方術士差依和 東洋占術研究所

東洋占術は、中国を中心としたアジア圏で育まれた人間として必要な知恵、つまり生きる技術で…

方術士差依和 東洋占術研究所

東洋占術は、中国を中心としたアジア圏で育まれた人間として必要な知恵、つまり生きる技術です。この技術を、現代社会に活用できるよう研究、模索、実証を目指しています。この古くて新しい技術で、人生をより戦略的に進めていきませんか。

マガジン

最近の記事

(占術解説:六壬推命)小室圭さん

アメブロ投稿記事の占術解説です。六壬神課を勉強されている方など、東洋占術の専門家向けです。  六壬神課の解釈は以下の通りです。四課三伝の相互関係と刑冲剋合会生の関係で見ます。以下の命式は一課~四課に全て剋があり特に事件性が高い地盤から天盤への剋が一課、三課、四課にある渉害課(しょうがいか)です。通常の事件を見るときであれば事件性が高いと見ますが、推命ですので色々と人生の宿題が多い命式だと想定できます。  刑や剋だらけで、一番きつい旺気刑(子卯の刑)がパートナーとの関係で複

    • (占術解説:子平推命)エディンバラ公フィリップ殿下

      アメブロ投稿記事の占術解説です。四柱推命を勉強されている方など、専門家向けです。 四柱推命は流派が色々とありますが、ここでは十干の寒暖湿潤からそのまま判断する子平推命で解説します。 天干は木と金しかありませんが、木は日柱と時柱の地支が冲となっているため、日主の木は無根となります。月令の火も天干がありませんので弱いです。よって通根している金が最強となります。しかし金は忌神です。常に上から抑えつけられる状態です。殿下の人生の大きな流れも、ここに表れているようです。日主の木は

      • (占術解説:五行易)コロナウイルス第4派について

        アメブロ投稿記事の占術解説です。五行易を勉強されている方など、専門家向けです。 <解釈> 用神はウイルス自身の感染力と見るため官鬼となります。官鬼は三爻の伏神となっているため表には出ず、ウイルスが隠れている状態です。 日晨の亥と月建の辰は、官鬼伏神の三爻申とは相生であるため、一見すると感染力自体は強くなさそうに見えます。しかし、三爻は申(金)を午(金)の回頭の剋となるため凶となります。さらに午未空亡より見せかけの姿となり、実際の感染力は強いようです。 また三爻の伏神:官

        • (占術解説:六壬神課)コロナウイルス第4派について

          アメブロ投稿記事の占術解説です。六壬神課を勉強されている方など、専門家向けです。 [占的]第四派のコロナウイルス感染傾向について 占時の六壬盤は以下の通りです。 占時は令和3年4月8日17時より、六壬課式は戌将丙戌日課式12となり上記になります。地盤支から天盤支の剋が1つ(重審課)であるため、亥が初伝となります。そこから遊行法により四課三伝が決まります。疾病占の時は、四課三伝は大体以下のような意味になります。 (四課三伝) 第一課 (病人): 青竜。非常にしっかりし

        (占術解説:六壬推命)小室圭さん

        マガジン

        • 東洋占術:活用編
          2本
        • 東洋占術:占術紹介
          4本
        • ブログ
          1本
        • 東洋占術:基礎知識
          3本

        記事

          正しい運命学 五術(ごじゅつ)

          ※アメブロからの転載になります。  「運命学」のことを、一般には「占い」、「易」、「四柱推命」など色々な呼び方はありますが、これらの名称はあまり適切ではありません。「運命学」発祥の中国では、これを「五術(ごじゅつ)」と呼びます。日本では「運命学」限定的な意味で用いているため、占い、易、八卦などという言葉を当てはめて、単なる当て物、吉凶判断だけを意味しているように扱っています。  しかし、「正しい運命学」では、もっと広い意味を持っており、それを端的に言い表した物を中国で言う

          正しい運命学 五術(ごじゅつ)

          雑占(ざっせん)とは

           偶然性を捉える占いとして、東洋占術では易が有名です。日本では易と言えば周易と言われますが、本来の周易は占卜(せんぼく)ではなく儒学者が扱う経学(けいがく)として扱われます。周易を解明するためには、説文・甲骨文・金石文・考古学などの専門知識が必要となるため、実は本格的に扱える人は非常に少ない学問です。  中国には占卜(せんぼく)と呼ばれる竹の棒、サイコロ、貨幣、石などを使った占いがありますが、これらを雑占(ざつせん)と言います。この代表的な雑占に「六壬(りくじん)」や「五行

          (占術解説:六壬神課)今後のアメリカの運勢はいかに②日本時間基準

          ”(占術解説:六壬神課)今後のアメリカの運勢はいかに”の続きです。今度は日本時間基準で占ってみました。 (総括) 伏吟課(ふくぎんか)なので、動きが悪い(動けない)と見ます。日本から占ってこの結果なので、外交政策などではあまり期待できなさそうです。  当初、後援者に恵まれますが、だんだんと周囲と対立するようになってきます。 大統領は、法律や警察関係の仲間に協力してもらいながら、注意深く、慎重に物事を進めていこうとします。 今は周囲は好意的ですが、時間が経つにつれて、特に

          (占術解説:六壬神課)今後のアメリカの運勢はいかに②日本時間基準

          (占術解説:六壬神課)今後のアメリカの運勢はいかに①現地時間基準

          アメブロに記載している世相鑑定について、専門的な解説がアメブロでは厳しくなってきました。よって今後は、東洋占術を深く勉強されている方に対してNOTEで発信していきます。今回は六壬神課(りくじんじんげ)の願望占です。バイデン大統領の願望=アメリカの将来という事で占いました。 (総括) 返吟課(はんぎんか)なので、基本的に対立が多くなりそうです。 苦言を言う人は有能であっても閣僚からは既に排除しているため、周囲には基本的にイエスマンしかいないのですが、それでも不協和音が出てきそ

          (占術解説:六壬神課)今後のアメリカの運勢はいかに①現地時間基準

          占術紹介:奇門遁甲(きもんとんこう)とは

           中国の“卜(ぼく)”という占術には、占卜(せんぼく)・選吉(せんきち)・測局(そっきょく)の三種類あります。  日柄や方位をある時間内に選ぶことを“選吉“といい、”奇門遁甲”はそれに該当します。また、“相(そう)”の占術の家相でも“奇門遁甲”を使用します。各時間(年・月・日・時)単位で、十干(じゅっかん)・九星(きゅうせい)・八門(はちもん)・九宮(きゅうきゅう)・八神(はちじん)の組み合わせで吉凶を判別します。八門遁甲(はちもんとんこう)とも言います。  諸葛亮孔明が

          占術紹介:奇門遁甲(きもんとんこう)とは

          占術紹介:風水(中国風水)とは

          「気」の流れを物で制御する思想をもとに、都市計画/住環境/墓の位置の吉凶禍福をみる方法です。古くは殷・周時代、また神話伝説や集落遺跡からも風水の起源となる遺構が見られます。風水はもともと、「天と地に関する研究」でした。この古典的な風水における「気」は、環境にある自然のエネルギーのことで、陰(山)と陽(水)が融合することから生じます。古典的な風水における陰陽は、そろって完全となります。お墓は「陰宅(いんたく)」、住宅は「陽宅(ようたく)」といわれ、引っ越しや建て替えなど、自宅を

          占術紹介:風水(中国風水)とは

          占術紹介:九星気学とは

           明治42年(1909)に園田真次郎が気学としてまとめたもので、それ以前の九星術とあわせて九星気学と呼ばれます。九星術は奇門遁甲の九宮(一白:いっぱく、二黒:じこく、三碧:さんぺき、四緑:しろく、五黄:ごおう、六白:ろっぱく、七赤:しちせき、八白:はっぱく、九紫:きゅうし)を抜粋して九星(奇門遁甲の九星とは別物です)とし、江戸時代から家相を見る時にも使われていました。運勢を見る場合、年(本命星)と月(月命星)が特に重要視されます。五黄土星と暗剣殺(あんけんさつ)方位を避け、吉

          占術紹介:九星気学とは

          占術紹介:四柱推命(子平推命)とは

           四柱推命とは、人間の生まれた時を先天的なある種の運命として、それを色々な角度から追及していく占術です。この生まれた時から占う東洋占術には複数ありますが、日本では四柱推命が一番有名です。  この占術は“時間”を主体とするため、動かせない運命、つまり宿命的な占術として扱われます。四柱推命の名前の由来は、”年柱・月柱・日主・時柱”の四つの時間を柱としていることからです。  日本では、四柱推命術には神殺派や変通星を使う流派など、何種類かありますが、この東洋占術研究所では、本来の中

          占術紹介:四柱推命(子平推命)とは

          人の宿命と天空の動き

           中国占星術では、星の動きだけでなく、人が置かれている範囲をも定義しています。宿命や運命よりも前に、まず人類が置かれている環境を観察して、その対象を絞り込んでいく事で、人類の宿命を浮かび上がらせるもの、と先達(私達の祖先)は考えました。  人間は大地の上に立っており、上を仰げば空と太陽があります。太陽は夜になると姿を消して、夜空には星が輝き、月が現れます。そして常に変動します。一方で、地上は山や川、荒野もあれば砂漠や海があり、春になれば樹木に花が咲き、寒くなれば樹々は枯れて、

          運命と宿命の定義

           21世紀の今日に於いて、もし占学が無かったとしたら、皆さんはどうやって自分の運命や宿命を知るのでしょうか。そもそも、宿命や運命という物が存在していることも証明されていません。しかし古代中国の東洋占星術では、運命と宿命に対して一つの定義があります。  運命と宿命とは「天と地の間に於いて与えられた空間の生存範囲」をいいます。難しい表現ですが、天から与えられた人間の枠を定義づけています。人は生まれて来る時にその使命を記憶して来る事は出来ませんし、親や境遇、生年月日、性別も自由に選

          東洋占術の種類

           占いと言うと胡散臭い目で見らますが、運命学と言ったらどうでしょう。言い方によって印象が全く異なります。それは、根拠もない迷信に近い物と、何世紀にも渡って積み重ねられた理論に支えられた物とが、無数にあり、分類されずに一緒に取り扱われてしまっているからです。 現在巷で流布されている占いには、手相、人相等の観相学、方位学、九星術、家相、地相、生命判断、数秘術、タロット占い、易学、四柱推命、占星術、など多種多様です。しかし、その占い方には共通点があり、その原点は宇宙の動きに基因し

          初めに

          はじめまして 差依和(さいわ)と申します。 日々東洋占術の研究をしながら、お声がけ頂いた方の鑑定をしています。 まず方術士(ほうじゅつし)って何ですかと聞かれる事がありますが、方術士という肩書は、東洋占術の私の師匠が命名して下さった物で、日々努力を積み重ねる人に対し、運を掴むための具体的な行動案を示せる存在になれるよう願いを込めて下さいました。占い師というと、現代では懐疑的な目を向けられる事が多くあります。当たるも八卦当たらぬも八卦と言われたり、冷やかし半分という扱いを受け