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「夜を待つ」とはこういう事なのか!

今日は朝から良いお天気に恵まれておりましたね関東!という事で
居ても立っても居られず、小田原へやってまいりました猫目です。

午後には小田急小田原線の小田原駅に到着!
そのまま小田原城までテクテク歩いていきま
した。「散歩」や「歩くことが好き」なくせ
に実は僕、めちゃくちゃ歩くの早いんですよ。

もう常に早歩きです。……ゆったり散歩を心掛
けているのに、気が付くと速度が超過してい
たりして……なのでこういう時(とくに小説の
シーンや舞台に使わせて頂く場所)は辺りを

くまなく見て歩く・感じて歩くと決めている
んです。「ゆっくり、ゆっくり」なんて言葉
にしちゃって歩く僕を高校生たちがガン見。

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さて!序章はここいらにして本日の本題ですが、
皆さんは夜を待ったことがありますか?

写真を撮られている方は割と「夜を待つ」方も多く
いらっしゃるのかもしれませんが、残念ながら僕は
写真のド素人なので、これまでの人生で「夜を待つ」
といった行為を一度も体験したことがありません。

ここで言う「夜を待つ」というのは、
「はあ~。夜が待ち遠しい」などの
心理的な感情ではなく、どちらかと
言えば物理的な問題で夜を待つ、と
いう意味です。

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そうです。僕は本日も何やら失敗しました。
もはや、失敗することが日常化していて
どれが失敗でなにが成功なのか迷宮します。

しかしながら、今回は失敗です。

なにが失敗かと言うと……時間設定です。

ぼくは小説で夜のシーンを描きたかった。そのための
小田原であり、小田原城です。三日月が小田原城の横
に浮いていて欲しいのです。暗闇の中の小田原城のラ
イトアップ加減や、体感(寒いとか、のからだで感じ
ること)が知りたかったのです。

つまり僕は夜が欲しかった。
なのに
なぜか
僕はまんまと間昼にて、立派な城や門を見た。

「ああ~良いお天気だあ」
とか言ってる場合じゃなかった。
だってこの時期はコロナもあって
売店は閉まっているし、もちろん
城の中にも入れない。うん、妥当。

それから小田原城の徒歩圏内には喫茶店がない。
駅まで離れていなんだから歩けとおっしゃる?
間違いないです。……でも僕は駅までの道のり
が途方もなく長く感じたんです。(そういう時
ありませんか?)

だからぼくは待った。
夜がやって来るのを待った。

北風が頬をいたずらに掠っていく。
マスクを二重に重ねてみた。
きもち、あたたかい。
ぼくの気持ちもあたたかい。

だって小田原城(ここ)へ来れたのだもの。
それなのにこのまま帰ってたまるか。
写真を撮り過ぎて充電のないiPhoneに無理を言う。

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「頼む。Google先生を呼んでくれ」

有能なiPhoneはすぐにGoogle先生を呼んでくれた。
もっとも右上の充電マークを赤く染めてもくれた。

ぼくは問う。「Google先生、本日の小田原の日没時間は何時?」
Google先生は答える。「本日の神奈川県小田原市の日没時刻の
予想は18:28です」

ぼくは礼を言う。「Google先生、ありがとヴ」
寒さで言葉がかじかむ。
Google先生は答える。「よく、分かりません」
ぼくも思う。よく分からない、と。

この寒さの中をあと一時間半待つ。
あと一時間半。
カバンから二冊の小説を出す。
1芥川龍之介
2森見登美彦
ページをめくる。うまく捲ることができない。
なのにどちらも面白い。おかげでしばらく物語
に没頭。とてもありがたい。

気が付いたら、すぐそこまで夜は来ていた。

先に言う!僕はすごく感動した!
なんだか涙が零れそうなくらい!

夜を待ったぼくは写真を撮る。
日の落ちたの小田原城の情景を沁み込ませるように
吸収していく。寒い。でも感動していて身体の芯は
あたたかい。そして光景を忘れないように写真に収
める。……充電サヨナラ。

夜よ、そして小田原城よ、ありがとう。
これで小説のワンシーンが書けそうだ。

という、どうしようもない失敗談でした!(笑)

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しかし、美しい夕暮れから夜の変化をこうして
じっくりと見ることが出来たのですから。
「まあ、今回も成功だよね~っ」と最終的に
自分を甘やかすダメ人間猫目です。

皆さん、ぜひ暖かい格好をしてくださいね。
それでは今日もありがとう。また明日ね~。


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