固定電話が「怖い」というニュースを見た
若い世代では、会社の固定電話が「怖い」らしい。
あまり考えた事もなかったので、意外な方程式だった。
最たる理由は、相手の顔が見えないから恐怖心が生じるらしい。
固定電話ありますか?
固定電話の保有率も世代平均69%に対し20代は5.1%と抜群に低かった。でもまあ連絡先として連絡がつく番号のために必要とされる番号だし、携帯ひとつあれば片付く話でもある。時代的に淘汰されても致し方ない。
何より、直接の会話を通じて話を「聞く」ことより、文字や写真を介して「見る」ことで相手の気持ちを察する方が圧倒的に多いのだから、わざわざ家に固定電話を置くという選択肢もないか。
家に居ないと連絡がつかない固定電話よりも、いつでも何処でも連絡がつく携帯電話の方が都合も良い。
そもそも知らない人と「話す」機会が絶対的に少ないんだから、苦手意識が高いのも納得がいく。
そうか、生きてきた時代が様変わりしてるのか。
生活必需品
いま携帯取り上げられたら機能しないのと同じぐらい、当時の固定電話もそこそこ高いポテンシャルを持っていた。生活に欠かせない必需品だった。
極端な話し、電話がない=貧乏なんかな、ぐらいの価値観もあった。
昭和生まれなら誰しも電話にまつわる懐かしエピソードを色々持っていそうだけど、若者を集めて懐かしの固定電話あるあるを列挙したら、今は共感どころか怪談扱いなのかもしれない。
昭和世代の電話エピソード
休日に父親が男友達からの電話を取った時なんぞ、それまでヘラヘラしていたのが一変、電話口では急に威圧的な父に突如変貌したもんだ。
声のでかい友達との会話は漏れ聞こえないよう、手で塞ぎながら、限界までコードを伸ばして電話したり。
キャッチホンが登場する前までは、長電話で大事な電話をボイコットし続けている事すら気づかず。帰宅した母に激怒される。そんなのザラだった。
そういえば、初めて告白したのも友達宅のコードレス電話だった。もちろん最初の電話にでたのは相手のお母さん。「あ、あの、あの、同じクラスの〇〇と申しますが、〇〇くんいらっしゃいますか?」
気まずいったらありゃしない。
何の電話だったの?絶対聞かれたはずだ。
マジっすか。
ヤバくない?
無理ゲー。
とか言い放たれちゃうんかな。
でもね、そんなのが日常だったんだよ。
ちょっとセンチメンタル。
黒電話って知ってる?
ジリリリリ、ジリリリリ。
おばあちゃんちに鎮座していた「黒電話」クラスになれば、操作さえも不可能かもしれないね。
ボタンなんてございません。ダイヤルを回すんだよ。穴に人差し指を突っ込んで、右端めいっぱい。
久しぶりに思い出したら懐かしくなった。
育ってきた環境が違う
頭ごなしに「そんな訳ないだろう」って決めつけるところだった。
・固定電話が怖い。
・会社の電話が怖い。
・電話する時、手が震える。
なんでそんな風に感じるのか。
♪ 育ってきた環境が違うから
♪ 好き嫌いは否めない
全くその通りだ。
恐らく、新人研修で今まさに「なんで!?」って思ってる同期はゼロではないな。
急いで知らせなくては。
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