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中国版 頭脳パンを食べよう

今日は卒業式でした。
といっても3年生はまだ登校しますし、数日後には高考も受験します。特に何かが変わるとか、感傷に浸るとかではないのです。式典後には生徒と恩師で写真を撮ったりしていたようです。時同じくして、私はお腹を下しており不参加。

初年度に受け持った生徒である3年生に思い入れがないわけではありません。ただちょっと遠くにある結果を重視するあまり厳しくしすぎて、その返りがある前に疫病流行に伴い帰国してしまったのです。そして再赴任後は他学年を受け持つことになり、ちょっと微妙な感じになっております。

今、3年生はナーバスな時期。自分が高校生の時の外国人教師との交流を振り返ってみると、さもありなん、と思います。普段から休日であったり、食事前の授業では私など塵におなじ存在です。

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▲教科書(1人分)を運搬中

昼には教科書を抱えて寄宿舎に帰る学生たち。学校が高考の試験会場なので、教室内の不要物は全て撤去し掲示物は覆い隠すように、という通達があったようです。そんな学生の波を漂い学食へ。

パンでも買って帰ろうと思っていると、面白いものを見つけました。

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▲北大、清華と書いてあります。


今日は卒業式があったので特製のパンを作ったとのことでした。北京大学、清華大学という大変優秀な大学の名前が書いてあります。これは面白いので買いましょう。

ある本の影響で、小学生の頃は北海道大学へ行って獣医の勉強をしながらシベリアンハスキーを飼うことを夢見ていました。

・・・・・・やはりここは北大パンだな!


とおもったのですが、知人友人の北京大学出身のお兄様方のお顔がポポポポーンと脳裏をよぎり、『うう〜ん』と悶え、なんとなく清華大学を注文しました。

注文すると、学食のきっぷの良さそうなおばさまが『5元だよ!奮っていくんだよ!』みたいなことを言うので『あたぼうよ!マジで合格する5秒前だから!』などと答えていたのですが、いざ決済となると、携帯決済不可で売ってもらえませんでした。願書受理されず、不合格。前は売ってもらえたもん、トトロいるもん。などと悲しんでいると、2年生の学生が代わりに学生用プリペイドカードをピッとしてソーセージを買ってくれました。かっちょいい。お礼をしなければ!
しかし、そこでも清華大学パンは注文漏れしていたので、ご縁がありませんでした。しゅーん。そろそろお賽銭が5円じゃ効かないお年頃。今度から50円玉を投げましょうか。

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▲食事の前には手洗いを。

3年生がよく利用する学食棟前の流しにはハンドソープが設置されていました。今、風邪をひいたらアウトです。生徒たちもちゃんと理解しているのか、いつもはガラガラな流しですが学年問わずちゃんと手を洗っていました。

協力隊に参加して、手洗いの習慣が身につきました。訓練所でも耳にタコができるほど指導されますし、習慣化されるようにできています。

それでも任地で肺炎になる時はなりますし、なかなか防ぎきれない病気もあります。紙石鹸やアルコールジェル、ウェットティッシュなどを護符というかある種のノイローゼのように持ち歩いています。紙石鹸は当地の湿気でひとつの塊となり、さざれ石のようになりました。つくも神石鹸。

かしこみかしこみ。きょうはここまで。ばいばい、またね。

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▲協力隊員におすすめ。静寂は勝ち取るもの。

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