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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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#新宿

生粉打ちそばで虫養い

永坂更科布屋太兵衛の蕎麦を食べたい。 そう思ってエスカレーターをあがってく。小田急百貨店入り口と床にペイントされてて、かつてはこれに並んで「メトロ食堂街入り口」とペイントもされていた。 そう言えばこのエスカレーターを上がっていくと小田急百貨店の本館一階。なるほどメトロ食堂街は小田急百貨店の地下一階と一階をつなぐ大きな踊り場だったんだ…、っていまさらながら合点する。 大きなサンプルケースの横に入り口。昔ながらの街のそば屋さんって感じで気軽。好きな店。 生粉打ちそばをせい

ルモンドのステーキはルモンドにしかないステーキ

ひさしぶりに「ルモンド」。 新宿西口の電気街の真ん中にある小さなステーキの専門店。カウンターだけ。カウンターの中にはキッチンと臨場感溢れる店で、おいしいステーキでお腹いっぱいになってやろう…、って人たちでいつもニギヤカ。 昔は長い行列が開店前からずっと続いた店でした。 さすがに今は行列が出来ても短く、気軽にこれるようになった。カウンターの席数は昔のままで、ちょっと密な感じがするけれどこういうザワザワした空気感がなつかしくってワクワクします。 メニューはステーキだけ。外で待

必要なモノしか使っていない、だからおいしいサンドイッチ

週末の朝、ちょっと寝坊して新宿に出る。 遅い朝ご飯をとベルクを選ぶ。最近までずっと「ベルクマルシェ」って店名表示になっていたのが、今日は普通に「ベルク」となってた。 街は徐々に通常モードになりはじめている。 とはいえテーブルとテーブルを仕切るアクリルの透明板がテーブルごとに置かれてて、お店の人はマスク着用。手があくとテーブルの上を消毒してる。緊急事態であることにかわりないようで、ちょっとしんみり。 2週間ほど前に食べようと思って、パンの準備がなくて断念した「マイスターハム

ステーキとは歯ごたえをたのしむ料理

昼、新宿三丁目界隈でランチをとろう。 鼻をクンクンさせながら歩いているとおいしそうな看板発見。 ステーキとハンバーガーのお店らしく、ランチはステーキがウリになってる。みすじにチャックアイと赤味の肉を焼いてるようで、肉が好きな人が作っていそうだなぁ…、と感じて2階に上がる。 こじんまりとした居心地のよい店。ブース席があったりしてアメリカのダイナーレストランみたいな造り。メニューをみるとステーキの他にハンバーガーやサンドイッチが豊富に揃い、そういう料理がおいしくたのしめる雰囲

過ぎぬおいしさ、牛肉の旨味と貝出汁のラーメン

夜になると本格的に寒くなってきた。 なにか体があったまるものを食べようと小滝橋通りを歩いた。 ラーメン店が集まる通りで、とんこつラーメン、エビラーメン、担々麺に味噌ラーメン。こってりもあればあっさりもあり、激辛もありとどれにしようかと迷うもたのしいエリアの中で、ひときわ変わった店を見つける。 牛肉スープと貝出汁で作ったラーメン。醤油風味と塩味だけという潔いところも気になった。「中華そば流川」という名前。 塩特製ラーメンをたのんでみました…、きっちり1000円。 カウンター

昭和39年創業。元祖サラサラカレーの店、モンスナックでカツカレー

本屋に行くとカレーが食べたくなる…。 …、なんていう「あるある」がある。 ボクはどちらかというと本屋に行くとトイレに行きたくなる派で、とはいえトイレに行けばお腹が空くのも当然のコト。 例えば東京駅前の丸善には、ハヤシライスの元祖といわれるお店のハヤシライスやカレーがたのしめる店がある。 新宿紀伊國屋書店の地下には「モンスナック」。 カウンターだけ。 コの字型の小さなカウンターは10人ちょっと分の客席しかなく、中が通路。奥がキッチン。 丁寧に作られるカレーだからちょっと時間

ホットドッグの誕生を考える…。

ホットドッグとは一体どういう食べ物なのか。 グリルしたりボイルしたりしたソーセージを冷まさないよう熱々のパンで挟んでみたら、これが案外おいしかった…、という説がある。 うな重の誕生が、鰻の蒲焼きを出前するのにそのままだと冷めてしまうからご飯の上にのせてみた。乾くこともないし温かいままで届けられるから、それが定着したんだという説に似ていて、多分、そうじゃないかと思う。 とするならば、ホットドッグの主役はあきらかにソーセージ。 ソーセージがおいしくないホットドッグ。 あるいは、

大庵で秋の冷やし鉢、蕎麦を二種

なかなか本格的にならぬ秋。 新宿の蕎麦屋、大庵のメニューが秋のメニューに変わったというので、一足先の秋にする昼。のんびりとした昼下がり。 お気に入りの、窓に面したカウンターに差し込む光はすっかり秋の陽の光。夏のそれとは違ってやわらか。落ちる影もコントラストがやわらかで、水彩絵の具がにじんだように見えて気持ちがホッとする。 注文をするとまずそば茶。 それからそば前的な一品がつく。夏の間はずっとひじきの煮物だった。それが今日はやまくらげ。 コリコリとした歯ざわり、歯ごたえがた

ルークスロブスターでロブスターロールにシーフードチャウダー

新宿駅の新南口。甲州街道というまるで大河のような幅広道路で、旧来の南口とはほぼ完璧に隔絶された別世界。 その離れ小島みたいな場所とメインランドをつなぐ連絡橋のような空中通路がひとつある。 その島側の入り口部分に長らくベーカリーショップがあって、そこが先日、フードホールのように改装。パン屋さんはそのままでアメリカで人気のエッグスラットの日本一号店と、ロブスターロールのルークスが肩寄せあっての出店となった。 鳴り物入りのエッグスラットはいつも行列。今日は店の外の行列はなく、とこ

世界で1番手軽なミシュラン星付きレストラン・ティムホーワン

一日の前半をのんびりできる今日。 しかも新宿で友人3人と一緒にのんびり。3人揃えば飲茶に限る…、と「添好運」に来てみましょうかと朝に集まる。 ティムホーワンといえば、世界で1番気軽で安いミシュラン星付きのレストランと言われるお店。 香港から去年やってきて有楽町にあけた一号店は未だにスゴい行列で、今年の春に新宿にできた二号店も連日行列。ただ有楽町の店ほどのウェイティングではないというので来てみた次第。 場所はかつてクリスピークリームが日本一号店をあけ最長3時間待ちという伝説を

最高クラスのフレンチフライ付きパニーニにハンバーガー

上等なフレンチフライを食べたくなるとやってくるのがブルックリンパーラー。 シネコン付きの商業施設の地下一階。 かつては新宿の外れのように思われていた場所にできた大箱のカフェ。 そもそも新宿はカフェ不毛の地。 街全体が伊勢丹仕様になってて、飲食店も百貨店を好んで使うおばさま、おじさま層に合わせてできている。そうでもなければ若い子たちと、層や利用動機が両極端。 おしゃべりしながらおいしいものを気軽い食べたり、お酒を飲んだり。あるいはお茶を飲んだりといろんな使い勝手がある飲食店は

新宿の大庵、大人のそば屋の昼のベリーニ

東京の山手線の右側、そして左側。 それぞれ街に特徴があり、目立つ飲食店の種類も右と左じゃ違う。 日本料理の専門店が多いエリアは右側で、例えばそば屋も浅草、上野、銀座に多く分布する。 それに比べて新宿だとか渋谷でおいしい蕎麦を食べようと思うと難儀する。 おそらく街が発展した時期に流行っていた料理の違い。 ちなみに新宿にはとんかつ店が多かったりする。 新宿は、上等な蕎麦屋が少ない街。そんな街にあって大人クオリティの料理をたのしむことができるそば屋がある。 大庵という店。 ちなみ

ウォーターサーバーも汗かく朝のフルーツサラダ

朝から暑い。 本格的に暑くなる前に移動しとこうと、約束の時間よりもかなり早い時間に新宿。タバーンオンエスでのんびり朝食することにした。 朝早く来ると自分の好きなテーブルを自由に選べて、値段もお手頃だったりするのがウレシイ、早起きさんが得するお店。 店の様子を見渡せる一番奥のテーブルにつく。 もう夏休みがはじまっているんでしょうネ…、駅ターミナルの上にあるお店の中はいつもと違ってかなりニギヤカ。地方からきたんでしょうネ…、両隣さんはどちらも街が本格的に動く時間を待ってる様子。