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Essay day3. 小さな幸せ(グリマー)を積み重ねて大きな幸せを得る生き方

最近友達が教えてくれた言葉「glimmer」(グリマー)。ポリヴェーガル理論という、自律神経の機能に関する新しい理論に出てくるコンセプトで、直訳すると「かすかな光」みたいな意味になるようなのですが、心理学における単語としては2018年に定義された言葉なのだそう。

心理学上の訳としては少し意訳になってしまっているかもしれないけれど、「心が喜ぶ小さな幸せな出来事」って感じで私は理解しています。

ひとかけらのチョコレート、洗ったばかりのシーツに包まれる瞬間、コーヒーを飲む一口目、お日様に当たって肌が気持ち良いとき、ヨガが終わってスッキリする軽い心地…
私にとってのグリマーは、ざっくりそんな感じです。ちゃんと考えれば、あと100個くらいは書き出せそうです。

でも、私たち大人が幸せになりたいor幸せになろうと思うとき、大きな夢が叶うことがその前提条件としてセットされていることが多いような気がします。
あるいは「if文」で幸せを憂いたり。「もし夫が家事をしてくれる人だったら私はもっと幸せなのに」みたいなやつです。

だけど、子供の頃はシンプルに小さな幸せ、グリマーを集めることに一生懸命だったように思いませんか。「今日はお菓子買ってもらえた」とか、「ご飯のおかずが好きなメニューだった」とか、ひとつひとつの目先の喜びにちゃんと喜んでいた記憶があります。(食べ物の記憶ばっかり)
そして、if文的な願いは素直に言葉にして伝えていました。「犬飼いたい」とか「水族館に行きたい」とか。

もちろん大きな夢を持つこととそれが叶うことは立派だし、嬉しいことだし、素敵な体験です。でも、小さな幸せにもひとつひとつ焦点を合わせていくと、なんでもない平凡な毎日さえスペシャルになってしまう。グリマーは子供の心を取り戻しながら人生の幸せの総量を増やす事ができる、とってもお得なコンセプトです。

私個人の話になりますが、こういう小さな幸せを積み上げて大きな山を作る考え方は、今から10年前、大学生の終わりくらいから取り入れていました。側から見て幸せそうな人になろうと決めたときから、どんな事があっても、その出来事の中から良い側面を掬い上げるように心がけています。なので、友人にそれに言葉があると教えてもらえたことがすごく嬉しかったです。

今もし「幸せになりたい」と思うなら、いちばん初めに出来ることはノートを広げて心がワクワクすることリストを書き出すこと。そして、そのリストの中から今すぐ出来ることを全部やること!です。即・幸せになれます。

忙しくなればなるほど、私達は自分のことをケアする余裕がなくなってくるし、ストレスを減らすことだけで手一杯にもなる。
あの人忙しいはずなのに、なんでいつもニコニコしていられるんだろう?って思うその人は、生活の中にたくさんのグリマーを隠し持っているのかもしれません。

私の友達のKちゃんが最近、冷凍庫からハーゲンダッツを、戸棚からアイスのコーンを取り出して「テンションが下がったときにね、アイスクリームつくってるの」って両手に抱えて見せてくれました。そういう幸せが、今も私たちの周りにいっぱいあるはずなんだよね。

私もこれを機に、マイグリマーリストを作ってみようと思います。

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