見出し画像

自意識過剰 | 写真・詩


ありふれた日常を
透明な瓶に蓋をして
非凡な才能に憧れた

普通よりできない自分を
何と比べてるのか
はっきりと定義付けしないまま
嫌悪した

馬鹿だなぁ。
賢い友達に言われたよ

ちっぽけな世界で
小さな小さな悪あがき
誰かに見て欲しい気持ちが肥大して
我慢の効かない子供だった

止めてくれる大人がいるから
大丈夫だと思っていたんだ

それも変な話

言い訳探して
結局自分が可愛くて
どうしようもないから
歌にして歌った

誰も聴いてない
わかっているのに
染みついた心は
なかなか動かない

カラスが鳴いて
馬鹿にされたと思うくらいには
自意識過剰です

後ろの席のあの子が
気にはなっていたけど
結局妄想しかできませんでした

そんな誰かの昔噺

実はわたしの
あなたのおはなし


カラスが鳴いたら🐦‍⬛
心が煙で曇ってゆく
当てもなく進む
道は続く
昔噺に、耳を傾けながら、
陽が沈んでゆく

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?