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家族総出でカニを剥く…。

みんなで同じことをする。
一体感とか連帯感が深まっていく。ひらたくいうと、仲良くなるのにいい方法のひとつがみんなで同じことをする。

先日、ホテルのバフェに家族でいった。
母と妹、妹の娘にボクで4人で囲んだ食卓で、普通に食べればみんなバラバラに自分の料理を食べることになる。
ただ、そのバフェの目玉がカニ。
茹でたズワイが次から次へとバフェテーブルに並ぶたび、お店が一瞬ざわつくような華やかさ。
お皿にカニを山盛りにして、まずみんな総出でカニを剥く。
殻を割ったり、剥きやすいよう切り目を入れたりする力仕事はボクの仕事です。
次々割って、切り目を入れてそれをみんなのお皿にのせる。
指を切り目にすべりこませて、軽くしごくとスルンと中身が取り出せる。それをお皿にのせてお皿がいっぱいになるまでみんなでひたすら剥きます。

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カニを剥きながらひたすら食べると、テーブルは静かで会話のきっかけもない。
だから食べるのは我慢してただただ剥く。
すると自然に会話が弾む。
手だけを動かすとまるで内職仕事のようで、でもたのしい話をしながら動かす手は軽快。近況報告や、今考えてること。最近出会ったたのしい出来事。
母は今、四国で一人暮らしをしているのだけど、そろそろ妹の家で同居をしてはどうかと、目を見合わせてすると深刻になっちゃう話も手を動かしながらすると気持ちが軽くなる。
お皿の上は殻で一杯。
それでもむき身でお皿いっぱいにするのはまだまだ程遠く、おかわりとってまたしゃべる。カニさんどうもありがとう。

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