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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2019年7月の記事一覧

家族総出でカニを剥く…。

みんなで同じことをする。 一体感とか連帯感が深まっていく。ひらたくいうと、仲良くなるのにいい方法のひとつがみんなで同じことをする。 先日、ホテルのバフェに家族でいった。 母と妹、妹の娘にボクで4人で囲んだ食卓で、普通に食べればみんなバラバラに自分の料理を食べることになる。 ただ、そのバフェの目玉がカニ。 茹でたズワイが次から次へとバフェテーブルに並ぶたび、お店が一瞬ざわつくような華やかさ。 お皿にカニを山盛りにして、まずみんな総出でカニを剥く。 殻を割ったり、剥きやすいよう

スターバックスらしからぬ飲み物…、コールドブリューソーダ

ところでスターバックスの夏の提案。 コールドブリューソーダを試して飲んでみて、スターバックスらしくない商品だなぁ…、とちょっと思った。 コーヒーにグリーンコーヒー、ライムフレイバーをくわえて炭酸水で割る。スッキリとした酸味と甘味。パチパチ、口の中で弾けて喉に貼り付くような泡が心地よくって夏の喉にはおいしい飲み物。 ただ作り方をみていて、本当にこれでいいのかなぁ…、って思ったワケです。 だって氷を入れてライムシロップにコーヒー。ウィルキンソンのペットボトルのソーダを注ぐ。たま

It's 築地なターレットコーヒー

築地らしいコーヒー専門店がある。 名前は「ターレットコーヒー」。 ターレットといえば360度動く円筒形の動力を積んだ運搬車の総称。 かつて築地の街を我が物顔で走り回っていた街の象徴。 そのターレットを一台、お店の中に突っ込んでインテリアとしてしつらえた店。ターレットの荷台に畳を敷いて座敷にしていたりして、フォトジェニックなことこの上もなく、インバウンドの人たちもワザワザたずねてやってくる。 マキアートをたのんで飲みます。 ショットグラスにたっぷりと。ぽってりとした喉に重た

おじさんのボクがしなくちゃいけないコト…。

新宿西口のパイホール。 できた当初はアメリカ的なパイが好きでよく来てた。そのうちここで働く人たちの自由で元気な様子が好きになって頻度が上がった。 今日もお店の前でカメラをちょっと構えたら、お店の子たちが「キレイに撮ってくださいね」って手をふりニッコリ。撮り終わって注文終えたら「商品もおいしく撮ってくださいね」って。 へんてこりんな教育をされすぎていないからこそ、こういうサービスができるんだろう…、ってちょっと思った。 若い人たちがやる気がないとか、そもそも人としての基本がで

夏に涼しい生のひやむぎ

暑くてちょっと歩いただけでも汗が噴く。 本格的な夏にうれしい冷たい麺。 太いうどんより細いそばがおいしく感じる。 けれどそばの表面にある細かな凸凹と香りがさわやかを邪魔するようにも感じるほどに今日は暑くて、そうなると「そうめんか?」ということになる。 細くてなめらか。口から喉、喉からお腹とどこにも負担を感じさせないやさしさがある、そのそうめんよりも夏にぴったりなんじゃないかと思う麺が「生のひやむぎ」。 新宿御苑の「志な乃」というのんびりとしたそば屋の夏の名物です。 そもそも

ピカイチのビフカツサンド、銀座のグリル梵

ひさしぶりに旨いビフカツサンドを食べようと、東銀座から新橋演舞場を目指した。 銀座の街を右手に感じて、日比谷通りをしばらく歩くと柳の枝が風にゆらりと手招きするような通りに当たる。 演舞場通りの看板を通り過ぎると、ソースの匂いが鼻をくすぐる。。 しかも油の匂いの裏地をまとった分厚い香り。実は場所はうろ覚え。このあたりだったはずと思って探していたのだけれど、おいしいビフカツサンドの店を匂いが教える。鼻をクンクンしながらちょっと歩くと「グリル梵」。 大阪新世界の洋食店の東京の店。

並ばなくてすむ贅沢、東京駅ナカの朝の利久

東京駅の駅ナカに仙台牛たんの利久があります。 ランチ以降はずっと満席。順番待ちの番号が機械で発行されるようになり、行列こそ目立たなくなったけれどフラッとやってきてフラッと食べるにはハードル高い。 朝は必ず入れます。 世の中にはいろんな贅沢があるけれど、普通ならば並ばないといけないところに、並ばずすんなり入れるということも贅沢。海外セレブがブランドショップに、開店前とか閉店後とかに入って貸切ショッピングする。そんな感じのここの朝。 朝食用の手軽な値段の商品もある。麦とろ定食や

東京で一番好きな海南鶏飯、ウィーナムキー

海南鶏飯。 茹でた鶏のぶつ切り肉と、鶏でとったスープで炊いたご飯を一緒に食べる料理。 東南アジア各地にある料理。 熱々じゃない。 冷めているわけでもなくほどよくあったか。 塩辛いわけでなく辛いわけでなく、ほどよき旨味のやさしい味わい。 蒸し暑い日にげんなりした胃袋も元気を取り戻す南のゴチソウ。 年々、気候的に東南アジア方面にどんどん引きづられていく東京にも、随分専門店ができました。 そんな中でもオキニイリなのが、海南鶏飯の本場のひとつ、シンガポールからやってきた「ウィーナ

飲茶はオーダーバイキングシステムにぴったりだよネ…。

新宿駅の南口にある小田急センチュリーサザンタワーっていうホテルの中に「シェロントウキョー」っていう中国料理のお店がある。 上等な広東料理が食べられることで有名で、特に香港式の点心のおいしいことには定評がある。 週末はその点心がオーダーし放題。 テーブルの上には写真入りのメニューと、食べたいものの個数を書いて手渡す注文表がおかれてる。深いスリットが脇に入ったチャイナドレスのサービススタッフも香港気分を盛り上げます。 飲茶とオーダーバイキングの相性はいい。料理ひとつは一口大。そ

甘いはんぺん Part II。ニューヨーク編(笑)

先日、ウフアラネージュって甘いはんぺんみたいなフランス菓子を食べたよ…、って記事を書いた。 今日はなんとそのニューヨーク編に出会っちゃった。 場所は丸の内のディーンアンドデルーカ。 ニューヨーク出身のデリカテッセン。日本各地に何軒かあり、中でも一番、マンハッタン的と言っていい丸の内にあるお店がお気に入り。 熱いカフェラテとレモンメレンゲケーキをたのむ。 ここのカフェラテはふっくらとした泡が頑丈。ポッテリとした喉ざわりに苦味が深くて旨味も強い。お腹にズシンとボリューム感を

センレックナーム

今の時期になると食べたくなるのが、南の国の料理のさまざま。 例えばタイのスープヌードル。 暑いからと言って冷たい料理を食べると体がどんどん弱る。 だからほどよくあったかく、ほどよくやわらか。体に負担の少ないやさしい料理が体においしい。 体がちょっと弱ったなぁ…、と思うとやってくるのが東京駅ナカの小さなバンコク、マンゴツリーキッチンという店。 もともとガパオライスの専門店っぽく開業した。 お店の入り口近くにデリショーケースがあり、そこで売られているのがガパオライスやグリーンカ

銀座の吉宗、夫婦蒸しに太い麺の皿うどん

昼、ひさしぶりに銀座に出て吉宗でランチ。 実は先日、友人たちとビールを飲んでて、長崎で街をブラブラしてたらすごい行列に遭遇し、何事か…、と思って行列の先をみたら「吉宗」だったって話でちょっと盛り上がった。 四谷三丁目つながりの仲間たちで、昔、信濃町の駅の近くに支店があった。だから吉宗という店はみんなにとって身近でなつかしい店でもあった。 銀座の店は健在で、長い間、行ってないなぁって思ってそれで今日に来る。 ちなみに入っているのは長崎センタービル。長崎放送や長崎新聞の東京支

甘いはんぺん…、ウフアラネージュ

ひさしぶりに「ウフアラネージュ」を食べる。 フランス料理のお店の定番デザートのひとつで、ウフは卵、ネージュは雪。つまり雪のような玉子のお菓子。 食べたのは九段下にあるプティトノーというビストロです。 人気のお店で、今日も開店と同時ながらもう2組が入ってて、あとから続々、近所の人たちがやってくる。フランス料理のお店でありつつ気軽なムードがいいのでしょうネ…、おじさんたちのグループ客がいたりする。 メニューは黒板。ギャルソンはみんなフランス人というのがなんだかたのしい。昼のコ

ファストフードのサンドイッチ、カフェ・レストランのサンドイッチ

家の近所にオキニイリのドトールコーヒーがある。 いつもにこやかなスタッフが元気に働く明るい店で、先日、出勤途中の男性スタッフとすれ違いざま軽い会釈で挨拶をした。 あぁ、覚えてくれているんだと思うと、ますますいとおしさが募って、来てあげなくちゃと思っての今朝。 その人がいて、いつも以上の笑顔にポッと気持ちあったかになりました。 家の近所に気軽に通える店があるのはシアワセなこと。 朝のサンドイッチのセットをもらう。 ハムとたまごサラダを挟んだトーストサンドイッチ。 よく焼けた