【知らないままでいいの?】ジェネリック医薬品とは?図解説明|薬価が安い理由
はい!汗かき薬剤師saitorioと申します(*'ω'*)!
今回は、先発医薬品やジェネリック医薬品(後発医薬品)の違いやそもそもどういった医薬品なのかを図を用いて解説してみました。
なんとなくジェネリックってこうだろうな?とか、もっとジェネリックのことを詳しく知りたい人に読んで欲しい内容となります。
この知識はあなたが薬局でくすりを貰うときに役立つと思います。とくに病院で処方箋を貰ったときに、薬局でその薬を先発医薬品かジェネリック医薬品のどちらかを選択するかと思います。
そこでのNG行動として「ジェネリックってよく分らんから」で、なんとなく言われるまま薬局任せにすること。
また、分からないが故の「そのままでいい」とか「変えないで欲しい」と言ってジェネリックにしない行為。
よく薬局でこのやりとりを見かけます。
これらの共通点として、ジェネリックとはなにかを知らないからとってしまう行動ではないかと思います。
言い方を選ばずに申し上げるなら、自分で考えない、つまり脳死状態に近いものを感じます。問題は自分で選択してないことからの不安や不満を抱えることです。
言われたままジェネリックにしてみたけど、なんか嫌だなって不信感を抱きながらくすりを飲むことになるでしょう。
そういう状態で薬物治療しても、いい結果に結びつかない可能性があることから、自分で考えて選択できる知識が必要ではないでしょうか?
なので、できるだけ分かりやすく図でまとめてみたので、このnoteでジェネリックとはなにかを学んで欲しいです。
そして、自分で取捨選択できる知識を身につけて欲しい。
要点
・ジェネリック医薬品とは有効成分が同じで製造・販売される医薬品
・先発医薬品に比べ薬の値段が5割程度安価
・様々な試験によって、効果や安全性が証明された医薬品
医薬品の種類
まずは、ジェネリック医薬品の前に医薬品の分類から見ていきます。医薬品には医療用医薬品と一般用医薬品に分けられます。
医療用医薬品とは、病院でもらう処方箋を元に薬局で調剤される処方薬のことを意味します。簡単にいうと、先生が出す薬でしょうか?
また、一般用医薬品は薬局やドラッグストアで買える薬のことを意味します。これらは処方箋無しで購入できるため上手く活用すると、病院に行く時間や手間が省けたりできます。これをセルフメディケーションって言われたりする。
で、ここからが今回の大事な部分です。じゃあジェネリック医薬品ってなんなん?って疑問です。
医療用医薬品をさらに細かく分類すると、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)になります。
新薬とは、医薬品メーカーが新しく開発・販売される医薬品のことも意味し別名、先発医薬品とも呼ばれます。
新薬=先発医薬品
またジェネリック医薬品とは、新薬にかかる特許が切れることで他の医薬品メーカーにより製造や販売される医薬品のことです。別名、後発医薬品とも呼ばれる。
ジェネリック医薬品=後発医薬品
この辺の言葉の関係性がハッキリしてないと、こんがらがると思います。先発?後発?ジェネリック?って(笑)
ちなみに、一般用医薬品にジェネリック医薬品は無いのか?って気になると思います。結論から言うと、まあ、あるっちゃあるって感じです(笑)
今回のテーマから外れかねないので、こんな感じで締めたいです(*'ω'*)
❑ポイント
ジェネリック医薬品=後発医薬品。新薬にかかる特許が切れることで他の医薬品メーカーにより製造や販売される医薬品
先発医薬品とジェネリック医薬品の違い
定義や言葉の意味は先ほどの章で理解できたでしょうか?これからは、肝心な薬剤の部分を見ていこう。
ジェネリック医薬品は一言でいってしまえば、「先発医薬品と有効成分が同じで、添加物が異なる」となる。
添加物とは、有効成分を形成するときに用いられるもので薬理作用がなく、安全性も確認されたものと定義。
イメージしやすいようにロキソニン錠60mg(先発医薬品)で説明すると、
・有効成分:ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
・添加剤:ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム
とある。
一方、ジェネリックで見ると、 ロキソプロフェン錠60mg「EMEC」の場合。
・有効成分:ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
・添加物:三二酸化鉄、ステアリン酸マグネシウム、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、乳糖水和物
添加物は各医薬品メーカーによって製造に使われる品目とは異なりますが、基本的には品質や有効性は認められるので安心して欲しい。
これからのことから、ジェネリック医薬品のメリットとして「医療の質を落とさずに、誰でも十分に医療を受けられる」って言われたりします。
❑ポイント
ジェネリック医薬品は「先発医薬品と有効成分が同じで、添加物が異なる」
ジェネリック医薬品はなぜ安い
なぜ、ジェネリック医薬品は安いのか?なんか工程を省いてるから?粗悪なもの使ってるから安いんでしょ?
と、値段の安さからさまざまな憶測が飛び交っている。一般的な商品だとそうかもしれない。
しかし、ジェネリック医薬品の値段の安さには、きちんとした理由があります。
ジェネリック医薬品が先発医薬品と比べて安価な理由は、薬の研究や開発にかかるコストが大幅に抑えられているからです。
どういうことか?
お薬が我々の手元に届くまで、果てしないお金や労力、時間が費やされます。そして、誕生した医薬品に特許期間が設けられ、開発元の新薬メーカーがガッポリ儲けます。
しかし、その特許期間が終わると各ジェネリック医薬品メーカーがこぞって医薬品の開発や試験を行い市場にでます。
つまり、新薬開発費が約数千億円かかるところ、ジェネリック医薬品は約一億円で収まるということ。
これが、ジェネリック医薬品が安い理由となります。このようになぜ安いのか?を知ると無駄に不安にならずに済むかと思います。
❑ポイント
薬の研究や開発にかかるコストが大幅に抑えられているから、ジェネリック医薬品は安価である。
ジェネリック医薬品の効果・安全性
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と効き目や安全性が同等であることが証明されたものだけが承認されています。
ジェネリック医薬品の開発に関しては、医薬品メーカーにおいて様々な試験を実施されてます。
例えば「先発医薬品と同様に体内で溶けるか(溶出試験)」「先発医薬品と同速度かつ同量の有効成分が体内に吸収されるか(生物学的同等性試験)」などなど。
安価である点が良いようにも、悪いようにもとらえられてますが、効果や安全性面においてもきちんと試験をされています。
なので、偏見があったなら一度見直しても良いかもしれないですね!
❑ポイント
先発医薬品と効き目や安全性が同等であることが証明されたものだけが承認されている。
まとめ
・ジェネリック医薬品とは有効成分が同じで製造・販売される医薬品
・先発医薬品に比べ薬の値段が5割程度安価
・様々な試験によって、効果や安全性が証明された医薬品
でした(*'▽')
最後まで見て頂きましてありがとうございます。
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