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ライツビジネスは楽しくクリエイティブに!

世の中で“IP(知的財産)“という言葉がよく聞かれるようになって暫く経ちますが、その重要性やそれを持つことへのニーズは益々高まっているな、と感じます。
この“IP“、そのもの自体を素晴らしいものに創り上げるのは最重要ポイントではありますが、大切なのは“活用/運用“です。
いわゆる「ライツビジネス」
このプロデュースがビジネスとしての規模は勿論、実はどれだけ多くの世の中の人を幸せに出来るかにも繋がっていくのです。

ファンの為のライツビジネス

ライツビジネスの基礎は、IPを活用してそのファンが喜ぶ派生商品を作る、ということになります。
ライツビジネスの具体的な施策は、そのIPホルダーが戦略的に展開することもありますが、IPを活用するプランを持った他社が行うことが多いかと思います。
色々な企業が参加してくること自体は、そのIPの世界観を広げる意味においてもビジネス規模を広げる意味においても、理にかなっていると思います。
この場合のターゲットはそのIPのファン。
ファンをいかに喜ばせるか?がポイントです。
ビジネス戦略としては、“体積を増やしていく=ファンが使うお金を増やしていく“というモデルになります。
これは別にいけないことではなくて、至極真っ当なこと。
限度の問題はあるかもしれませんが、ファンの方の心の満足度を深めていく動きですから、これも一つの正しい「人を幸せにする方法」であると思います。

ファンを創り出すライツビジネス

一方でライツビジネスのベクトルとして「新たなファンを創り出す」為のライツビジネスというものもあると思います。
上記のファンの為のライツビジネスが、体積を増やしていく、というものであるのに対し、こちらは“面を増やす“。
場合によっては“飛地的に増やす“という行為になります。
これはそれまでそのIPが持っていたファンとは全く違う層の人に、そのIPの魅力を伝えるという作業となりますが、これを説明する上でわかりやすいのが「音楽」だな、と思います。
最近、韓国のDJ/サウンドプロデューサーのNight Tempoさんが80年代の日本のシティポップや歌謡曲(「真夜中のドア~stay with me」とか「君は1000%」とか)のダンスバージョンを出して人気ですが、これは一つのわかりやすいモデルです。
シティポップの元々のファンはまさに我々50代ですが、彼のライブに来ているのは20代。
生まれる前の楽曲を楽しみに来ているのです。
これ、我々が大学生の頃アシッドジャズが流行ったのと似ているな、と思いました。
あれは1960年代〜70年代のジャズにダンスビートを掛け合わせるというものがベースだったと感じていますが、まさに構造としては同じですね。

ライツビジネスはクリエイティブ!

上記の音楽展開、これもまさに「ライツビジネス」です。
そこから感じられるように、ライツビジネスってとってもクリエイティブ!なのです。
クリエイティブという行為は、何かから“インスパイア“されて起こることが多いかと思いますが、ライツビジネスはまさにそれ。
偉大な先人達が創った様々な“IP”。
その刺激力は半端無いです。
プロデューサー魂がわくわくしますよね!

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