バカンスと花のお世話 2021/夏 – a letter from Paris
本格的なバカンスシーズン
パリらしい、道路にびっしり並んだ路駐の車、歯が抜けたように空いたスペースが目立ってくると、いよいよ本格的なバカンスシーズン!
パリジャン達がバカンスに出払ってしまった8月のパリは、逆に観光客が増えます(今年は少ないけど)とは言え、シャンゼリゼやエッフェル塔周辺に近づかない限り、あの喧騒は何だったの?というくらい静かです。
時間がゆっくりと過ぎていくような、気怠い空気を纏ったパリが好きだからと、あえて9月に休みを取る人もいるくらい。
友人のアンヌも、9月のほうが光が美しいし、人も少ないと9月派だったのが、今年はまたいつコロナが再燃して移動が規制されるかわからないからと、8月早々に南仏へ行ってしまいました。
太陽のまぶしい日
空が青く晴れ渡り、陽射しが強い日中の日向は天気予報の最高気温より10度は高く、乾燥しているからまるでオーブンの中のようです。
汗はかかないんじゃなくてそのまま蒸発、去年は油断して大変な目にあったから、こまめな水分補給を心がけないと。
それでも夕方6時を過ぎると、少しは息がつけ、その時分に帰ると必ずアパルトマンの管理人が植木に水をやっています。
ボンソワールと言って、何だか花が増えていない?と聞くと、3階のマダムと5階のカップルがバカンスに行くからと、それぞれバルコニーの鉢を持って降りて来たとのことです。
自動散水システムを完備しているならともかく、花好きにとって夏のバカンスはちょっとした、でも大きな問題!
ペットボトルを逆さに差すだけでは、長期の留守に足りるわけがないし、近所の盆栽屋には預りサービスがあるらしいけれど、日払いだから結構な総額になる、そもそも盆栽ですらないし。
管理人がいるところは、幾許かのお礼を渡し、共有スペースに置いて水をやってもらうか、留守中の部屋に入ってもらいます。
去年から管理人をおかないことにしたアンヌのアパルトマン、誰もいないと泣きつかれ、結局私が8月最初の1週間鍵を預かり、その後はまた別の友人にバトンタッチです。
エッフェル塔の見えるテラス
けして広くはないけれど、エッフェル塔が見れて小さなテーブルと椅子がある彼女のテラスは私たちの憧れ、パリで緑を楽しめるなんて最高に贅沢なことなんです。
9月、テラスに皆で集ってお喋りできるとよいのだけれど…
どうやらコロナ第4波はもう始まっているらしい、メディアも悲観的なことばかり言うけれど、明日のことはわからない。
先ずは太陽を楽しんで、夏を楽しんで、1年のエネルギーをチャージしないとね!
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