかして他の人物としても異世界で生活してた?
おもいでから新たな情報がたくさん分かるのでメッチャ眺めてまう!
初めて作ったゲームが本作っていうのは本当に驚愕です。8年も掛けて最終的に大作の形で完成するのはレアだと思うので凄すぎです。本作の作品世界やキャラクターたちと幼い頃から慣れ親しんでいて、格別の愛情があるということではないかと勝手に想像しました。私に限らず4桁単位の大勢のファンが次回作も遊びたいと思っていますので、ぜひ次回までは8年といわず3年、いや5年後くらいまでにお願いしたいところ!
ネタバレ防止緩衝地帯
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ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
5.おわりに
というわけで「ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~」の感想はこれでおしまいです。
グラフィックが非常にお上手なのは一目で分かりますが、シナリオの良し悪しはプレイするまで分かりません。作者さんが謙遜に次ぐ謙遜なのでうっかり少し真に受けてしまいましたが、まさかこんなに素晴らしいとは思いませんでした。ゲームへの感想・反応は誰だって次回作への貴重な燃料となるはず。是非更に多くの方に本作をプレイして燃料を投下してもらい、また新たな高みへと飛んで行って欲しいと思いました!
以上、富井サカナでした。
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