人事コンサルタント/さい

コンサルティングファームで、人事コンサルタントをしています。主に企業の人事制度設計・運…

人事コンサルタント/さい

コンサルティングファームで、人事コンサルタントをしています。主に企業の人事制度設計・運用支援を行なっています。noteでは、以下を主なテーマに、記事を投稿します。 人事/働き方/ライフスタイル/組織

マガジン

  • 日常のコンサル思考

    コンサル的な思考を、身近なネタに適用して、身の周りの出来事を考察します。

  • 人事コンサルの視点

    人事コンサルタントの視点から、社会や企業の動向について考察します。 取り扱うテーマ:人事/働き方/ライフスタイル/組織づくり

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    目から鱗・何度も読みたい良記事集。

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一億総在宅勤務社会における、あるべき報酬制度【人事コンサルの視点#2】

「オフィス不要論」が日に日に盛り上がってます。本日の日経新聞でも、私が目を通した記事の内、3記事ありました。 もしもこのオフィス不要論が定着し、日本中の会社員が自宅で仕事をするとなった場合、企業は社員に対してどのような給与を支払うことが合理的か? 来たるべくポストコロナ、アフターコロナのために、人事コンサルの視点から、社員に対する報酬のあり方の変化を予測します。 1.必要な手当、それによる人件費への影響原則として、「自宅で仕事をさせることによって発生する、社員の経済的負担」

    • 働く女は「仕事と家庭の両立」を語らねばならないのか

      最近、仕事で簡易的なインタビューを受けた。インタビューでは、自社の魅力をテーマに語ってほしい、と聞いていた。会社や仕事の魅力など、30分ほど質問され、できるだけ誤解なく話したと思う。誌面には500文字程度の文章にまとめられることについては承知していた。 いざ、その原稿が上がり、内容を見て、非常に驚いた。インタビューの目的に沿って、会社の魅力の一つとして「成長性」を上げたのだが、そのニュアンスは「会社の成長に合わせて自分も成長できる」と、自己成長ありきの語り口のように書かれて

      • 複数の恋愛パートナーを持つ人は、大して出世しない【日常のコンサル思考】

        世の中には、複数の恋愛パートナー(恋人、セフレ等)を持ちたがる人がいます。「出張先に一人ずつ浮気相手がいる」「土日の午前・午後、4人の異性と出会い、それぞれ肉体関係を持った」「毎週末必ず夜遊びの予定を入れていて、ナンパに明け暮れている」といった具合です。これらは、実際に筆者が見聞きした話です。 意外に思われるかもしれませんが、こういう恋愛生活をしている人は、各パートナーに対してとてもマメに対応します。複数の相手がいることを疑われないため、複数の相手がいる状態を維持するため、

        • マッチングアプリという自由競争市場で戦略的恋活をしてみた【日常のコンサル思考】

          「ここにはアダム・スミス時代の自由競争市場がある」と、ある種の感嘆を覚えたのは、マッチングアプリ『タップル』にプレイヤーとして参加したときのことです。要は恋人欲しさに会員登録しました。登録した途端、来るわ来るわ「いいかも(「いいね」のタップル版です)」の嵐…。もちろん、その「いいかも」の裏側では、通知されないだけで、大量の「NG」もあったと思います。 男女が互いに欲望剥き出しで、好みの異性に「いいかも」を送り合うのは、恋愛競争市場とも呼べる、原始的な売買取引の様相で、大変興味

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          マウンティングとは、タイプとレベルを意図的に読み違える行為である【日常のコンサル思考】

          人事コンサルタントのさいです。この記事では、コンサル的な思考を、身近なネタに適用して、身の周りの出来事を考察します。本日のネタは「マウンティング」についてです。 2013年に、瀧波ユカリ氏により、マウンティングという概念が提唱されて以来、このミームが爆発的に浸透しました。もはや現代用語として定着したと言えます。 ただ、最近の「マウンティング」の使われ方を見ると、提唱時よりも意味は広範化し、単に「自分アゲ、相手サゲ」する行為として認識されているように思います。提唱当時は、「相

          マウンティングとは、タイプとレベルを意図的に読み違える行為である【日常のコンサル思考】

          ポストコロナの組織づくりと働き方【人事コンサルの視点#1】

          皆様も実感されている通り、コロナ禍は私達の生活を一変させました。 歴史をなぞれば、今回のコロナに限らず、人類は幾度もの環境変化を乗り越え、文明を発展させてきたことはわかりますが、「まさか自分の生でそれを目の当たりにするようになるとは思わなかった…」という人も多いのではないでしょうか。 特に東京勤務の会社員は、現在毎日のように在宅勤務をしている方も多いです。先端的な企業を除いて、これだけ多くの会社が、(今だけかもしれませんが)本格的に在宅勤務を選択したことは、働き方史の大きな

          ポストコロナの組織づくりと働き方【人事コンサルの視点#1】