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最高クラスのフレンチフライ付きパニーニにハンバーガー

上等なフレンチフライを食べたくなるとやってくるのがブルックリンパーラー。
シネコン付きの商業施設の地下一階。
かつては新宿の外れのように思われていた場所にできた大箱のカフェ。
そもそも新宿はカフェ不毛の地。

街全体が伊勢丹仕様になってて、飲食店も百貨店を好んで使うおばさま、おじさま層に合わせてできている。そうでもなければ若い子たちと、層や利用動機が両極端。
おしゃべりしながらおいしいものを気軽い食べたり、お酒を飲んだり。あるいはお茶を飲んだりといろんな使い勝手がある飲食店は少なかった。そういう利用動機のお店としてはほぼ独壇場。いつもにぎやか、流行っています。

しかもここはサービスがよい。若い人向けのおしゃれなお店はぶっきらぼうでひとりよがりなサービスの店が多いけど、ここは元気でしかも基本がしっかりしてる。そういうところもオキニイリ。
ランチはハンバーガーにサラダ、サンドイッチにパスタとメニューはシンプルで、ボクはサンドイッチ。イタリアンソーセージにハム、チーズにトマト、玉ねぎを挟んでこんがり焼き上げたパニーニが今日のサンドイッチでそれにフレンチフライにサラダ。
バリッと焼けた凸凹上のパンの姿がなによりゴチソウ。オリーブオイルの香りもおいしい。

ハンバーガーの中で1番おいしいなぁ…、と思うのがブルーチーズとパイナップルのハンバーガーにグリルベーコンをトッピング。串刺しになりお皿の上にタワーのようにそそり立つ。これもフレンチフライを従えて思わずゴクリと喉がなる。

手のひらで押しナイフをあてる。クシュッとパンが縮こまりザクッと切れたその断面のおいしそうなこと。パテは粗挽き。がっしり焼けててあたかもステーキのようにふるまって、口の中でほどけてジュワリと肉汁を吐く。
パイナップルの甘みと酸味。ブルーチーズの風味と軽い渋みで味が整って肉を食べてる…、って実感が湧くおゴチソウ。

そしてその両方にフレンチフライがついてくる。
じゃがいもの細さがまずいい。
しかもそれがザクザクになるまで揚げて歯ざわり、味わい極上。
塩の味もしっかりしていて、食べはじめると止まらぬここのメインの料理。たっぷりお皿に盛られたフレンチフライがもしやメインじゃないかと思うほどにオキニイリ。

お客様の8割方がハンバーガーを食べている。みんな大きく口をあけ、笑顔で頬張り噛んでは食べて、食べては笑いおしゃべりをして、噛んでは食べると繰り返す。手づかみで味わう料理ってテーブルを囲むみんなを笑顔にさせる料理なのかなぁ…、ってしみじみ思う。オキニイリ。


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