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【毎日ビール3缶以上】本当に怖いアルコール性肝疾患の話|治療薬

はい!汗かき薬剤師saitorioと申します(*'ω'*)!

さて、今回のテーマは「本当に怖いアルコール性肝疾患の話」をしようかと思います😬

読者のあなたは、普段お酒をどのくらい飲まれるでしょうか?

お酒がお好きな方であれば家で晩酌をされたり、会社仲間やご友人と飲み会でお酒を飲まれる機会があると思います。

飲酒と言うものは適度な量であれば、会話が弾んだりごはんが美味しくなったりと食事を楽しむことに関しては良い’’ツール’’だと思います。

しかし、健康面からみたらお酒の量が増えてしまうことでアルコール中毒や肝硬変、最悪の場合死に至ることもあります。

人生を豊かにする’’ツール’’であるお酒が、あなたのこれからの将来を暗いものにするかもしれません(+_+)

なので、この記事を読んでくれている、あなただけでも普段の飲酒生活を見直すきっかけになれば嬉しいです。

この記事を読むことで得られる情報

アルコール性肝疾患は、長期にわたる大量の飲酒によって肝臓に損傷が起きる病気。
飲酒を続けると、肝障害が進行して最終的に死に至ることがあります。
治療法は禁酒補助薬が使われる。
高蛋白・高エネルギー食と安静。


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それでは・・レッツゴー( ゚Д゚)!!!

1.アルコール性肝疾患

アルコール性肝疾患は、長期にわたる大量の飲酒によって肝臓に損傷が起きる病気です。

アルコール性肝障害と聞いて一般的に知られることと言えば、お酒好きがアルコールで肝臓がボロボロになる。

とか、肝臓を守るために休肝日を設けようでしょうか?

その通りで皆さんが飲み会で飲まれたアルコールの行方は、どうなってるかというと肝臓で処理されます

そのアルコールが処理される際には、肝臓に損傷を与える物質が生成されるため、飲酒量が多いほど肝臓への損傷は大きくなります。

なので肝臓を休めるためにも、休肝日が必要になってくるよ言うわけです。

つまり禁酒によって肝臓の機能や病態が急激に改善する例が多いということになります。

しかし、お酒が手放せない問題飲酒者の背景には、人格、家庭環境社会因子などが複雑に絡み合っており、断酒が困難である場合も多いことも言われています。


2.休肝日がないとどうなるか?

飲酒を続けると、肝障害が進行して最終的に死に至ることがあります。

アルコールの乱用によって以下の3種類の肝障害が発生します。

・脂肪肝
・アルコール性肝炎
・肝硬変

それぞれ詳しく見ていきましょう!

◆脂肪肝

・脂肪の蓄積、最も症状が軽い。
・禁酒すれば消失する。
・過度の飲酒をする人の90%以上に発症。

アルコール性肝炎

・炎症
・約10~35%の人に肝臓の炎症が起こる。

◆肝硬変

・線維化する(肝臓の組織が機能を果たさない瘢痕組織に置き換えられる現象)
・約10~20%の人が発症する。
・肝臓の内部構造が破壊され、機能停止し回復はしない。

大体アルコール性肝障害はこのように進行すると言われる。

アルコール過剰摂取→脂肪肝(9割)→肝炎、肝繊維症→
→肝硬変→肝細胞癌→死亡
  ↓
 死亡


3.どんな人がなりやすいか?

では、どんな人がなりやすいかというと、まずは『アルコール』ですよね?ほかに何があるのでしょか?

以下に該当する人は、アルコール性肝疾患を発症する可能性が高くなります。

☑大量に飲酒する
☑長期間(通常は8年以上)飲酒している
☑女性である
☑アルコール性肝疾患にかかりやすい遺伝的素因がある
☑肥満である

飲酒の場合を見ていくと男性の場合であれば、1日当たりアルコール約45mL以上の飲酒を10年以上続けるとリスクが高まります。

ちなみに1日当たりアルコール45mLの飲酒は、ビールなら約3缶、ワインならグラス3杯、蒸留酒なら3ショット飲むことを意味します。

つまり、飲酒量が多いほど、また飲酒期間が長いほど、アルコール性肝疾患のリスクは高くなるということです。


4.治療法(抗酒癖剤)

では、どうすれば肝硬変の進行を食い止めるか?それは原因であるアルコールを断つことは明白だと思います。

なので治療法としては禁酒の補助です。薬物治療なら、主に抗酒癖剤というものが使われます。

◆抗酒癖剤(ALDH阻害作用)

・シアナミド
・ジスルフィラム

この薬を飲んでる間に飲酒すると、顔面紅潮・熱感・頭痛・悪心などの不快な症状が速やかに出現するため、飲酒に対する嫌悪感が生まれ禁酒につながる。

しかし、本人に禁酒する意志と薬物に対する理解がないと困難

◆断酒補助剤

・アカンプロサート

この薬物は比較的副作用が少なく服薬アドヒアランスも良好で、アルコール依存者の予後向上が期待される。

クレアチニンクリアランス30mL/min未満でCmaxは 健康成人の約4倍であり、消失半減期は約2.6倍に延長。

食事の影響受けやすい。

◆飲酒量低減薬

・ナルメフェン

アルコール依存症患者において飲酒欲求を軽減させる作用が期待される。

飲酒の1~2時間前に経口投与する。ただし、1日1回までオピオイド系薬剤を投与中又は投与中止後1週間以内の患者に禁忌。

最近、お酒の量が増えてきたとか健康診断で肝脂肪だと言われた‥でも分かっててもお酒が辞められなくて悩まれてたら、病院へ受診することを勧めたい。


5.栄養療法

次は薬物療法以外の治療は、食事療法が有効です

☑高蛋白・高エネルギー食と安静

肝臓病、特にアルコール性肝硬変患者において重要視されてる。

しかし近年増加傾向にある肥満や2型糖尿病合併アルコール性肝硬変の患者では適切ではない。

結論

アルコール性肝疾患は、長期にわたる大量の飲酒によって肝臓に損傷が起きる病気

飲酒を続けると、肝障害が進行して最終的に死に至ることがあります。

男性の場合、1日当たりアルコール約45mL以上の飲酒を10年以上続けるとリスクが上がる

治療法は禁酒補助薬が使われる

高蛋白・高エネルギー食と安静

でした(*'▽')

最後まで見て頂きましてありがとうございます。

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参考文献


派遣薬剤師|多汗症|人前が苦手|あがり症|使命→病気になって後悔される患者が大勢いることに気づく|健康な今からあなたの疾病予防に努めようとYouTubeやtwitterで(https://twitter.com/saitorio3)で健康情報を発信中|ゲームは嗜む程度