どんぐりの小さな願い
秋の森を歩いていた少年は虹色に輝くどんぐりを見つけました。
どんぐりを手に取ると小さな声がきこえました
「ぼくも大きな木になりたいんだ」
どんぐりの夢を叶えるための冒険が始まる
黄金の葉
月のしずく
ウサギの目のように赤い木の実
秋の贈り物を集め、どんぐりに贈ると…
どんぐりはふわりと光り始め、すくすくと伸びて大きな木に成長しました。
木になったどんぐりは、優しく話しかけます。
「君の願いを一つ、叶えさせておくれ」
少年が少し照れながら伝える
「大好きな子に、どんぐりのネックレスを贈りたいんだ」
「お安い御用さ」
木は体を揺らし、極上のどんぐりをいくつか落としてくれます
少年はそのどんぐりでネックレスを作り 大好きな女の子に贈りました
彼女はとても喜び、少年は満ち足りた気持ちでどんぐりの木に感謝します。
毎年秋になると虹色に輝くどんぐりを二人で見に来るのでした
あとがき
今日は秋の物語りをリクエストいただきましたのでファンタジーな秋の物語りにしてみました😉
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詩や物語を作る糧となります