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「笑点」の公開収録に。これからのエンタメの姿を見た!

先日、ひょんなきっかけで「笑点」の収録にお客として参加しました。
日本テレビ時代に何度か自分の番組とのコラボという形での関わったことはありますが(当時「歌スタ‼︎」という番組をやっていた時に、林家たい平さんのメジャーデビューの企画をやったりして)、客席に座っていち視聴者いちお客さんとして関わったのは初めて。
正直、大変新鮮かつ楽しかったです。
そして、とっても勉強になりました。

黄金フォーマット!大喜利の座布団

「笑点」といえば座布団大喜利
恐るべき鉄板&黄金の仕組みです。
ウィキを読んだところ、その誕生は「笑点」の前身番組(前身番組があったのですね!)「金曜夜席」までさかのぼるそう。
「笑点」の誕生は1966年、その前身番組は1965年にスタート。
この番組、立川談志さんの持ち込み企画!だったそうです。
なんでも、当時ラジオやテレビが人気を博して、寄席に閑古鳥が鳴くように。
それを見て、「このままでは落語家の商売上がったりだ」と思った談志さん。
「落語家が活躍できる場をテレビに作ろう」と思った、と。
ちょっと話はそれますが、この「落語家の活躍の場を寄席ではなく、テレビの中に作ろう」とした姿勢/考え方が素晴らしいなと思います。
これはビジネスの本質に繋がるな、と。
これは私の考えですが、世の中が思う本質と根源的ニーズは変わらないけれど、その提供の仕方=ビジネスモデルはいつか金属疲労を起こします。
ビジネスが上手くいかなくなってくると、企業によっては、そのビジネス「モデル」を立て直したり、守ろうとします。
しかし、その対応の仕方は間違っているのではないか、と。
守るべきものは「本質」、対応すべきは「ニーズ」
そこをベースに「モデル」を変化させていく
これが大切ではないかと。
よく言われる「手段の目的化はダメよ」に通じることですね。
ここから考えると、談志さんはビジネスセンスをお持ちの方であったのだな、と感じます。
ちなみに、「座布団を積み上げる」という仕組みも談志さんが考案したという説もあります。

収録=エンタメ空間

当日、後楽園ホールの前には入場を待つ方々の長い列。
そこはかとなく、ディズニーランドのアトラクションを待つようなウキウキ感が漂っている。
会場に入ると、フロアさんから拍手の仕方や注意事項。
そして、若手落語家さんによる前説。
会場全体の温度が徐々に上がってくる感じがします。
そして収録!
司会の春風亭昇太さんが客席に座ってからのオープニング。
この時点で会場全体がエンタメ空間として一つに。
あとはもう、プロの皆さん(出演者もスタッフも)による見事な流れで無事収録終了。
観覧客の皆さん、ニコニコしながら会場を後にされていました(なんと!グッズは売り切れていました)
考えてみると、この「公開収録」というスタイルは、自分たちの青春時代には定番であったな、と。
この「放送時間だけがテレビではない」という形
今後のエンタメ作りにおいて大きなヒントになるな、と思ったのでした。

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