水民マガジン カヤックvsカヌー クロール vsバタフライ
カヤックvsカヌー
クロールvsバタフライ
なんのこっちゃ というと
交互ストロークvs同時(シングル)ストローク
という対決 というか 対比である
わたしは かねてから カヤックとクロール カヌー(シングル・ブレードパドルで漕ぐ)とバタフライは 全く同じではないが 身体の使い方に かなり重要な接点があると考えている
以前 ハワイ大学のジャン・プリンスの水泳トレーニングのクリニックを受けた時に チューブトレーニングの際 水をかく筋肉だけでなく リカバリーの筋肉もトレーニングするべき と強調した
リカバリーは 推進力とは直接関係ないし リラクゼーションが必要なプロセスだと思うが なぜなんだろうと ずっと疑問に思っていた
カヤックをはじめて (押し漕ぎ)という方法があるのを知った
初心者は パドルを引いて 水を漕ごうとする(引き漕ぎ)
パドリングが上達していくと パドルを引くのではなく 腕を伸ばしてできるだけ前でキープしておき そこを支点にして 反対側の腕でシャフトを押す(押し漕ぎ)が使えるようになる
これによって テコの作用が使え 腕の筋肉というよりも 体幹を使って漕ぐ事ができる
それと同じような事が 水泳 特にクロールで可能なのではないだろうか
水を後ろにかく のではなく 水をキャッチした位置を後ろに下げないで 反対側の腕を 前に押し出していく
肩甲骨から上腕骨を バトルのシャフトだと考えれば (押し漕ぎ)は水泳でも可能のような気がする
ジャン・プリンスのリカバリーの筋力アップの推奨は こうした事を見越して なのか あるいは ただ単に
『腕を前に戻すんでも 力いるさかい この筋肉も鍛えといたほうがエエで』
ということなのか
たぶん これのような気がぁ・・・
カヌーの話しだが
カヌー(シャフトの片方にブレード 片方にT字グリップがついたシングルブレードパドルを操って漕ぐ 羽根田くんがやっていたアレ)の身体の使い方は バタフライに近い気がする
カヌーの場合 ストローク リカバリーが 断続的にならざるを得ないので ワンストロークの効率が重要になる
奥多摩には スラロームの練習をやっている人が沢山いて 当時 カヌー(カヤックではない)を改造ボートでよたよた練習していたわたしみたいなカヌー初心者(カヤックは それなりにやっていた)に 気さくに声をかけてくれた
そんな中には 往年の名選手 国体選手 トップランカー オリンピック選手(重複あり)がゴロゴロいる
マイナー競技ならではの風景である
その中のひとりに教わったのが
『パドルを入れたら 究極には入れた位置を動かさないで ボートを引き寄せる』
ということである
カヌーは 膝立ちになって ボートに乗るので 重心がカヤックに比べて かなり高い その代わり 身体を動かす自由度も高い
パドルを入れた位置に 骨盤を寄せる という練習をかなりやった結果
『これって バタフライやん』
と思ったのだ
カヌーは 上体が直立しているし 一方 バタフライの姿勢は水平である
しかし バタフライのストロークの最終位置は 骨盤のあたりなので 最初に水をキャッチしたポイントに骨盤を近づける という動作は 共通するところだと思う
できるだけ前で水をキャッチしたら 骨盤のあたりまで水をかく のではなく キャッチした位置に骨盤を寄せる のである
結局 何が言いたいか というと
水をかくな!
という事である
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