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裁判員裁判

裁判員裁判が導入された年、「選ばれました」の通知が届きました。
「本当に来るんだね!」
でもこの年はそこまで。
裁判所に行くことはありませんでした。

翌年また選ばれました。
「無作為に選ばれるって聞いたけど、連続ってあるんだ⁇」
この時は、裁判所に行きました。
そこからも、面接、抽選がありました。そして、選ばれました、裁判員に!

その日の午後から、裁判に向けての説明が始まります。

裁判の内容、情報、事実確認などなど。
5名の裁判員、2名の補欠裁判員。

二人同時裁判という珍しいもので、5日間くらいの長丁場でした。その時の資料も処分したので、詳しい日程などは定かではありませんが。

裁判というものを傍聴したことはなかったし、身近に経験した人も知らなかったし、せいぜいがドラマの中でしか観たことがありませんでした。
それが裁判長、裁判官が目の前に!資料や証拠が目の前に!

最終日の判決に向けて、検察官、弁護人、証人の話を聞き、話し合いを繰り返しました。

罪を犯したとはいえ、他人の人生の一部、それもすごく大切な一部に関わる事です。裁判所を後にしても心は揺れっぱなしで、家族にも詳しくは話せません。守秘義務がありますから。

裁判員を受けるか受けないかはその人次第ですが、私の場合はやってみてとても勉強になりました。

罪を犯す人、その周りのたくさんの人、検察官、弁護人、そして裁判官。一人の人の人生に関わるという重さ。
何よりも、証人として法廷に立つ親の気持ちを、姿を前にした時、自分がした事にきちんと向き合わなければいけないのではないかと感じました。

我が子がどんな子でも、これから一緒に歩いて行こうとするのか、自己責任として突き放すのか。さまざまな事情や背景があるから、どれが正解なのかは私にはわかりません。
「私ならどうするんだろう⁉️」と、自分に問いかけていく事でしか、見つけられないのかな。

朝ドラの「虎に翼」新ドラマ「アンチヒーロー」先週借りたDVD「ロストケア」
裁判に関係するものを目にして、思い出しました。

私が関わらせてもらった裁判での被告人は、今頃どうしているのかな、と。

決心したあと新聞記事が出ましたが、裁判員をしなければ読む事はなかったのかもしれません。小さい記事でした。
記事にさえならない裁判も、きっとたくさんあるのだろうと思います。

税金を納めない偉い方々は、裁判にすらならないようですが、自分の良心に問いかけて欲しいものです。
どんな綺麗な言葉を並べても、利権が透けて見える気がします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます😊❤️




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