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【先輩に聞いてみた】地元を離れて佐賀で就職。実際どんな感じ?

はじめに

はじめまして。佐賀県で地域おこし協力隊をしている堀江です。

佐賀県外から佐賀の大学に進学した学生のみなさん!
突然ですが卒業後の進路はどんな風に考えていますか?

この記事は、地元を離れて佐賀の大学に進学し、そのまま佐賀県で就職した方々にインタビューをして、「佐賀で就職してみて実際どうなの?」「どんな人が佐賀暮らしに向いているの?」など、率直な疑問を聞いてみた、という内容になっています。

特に「街づくりに興味がある」「地域の人と関わるのが好き」という学生さんには、ぜひ読んでいただきたい内容になっています!

「就職」だけでも想像できないのに、地元じゃない佐賀で就職ってもっとイメージできない!そんなあなたに贈る記事です。

(取材・文 堀江)


筆者プロフィール


名前:堀江恵
年齢:24歳
出身:東京都
佐賀への移住歴:もうすぐ2年
趣味:寝ること、食べること
新卒で佐賀に移住してきました。これからの人生どうしようかな、と漠然と悩んでいます。

大学卒業したばかり!三坂さん

まずは今年3月に佐賀大学を卒業したばかり、親しみやすく優しい空気をまとった三坂さんにお話を伺いました!
ご実家がいちご農家をされていて、農家の経営を学べるところ、かつ実家から通えるところとして佐賀大学農学部に進学を決意。いずれは家業を継ぐと
決意されている三坂さんですが、卒業後に地元に戻らず佐賀で就職を決めたきっかけは何だったのでしょうか?

笑顔がかわいい三坂さん。(写真本人提供)

三坂さんの簡単プロフィール

福岡県糸島市の出身。
2023年3月に佐賀大学を卒業し、現在は県内の八百屋さんに就職。

ご実家のいちご農家を継ぐと決めていたそうですが、卒業後の進路はどうやって決めたんですか?

せっかく佐賀の大学に進学してそのまま実家に戻るのはもったいない、と周りの人に言われて。実家とは別のところで就職した方が色んな考えを持つ人に出会えるので、1度就職しようと決めました。
ただすぐ実家に戻るつもりなので、できれば実家の近くがいいかなと思って佐賀県での就職を考え始めました。

三坂さんのご実家で育ててらっしゃるいちご。大きくておいしそう…!(写真本人提供)

現在の就職先である八百屋さんで働こうと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

就活を始めた時は、観光農園の勉強としていちご狩りの観光農園や、農家への融資の仕組みを勉強するために銀行などへの就職を考えていました。ただどちらもあまりピンと来なくて。
中心にあったのは、「実家に帰るのに役立つことを学べるか」でした。
もともとアルバイトをしていた今の職場で、就活で悩んでいることを相談すると「うちに来なよ」と言ってもらえて。ジャムとかジュースとか加工する業務があったり、商品開発のようなところが学べるので、就職を決めました。

学生時代の実習で農作業をしている三坂さん。
ずっと座っているより、体を動かす方が好きなんだとか。(写真本人提供)

実際に佐賀で就職してみてどうでしょうか?

人との距離の近さを感じています。
就活の際、インターンシップで大企業などにも行ったんですが、人数が多い分、深く関われる人は少ないのかなと思いました。
今の職場は小規模のため、自分ができる仕事も多いし、関わる人との関係性が強まるんじゃないかなと思います。職業柄もあるかと思いますが、地元の方ともお話しできて、地域密着というか地域の方と近くなれるのはいいところだなと。

佐賀は長く住むと良さが分かるところですよね。地元じゃないのに地元感を感じます。1度地域に入ると迎え入れてくれるような。地域との関わりが好きな人は、佐賀暮らしに向いているんじゃないかな。落ち着けるというか、居心地が良いなと思います。

佐賀での就活で悩んでいる学生に伝えたいことはありますか?

私は就活をするとき、ネットで見た情報よりも、実際に人に聞いた話とか、訪ねてみて感じたことを大事にしていました。ネットでももちろん調べてはいましたが、気になったところは自分から連絡を取ってみるようにしたんです。インスタのDMとかFacebookのメッセンジャーとかで直接連絡してみると、結構受けてくださるところもあって。
連絡をするのは結構勇気がいるし難しいと思います。もし販売しているところだったら、実際に買いに行くなど、直接現場を見てみると自分に合っているかどうか分かるかもしれません。頑張ってください!

まちづくりに取り組む石橋さん

続いて、フレンドリーでお話上手な石橋さんにお話を伺いました!
高校生で進路を決める際、地元の商店街を見て「町のために何かしたいな」と感じ、まちづくりに関する勉強をしたいと思い佐賀大学経済学部に進学。元々は地元に戻って公務員になろうと思っていたそうですが、どんなきっかけで佐賀県での就職を決めたのでしょうか?

絶賛28歳!佐賀暮らしを楽しんでいるという石橋さん。(写真本人提供)

石橋さんの簡単プロフィール

長崎県川棚町の出身。
現在は、NPO法人灯す屋でまちづくりに携わる。

大学生活はどんな感じで過ごしていましたか?

2年生くらいまでは、公務員志望だったこともあり「試験に合格すればいい」「まちづくりに関わっていたことがアドバンテージなるかもしれない」と打算的な考えもありました。
でも、2年生の夏休みに同じゼミの友人が世界一周をしたんですよ。「世界一周のために2年間お金をためてきた」って言っていて。そんな真面目な感じじゃなかったのに、何この差!ヤバい!みたいな(笑)。
ちょうどその友人が、世界や日本を旅しているような佐賀大生が集うシェアハウスを運営していて、そこに遊びに誘われたことで、それまで出会うことがなかった学生と出会いました。そんな出会いがきっかけで意識が変わり、3年生が終わったタイミングで1年間休学することを決めました。東京や福岡、和歌山や長崎など、日本中で地域づくりをされている方に会いに行ったり、右も左も分からず自分でイベントを企画したりしました。その休学期間に佐賀で地域づくりをされている方とたくさん出会って、色んな活動の手伝いをしてく中で、自分の進路相談にも乗ってもらったり。そうやって生まれた関係性が自分の宝ものですね。

写真中央右から2番目、シェアハウスで仲間と楽しむ石橋さん。(写真本人提供)

怒涛の1年間だったんですね!
そこから佐賀に留まろうと思ったタイミングはいつ頃だったのでしょうか?

4年生のときですかね。ある会社を紹介してもらったんです。その日のうちにFacebookで会社の代表さんにメッセージを送って。そこから徐々にインターンシップのように関わっていくようになりました。
実際に関わってみると、地域のことを想って活動していることも分かりましたし、そこに関わる地域の人たちもすごく楽しそうだったんです。いつの間にか佐賀の暮らしにもっと関わっていきたいと思うようになり、最終的にその会社に就職し、佐賀に残れることになりました。

1社目就職後の石橋さん。なんだかいきいきとした表情に見えます。(写真本人提供)

地元を離れての就職って心細いと思うのですが、どうでしょうか?

心細く感じる人もいると思います。でも僕は佐賀にいて佐賀の人の懐の深さを感じました。特に仕事などで関わる地域の人たちは、快く受け入れてくれて。

佐賀は色んな人と繋がりやすい環境だと思います。人間関係は良くも悪くも狭いですが、仕事だけではなくプライベートでも楽しく会える関係性を築けるんです。特に私が接してきた「ローカル/まちづくり」に関係する人たちは、「一緒におもしろくしようぜ!」という感覚の人も多く、業種・分野が違っても手を取り合える関係が魅力的です。仕事以外でも飲みに行ったり遊んだりしています。いい具合に仕事とプライベートが混じり合っているような。

出会いを楽しめる人は、佐賀暮らしに向いていると思います。
モノとか情報が少ない分、ヒトにフォーカスが当てやすい地域だと思います。そこでちゃんと人との出会いを大切にして、友達を作りたいと思う人は佐賀に向いてるんじゃないかな。

では最後に、就活で迷っている県外出身の佐賀の大学生に向けて一言お願いします!

興味のあること、やりたいことは声に出してみるといいと思います。
僕も大学を休学していたとき、「こんなことしたいな~」と思ったら周りの友達に言うようにしていました。そこからイベント企画に繋がったり、そこからまた人の繋がりが生まれたり。自分がやりたいって言ったことに対して、周りが色んな人を紹介してくれることもあります。それを活かせるかは自分次第ですが!(笑)
そして一歩外に踏み出してみてください。大学の中だけでは、佐賀のリアルな情報は入ってきません。自分が「楽しそうだな」と思う人に勇気を出してDMを送ってみる、話しかけてみる、一歩外に出てみる。そうすると色んな人と繋がって、情報もたくさん入ってくると思います。
ぜひ恥ずかしがらずに行動してみてください!

さいごに

お二人のインタビューを通して、「地域の人と関わるのが好き」「まちづくりに興味がある」という学生さんにとって、佐賀県がオススメの就職場所だということが分かりました。

今後の進路で悩んだときは、石橋さんも三坂さんもされていたように、興味のあること、悩んでいることは周りに話してみたり、気になる人には声をかけてみたりと、積極的に行動してみると新しい扉を見つけられるかもしれません。

地元を離れて就職するってすごく勇気のいることです。
たくさん悩んで、色んな人に相談してみてください。
まずは身近な大学の教授に相談するのでもいいと思います。

この記事を読んで、「佐賀で就職するってこんな感じ」というのが少しでも伝わっていると嬉しいです。




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