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社会派ミステリー小説『PHASE(フェーズ)』上下巻 kindle にて販売開始! GWの暇つぶしに、非日常的で目の醒めるような衝撃作を一つ、いかがですか?笑

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本日は、ゴールデンウィーク直前のお知らせとして、私の過去作品の一つ『PHASE』の改訂版(上下巻に二分冊して加筆修正したもの)の電子書籍化についてお知らせいたします。この作品は、2012年12月に文芸社から刊行した作品なのですが、このほど、文字が小さいのが難点だった文庫本から単行本へと、サイズアップして再出版することになり、それに先んじて電子書籍を出版した次第です。(何故電子書籍を先に出す必要があったかは、後ほどわかります👇)

実は電子書籍の販売自体は、先月15日付でとっくに開始していたのですが、本当なら、紙の本の刊行と同時にお知らせするはずのところが、表紙のデザインの手直しやら微調整やらで思いのほか時間がかかってしまい、ゴールデンウィークも目前の時期になってしまったので、とりあえず電子書籍のお知らせだけでもしておこうと、慌ててこの記事を書くに至った、というわけです💦(←実は原稿落ちの常習犯💧 今回は、表も裏もすべて、表紙のデザインや文言を著者自身で手掛けているので、非常に時間がかかりました)

ちなみに本作は、初版の出版からずいぶん時間が経っている旧作のため、当初ほどの売れ行きは期待できない、ということで、大量印刷向きの凸版印刷ではなく、ロスの心配がないオンデマンド販売(=注文のあったときだけ必要部数を印刷して発行する販売方法)による出版です。そしてペーパーバックという比較的に新しい出版形態の一つでもある。読み手、買い手の側から見ると、「だから何? 売り手にとってはロス問題は深刻かもしれんが、こっちは違いがわからないんだけど?」と無関心にスルーされてしまいそうですが、最大の違いは、「まずは注文ありき」という販売形式のため、注文できる窓口が限定されることです。(私の場合はAmazon限定) 今までのように、予めたくさん印刷しておいたものを全国あちこちの書店に納品するわけではないので、そこいらの書店から取り寄せ注文していただくことはできないのです m(_ _)m

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そもそも、ペーパーバックというもの自体が、「読み手が希望するなら、現在電子書籍で販売している作品を印刷して送ってあげますよ」という発想なので、「まずは電子書籍ありき」です。日本の紙の書籍の基本である、過剰包装になりがちなカバーつき、帯つきの本ではなく、表紙がむき出しになった洋書風のシンプルな仕上がりとなります📖

参考までに、まずは上の画像👆をご覧ください。保存形式の問題で画質が落ちまくってボロボロになっていますが💧、これは以前使用していたポスター画像です。ここに印刷されているのが、文庫本のときの元の『PHASE』で、カバーあり、帯ありのお馴染みの姿です。そして下の画像👇は、シリーズ第三弾『翡翠の神話(ミュートス)』の画像なんですが、まさにペーパーバック方式による洋書風の仕上がり、というやつです。

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私個人的には、読んでいる最中にズルッと外れたり紛失したりしがちな帯やカバーは、内心けっこう邪魔だな、と思っていました💧 過剰包装の仕上がりは、確かに物としての完成度は高く、書き手、作り手のエゴを満たす立派な見た目にはなりますが、読み手の目線で見ると実はそれほど重要ではないというか、やっぱり結局、大事なのは中身の方では? という話・・・・・・😓 

(とは言え、帯の文章は、読み手に端的に内容や作風を伝える重要な紹介文になるので、今回は表紙デザイン自体を、さも帯があるように見える構成にしておきました(笑) 実際に手に取ってみればわかることですが、あくまでそれっぽく印刷しているだけなので、読んでいる最中にズルッと取れたりはいたしません (;^_^A 古書店などでは、最初から帯がない状態で販売されている書籍も少なくないんですけどね。いかにも私らしいというか何というか、なかなかズルい手を考えたものでしょう?笑 取りたくても取れない帯を、半強制的に組み込んでしまったわけです😅 妥協せず諦めず割愛もせず、どうにか抜け道を見出して、自分の望みを力ずくで全部押し通す。いつもの私のやり方です(^^;))

まあそんなわけで、見る人次第、立場次第でメリット・デメリットが違ってくるし、賛否両論あるだろうけれど、確かなのは、中身の価値は変わらないという点です。

PHASE1-裏表紙サイドカット版

(👆電子書籍では表の表紙画像しか出てきませんが、紙の本の裏表紙はこんな感じです📕 左上にバーコードが入るけど)

タイミングとしては、ちょうどこれから、またもやステイホームを余儀なくされる灰色のゴールデンウィーク(笑) 「やることなくて暇!」とか「予定が潰れてムシャクシャしている! このフラストレーションを解消できるくらい内容が濃くてカタルシスを得られるような物語で、気を紛らしたい!」とか「最近行動範囲が狭くなって、一部の限られた人たちと過ごす所帯臭くて単調な日常に、いい加減飽きてきた! 抑揚もなくだらだらと続く身近な日常を書いたものではなく、不穏でキナ臭くてもいいから、非日常的な別世界感にぐいぐい引き込んでくれるようなパンチのきいた作品を、怖いもの見たさで読んでみたい!」なんていう人は、この機に是非ともご覧ください。

非日常的といっても、ファンタジーやホラーではなく、あくまでミステリー・サスペンス系の社会派小説で、ちょっと小難しい犯罪心理学や哲学的なアプローチも含むシビアな内容ですが、この長いゴールデンウィークにどっぷりと浸って過ごすには、オススメの一作ですよ😉 私の作品群は、いずれも読み手次第でかなり好き嫌いが分かれますが、たとえば京極夏彦さんの泥臭い掘り下げや、ノンフィクション路線だと佐藤優さんの論の魅力や分析力に痺れる! なんていう人なら、私の作風にも拒絶反応を起こす心配はないでしょう😅 あと、アニメなら『PSYCHO‐PASS』シーズン1あたりにハマっていた人たちに、オススメかも。似ているとまではいかないまでも、掘り下げのドス黒さに近いものがある。👈どんだけ異端でブラックな内容なんだか!笑

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さて、これ以上 うだうだ語っても話が長くなるだけなので、さっさとリンクを貼ってしまいましょう👇 (下のリンクはシリーズ全巻のまとめ買いページなんですが、トップの2冊が、今回ご紹介した PHASE 上下巻です。つまりシリーズの原点。それ以降の作品はすべて、本作で人気を得た登場人物たちのその後を描いたスピンオフ作品で、「この人物の活躍をもっと見てみたい!」「この一作で終わらせるのはあまりに勿体ないから、シリーズ化してほしい!」といったファンの要望に応えて生み出された作品群です。シリーズものではありますが、必ずしも順を追って第一作から読まなくても理解できるし、いずれか一作だけ選んでご覧いただいても問題なくお楽しみいただけますよ)▼

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※『PHASE』単体のページはこちら▼
💡 このGW中だけ特別に、無料キャンペーンを行います! 5月1日の17時から5月4日16:59までの期間限定です! 是非この機会にご覧ください!

【Amazon掲載の内容紹介】👇

『PHASE』

カルト教団の独善的な破壊計画を巡り、切れ者タイプの登場人物たちがアンダーグラウンドで衝突し合う。哲学的な掘り下げでペルソナ社会の闇に斬り込んでいく、重厚な社会派ダーク・ミステリー。

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「僕らの生きるこの扉なき世界は、平和のヴェールに包まれた戦場なのかもしれないね」

遠い世界の他人事と見えていた非日常が、
目の前の日常を覆い尽くしていく──。

失踪した弟を捜して調べを入れはじめた姉の絵梨は、番組制作会社に勤めていた弟が取材していたカルト教団の存在に行き当たり、“相転移計画” と呼ばれる 危うい目論見を知るが、複数の失踪事件の背後に浮上した謎の男『J』との接触により、思いも寄らない熾烈な攻防戦に巻き込まれていき・・・・・・。

「物事の中から見たいパーツだけを切り取ってきて、都合のいい美学に結びつけようとする人間が多いのが、現実だ。そこに組織立った力が加わると、いよいよ面倒なことになる。今直面している教団の問題も、そうした典型例の一つさ」

「俺たちはそれを止めるためにここにいる」

しかし連れ込まれた先は、兎の穴にでも落ちたかのような怪しげな地下隠れ家。そこで絵梨が目の当たりにしたのは、あざとい手段を躊躇なく取り入れた泥臭い情報戦の実態だった。

「俺みたいな奴が出てくるのは、他のあらゆる平和的手段が失敗に終わったときだと思えばいい」

「本当の怪物は、どっち?」

鋭い眼光を持つ神秘的な翡翠色の瞳で、独特のニヒルな世界観を語る中心人物、Jとは そもそも何者で、その真意はどこにあるのか──?

「J・・・・・・。顔写真一つ出てこない、痕跡を残さない男──か。君は本当に『あの彼』なのか?」

「J、あなた、一体何をしているの? あなたは・・・・・・誰?」

謎が謎を呼ぶ骨太な展開力。
まさかのどんでん返しで二転三転する物語。
人知れぬ地下活動の行きつく先は──?

「真実や現実など、誰も本当には知りたがっていない。人々の多くは、自分好みの幻を真実だと言ってくれる者を捜しているだけ。そういう者が組織化する大きな力の一部となることで、大義名分を味方につけ、個々人の罪の意識を麻痺させながら、仮面の下で膿んできたものを爆発させたがっているのだ」

「こんな世界は、もう要らない」

後にシリーズ化して本編となった、物議を醸す問題作。

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※この作品は、2012年12月に株式会社文芸社より刊行した文庫本を、上下巻に二分冊して加筆修正した改訂版です。

なお、2016年に同社より出版したヨーロッパ舞台の『JADE ~表象のかなたに~』は、本作『PHASE』で人気を博した一部の登場人物たちを活かしてのスピンオフ作品であり、シリーズ第二弾に当たります。更に、その『JADE ~表象のかなたに~』の後日談的なストーリーで構成された『翡翠の神話(ミュートス)』は、事実上のシリーズ第三弾に当たる作品です。

PHASE2-裏表紙サイドカット版

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それでは皆々様、読書なり執筆なりテレビの前でゴロゴロなり、それぞれに有意義なGWをお過ごしください。(私はまだまだ休みなく執筆三昧の日々が続きますが💦)



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