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(占術解説:子平推命)エディンバラ公フィリップ殿下

アメブロ投稿記事の占術解説です。四柱推命を勉強されている方など、専門家向けです。

 四柱推命は流派が色々とありますが、ここでは十干の寒暖湿潤からそのまま判断する子平推命で解説します。

フィリップ殿下子平

天干は木と金しかありませんが、木は日柱と時柱の地支が冲となっているため、日主の木は無根となります。月令の火も天干がありませんので弱いです。よって通根している金が最強となります。しかし金は忌神です。常に上から抑えつけられる状態です。殿下の人生の大きな流れも、ここに表れているようです。日主の木は弱く、月令の火は6月で最強です。強い日差しに照りつけられる弱った木ということで水が欲しい季節です。よって用神は調候用神とし、喜神は水、忌神は火としました。

フィリップ殿下子平2

この前提で大運と年運を見ると、天干が壬、丁そして辛、地支の蔵干が水、木、金を内蔵している年に、何かしらのきっかけが起こっているようです。
 例えば11歳からの大運壬辰の辰支の蔵干は戊・壬・甲です。殿下の喜神の水が天干にあり通根していますし、命式の時柱と日柱の冲で消えてしまった辰支の蔵干がここで代行します。よって自分の思いが通り、周囲から助けもある時期です。学校が楽しいとした根拠はここからです。天干の水も壬が来ているのが良いのでしょうね。癸でしたら最強の火6月の月令で蒸発していたかもしれません。
 金の大運の20年間(21~40歳)は忌神となり、自分の軍人としてのキャリアがリセットされ、エリザベス2世の伴侶として進むようになりました。しかし完全にリセットという訳ではないです。節目の年、例えば1947年丁亥年にエリザベス女王即位、1957年丁酉年にイギリス王族の称号を授与、2011年丁酉年に公務を引退されましたが、丁が命式の月令を受けて通根し、命式の忌神金を弱めます。これによって、更なる地位と名誉を得られたのだと思います。しかし丁は火で、日主の木を洩らします。日主は通根しておらず弱いので、火が多少は良い効果を与えたとしてもやはり忌神です。太陽の丙ではなく、たき火の丁程度の強さが殿下には良かったのだと思いますが、それでも疲労はありますので丁年後数年は、多少の体調不良等はあったのではないかと思います。今回お亡くなりになったタイミングもそんな感じですよね。
 最後に忌神の辛ですがこれも影響を与えています。 先ほど述べた金の大運の20年間(21~40歳)は忌神といいつつも、エリザベス女王の伴侶となり正式に王族称号を授与されています。また2011年は悲願のイギリス海軍提督に就任しました。金の辛は名誉を表します。王侯貴族にはぜひ欲しい天干ですので、忌神とは言えここでしっかりと地位名誉を得ていらっしゃいます。
 これも強すぎない金だから良かったのだと思います。2011年辛卯年は、卯の蔵干が命式の弱い日主の木に通根しますので木は強くなります。金剋木だとしても強い木であればそれを切る金も刃こぼれしますから弱まります。よく見ると1942~1951年辛卯の大運、1952~1961年庚寅の大運も同じ組み合わせです。こう見ると殿下は自分の命式を補う非常に良い大運をお持ちです。
最後に鬼籍に入られたタイミングですが、忌神と用神の金と水と火が絶妙なバランスの日ですね。忌神2:喜神1の割合ですので穏やかに無くなった事が分かります。逆の割合だと持病に悩みながらもうしばらく存命されたと思います。ちなみに忌神ばかりの年月日時ですと突発事故や心臓麻痺などの急死が多いようです。
 死ぬのも徳が必要と言いますが、殿下はまさに大往生だと思います。
以上ご参考になれば幸いです。



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