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煎餅とダンスった日

Twitterのタイムラインで、煎餅の話題があたたたたたおぅわったぁ!! と怒涛の勢いで流れてきたので、うっかり食欲が刺激されてしまった。
煎餅とは中国版のクレープのようなもので、食事というよりはスナックに位置づけられるもの、だと思う。

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【屋台を横から眺める】


なんと今日は道すがら煎餅の屋台を発見してしまい、吸い寄せられるように注文した。うっかりだ。マーケティングにまんまと踊らされてしまった。いいの。人生はダンスホールだとかなんとか誰かが言ってたような気がする。知らんけど。

実は煎餅を食べるの初めてではない。学食の隅でひっそり売っていたのを試したことがある。生徒たちが押し寄せる昼休みに素早く提供するため、山積みに作りおいてある薄焼きの皮をぴらりと一枚とって鉄板の上に置き、そこで具を包み提供されるシステムだ。それゆえなのか、どことなくぬるく、またしっとりとし、うな垂れ、油がしみ込んだそれにもう一度挑もうと思わなかったのも自然なことだと思う。

人生はダンスホール。一度の失敗でシューズを脱ぐなどナンセンス。「いくら?」と聞くとぶっきらぼうな店員は「五元」と(約85円)。

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【半円形のヘラで伸ばしていく】

店員は先ほどのぶっきらぼうさからは想像できない綿密さでネトリ、ネトリと丸い鉄板に生地を塗りつけ付け広げ始めた。それが終わると卵を割り落とす。もちろん片手。パパパーっと手首のスナップを利かせそれを広げると、みるみるうちに色が変わっていく。

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【まんべんなく塗られる卵】

「辣不辣……」

辛さは?とこれまたぶっきらぼうに聞かれる。辛さチョー控え目で!と答えると回答はない。「フン」という心の声が聞こえそうだ。知らんけど。
辛みそとラー油を塗り、その上にパッパと撒かれる小葱、コロコロとした漬物。そこに二枚のレタス、カリカリの謎の板が敷かれる。おっと刻んだドクダミの根も外せない。香菜もね。

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【揚げたおせんべいのようなものがのせられる】

それをくるくると一方方向に細長く畳み、へらで中央から分割して出来上がり。それを写真のようにそれぞれ小袋に収めカンタのように渡してくる店員、ぶれない。

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【できあがり。パリパリ、ホカホカ】


家に持ち帰って食べようと思ったのだが、争うこともしないで誇らしげにしゃんと胸を張っているそれを見て「待てよ。これは出来立てを楽しむものではないのか」と啓示があり道すがらベンチで頬張る。思った通り、カリカリ触感が肝の食品であった。二個は少々多いのではないかと思ったが生地のホカホカカリカリ、漬物のポリポリ、レタスのシャキシャキ、謎板のパリパリを楽しんでいるうちにペロリ。思った通り、作り立てを知らずして語るものではなかった。
東京大久保に専門店ができたらしい。以下にリンクを貼っておく。興味があれば一度試しているのもいいかもしれない。トッピングが豊富だとか。

煎餅菓子研究室 みみ (食べログ)

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