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占術紹介:風水(中国風水)とは

「気」の流れを物で制御する思想をもとに、都市計画/住環境/墓の位置の吉凶禍福をみる方法です。古くは殷・周時代、また神話伝説や集落遺跡からも風水の起源となる遺構が見られます。風水はもともと、「天と地に関する研究」でした。この古典的な風水における「気」は、環境にある自然のエネルギーのことで、陰(山)と陽(水)が融合することから生じます。古典的な風水における陰陽は、そろって完全となります。お墓は「陰宅(いんたく)」、住宅は「陽宅(ようたく)」といわれ、引っ越しや建て替えなど、自宅を整備するときは、併せてお墓もしっかりとしたものにする必要があるとされます。
 「気」は大きく分けて「生気」と「殺気」に分類され、古典的な風水の目的は、生気を活用し、殺気を避けるというものです。「生気」は、自然の地形だけが生み出すものです。循環しない「気」は、「殺気」となります。風水の目的は、人が快適に若々しく元気に過ごせる環境を目指します。今回取り扱う風水は、昨今テレビなどで紹介されるインテリアや置物の風水とは別物です。

 風水という言葉の由来は、西晋・東晋時代(三国時代後:西暦300年前後)の文学者・卜(ぼく)者の郭璞(かくはく)の“葬書(そうしょ)”で初めて専門用語として使われました。陰宅(お墓)の葬送原理の説明の中で以下のように使われました。

“葬は生気に乗らねばならない。経典には、気は風に乗れば散り、水に隔てられれば止まる。古人は気を集めて散らさず、気を運行させて止める。ゆえにこれを風水という。

過去記事サンプルより

丙奇横浜


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