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「ナチにて類推する 02」毎日ショートエッセー:古い羅針盤133章

タガが外れる。これは何かを支えていた基盤や基礎が崩れて、ガタガタになるという格言だ。人間は本来利他性を持つが、原始的には生物ゆえに、排他性にも富んでいる。油断したら、我が首を撥ねられる。それでは長命は叶わないし、種の保存に貢献出来ないからだ。ナチの後半もそれに近い。どんどんと彼らの国家独占化はエスカレートしてゆく。もちろん、ヒットが裸の王様化した事実もあるが、やはりそれに乗じた、あるいは抵抗し切れなかった国民の愚かさが存在するのだ。「14歳から考えたいナチ・ドイツ」: ジェーン・キャプラン (著), 藤井 美佐子 (翻訳), 熊野 直樹 (監修)を読んでいる。


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