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江東区へ令和4年度「不登校支援と今後について」聞きました!

みなさん、こんにちは!

看護師・助産師・一児の母で
がん・不妊治療経験者
江東区議会議員の酒井なつみです。

江東区の9月議会の取り組みを、順にご報告します!

質問の様子は、インターネットでも公開されており動画でもご覧いただけます。リンクをクリック ↓

今回のテーマ

今回のテーマは令和4年度の不登校支援と今後についてです。

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はじめに

令和4年度の区の不登校児童・生徒数はまだ公表されていないものの過去最多の令和3年度の745名より、さらに増加しているとのことです。

現場では十分な説明と同意が重要で、学校と家庭が信頼関係を築きながら関わっていくことが望ましいと考えます。また、子どもの声をよく聴き、ニーズにあった支援策の充実が求められています。

区への要望の声

区に寄せられている不登校対策・支援に関する意見等は、出席の取扱いについてやブリッジスクールについての問い合わせ、スクールソーシャルワーカーによる支援の希望などが寄せられているそうです。

一方私の元へは、担任の先生からブリッジスクールについての案内がなかった、ブリッジスクールは合わず、フリースクールを探しているが区内にない、フリースクールの費用助成をして欲しい、学校に行けないときにオンライン授業に対応してもらえないなどの声が寄せられています。

以前は「江東区 不登校」と検索しても区の事業であるブリッジスクールや相談窓口はヒットしませんでした…。現在は改善されています
「不登校かも…」と親子が悩んだとき、手に取れるチラシを作成し、タブレットで見れるようにすることも要望中です。

ブリッジスクールや不登校支援についてはこちらを参照ください。


江東区不登校総合対策を改定中

区の教育委員会では、令和4年度から「江東区不登校総合対策」 を改訂し、 不登校児童・生徒一人一人の状況に合わせた支援の一層の充実を図ることや、多様な支援の在り方について検討するとしていました。

これまで「未然防止」「早期支援」「学校復帰・自立支援」の3つの柱としておりましたが3つ目の柱を「長期化への支援」へ変更しました。これは、学校復帰することのみを目指すのではなく、児童・生徒の多様な学びと、誰もが必要な支援を受けられる連携体制を目指すものです。

どこにも支援につながっていない児童・生徒を0にするべく改訂作業に取り組んでいるそうです。


学校と家庭の連携推進事業の強化を

以前にも紹介済みですが、東京都の事業(学校と家庭の連携推進事業)に不登校の家庭と子供を支援する制度があり、江東区でも導入されています。

これは登校をしぶるお子さんに対して、家まで支援員がお迎えに行き、学校までの登校をサポートをする事業です。

そのほか、登校後の別室での寄り添いや家庭訪問によるお子さん・保護者への助言・相談なども行います。

令和4年度は3校で導入し、効果を認めているそうです。
予算の2/3を国、都が負担しますので、区の決算額は526,050円でした。


また、今年度は7校に拡充、令和6年度には10校に拡充する予定となっています。

一方で、学校と家庭の連携推進を謳う支援制度でありながら、導入にあたっては学校の挙手制で、区のホームページ掲載や不登校保護者に案内されておらず、隠れた不登校支援となっています。利用希望家庭から「案内もなく、知らなかった。どうしたら使えるのか」との声が届いています。

そのため区のホームページ掲載や関係者へ周知すること及び、想定以上の希望があるため希望するすべての学校及び家庭が利用できるようにするべきだと要望しています。

気になる区の答えは!?

ご指摘の通り、現在、指定を受けていない学校では利用することができないため、区のホームページ等で保護者等に広く周知するのは難しいと考えております。来年度以降の導入校拡充については、今年度から開始した、校内別室指導支援員配置事業の配置状況や学校のニーズも踏まえつつ、検討していきます、とのことでした。

私は、区役所の職員が決断すればできる話であると考えます。
現場・保護者任せにぜすリソースを渡すべきです。

江東区不登校対策・支援に関する要望


不登校対策として未然防止や早期支援として参考になるのは、福岡県や戸田市などの官学民連携による取組です。

データを活用した対策、不登校の予兆や要因分析などを行っており、福祉、医療、児相、警察、障害児支援等、適切な機関と連携したより丁寧な対応が可能となります。

 国の調査によると、どの機関ともつながっておらず、相談や支援を受けていない子が増加傾向にあり、4割以上いることが大きな課題となっておりますので、民間とも連携したアウトリーチ支援を実施することを求めました。


おわりに


当事者のこどもたちやご家庭の状況はいかがでしょうか。


保護者の方からは、学校から定期的な連絡や支援は受けられていないと聞いています。
また、ブリッジスクールに通うことができても、小学生は半日しか通えないことや、送迎が必要で仕事をやめたり、働き方の変更などが余儀なくされていたり、保護者との連携はあまりとれていなさそうで、まだまだ課題はありそうです。

また、環境を変えるために転校を希望しても、学校から受け入れを断られたり(学級が荒れているとの理由)、転居しないとできないと言われた、部活は続けたいので部活は行きたいと相談したら断られた等と切実な声も寄せられているところです。

他にもブリッジスクールに関して複数の区民から以下のような要望を頂いています。

・送迎が求められており、スクールバスなどで送迎をしてほしい
自転車やバス通学を認めてほしい(小学生)
・給食がなく、給食費無償化の恩恵が受けられないので、給食費相当を受け取れるようにしてほしい
給食を出してほしい、せめて保護者負担の弁当の注文でもよい
・スクールで卓球が流行っているが、卓球台がなく机を代用している。卓球台がほしい

切実な声、貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。
いただく声が区政に役に立ちます。
これら意見は早速、担当職員さんへ届けています。

増え続ける不登校の課題は教員や支援員、地域や家庭のサポートが不足するシステム側の要因が大きいと感じています。

早くその支援体制を整え、子どもたちにとって安心して過ごせる居場所・学べる場所になることを願ってやみません。(そのための要望も行っています)


引き続き頑張ります。声をお寄せください。


Thank you



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