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観光案内所に感激!金沢、一泊二日の旅。一日目


旅のはじめは観光案内所に行くとお得

私は、平時は質素倹約に努める、50代の母親だ。まだ息子は小学高学年。
そうそう旅には行けない。

noteの旅好き紀行と、私たちの旅は格段下がる。
だって、小学生の息子と一緒だもの。
慌てて電車やバスに飛び乗り、観光地辺りを、
ぐるぐる回るだけの旅でしかない。
それで、私たちは、充分満足なのだ。

旅の始めは、
まず観光案内所に寄ることをおすすめしたい。
観光案内所は、昔でいう関所。
お住まいの駅に観光案内所がある場合は、
覗いた方がいいと、お節介だが言っておく。

観光案内所に置いてあるチラシは全て無料。
地図や観光スポット、そのまちのイベント情報も
手に入る。ネットと違う、程よい情報量。
タウン誌や求人誌だって持っていけば、
移住した気分も、味わえる。
チラシ獲得で、私の旅気分は一気に盛り上がる。我が子も、気になるチラシをパッパと手に取る。お互いが選んだチラシを見ると、
どこに行きたいか、ハッキリとわかる。
そこから、観光の行き先を決めてもいいのだ。

今回(1月中旬)、
この金沢の旅でいきなり感動したのは、
駅に隣接するビルの中にある観光案内所である。私はチラシをもらいに寄っただけのつもりが…。



金沢駅観光案内所の方が実に優しかった

金沢観光案内所では、観光コンシェルジュとお呼びしたい方が、受付にいらっしゃった。
私が、「1日目、2日目は、ここに行こうと思う」と伝えると、
「バス停は何番で、何時何分から出ております。
この場所で、これぐらいお過ごしになるなら、
次はこの時間、このバス停から乗られると
よろしいかと思います。
この場所から、ここに行く道では、
この道をお通りなると、風情がございます。」
など、観光パンフレットを使って、
とても丁寧に教えいただく。
「とても、楽しいご計画ですね。」と、
私の旅計画まで、褒めてくださった。
ネット以上の情報を、丁寧に教えてくれて感謝。
もうここで、すでに旅の感動MAX😭!
(※常時、このような丁寧な対応をしてくれるか、
それは分かりません。私はラッキーでした)

画像地図や付箋を貼って、バスの時刻まで教えてもらう(もっと丁寧に書いていただいものは、無くしてしまう)

鈴木大拙館

すみません、鈴木大拙のこと、
有名な哲学者だということは知っていました。
確か、仏教的思想の哲学者…。
そうそう、禅の思想だ。
しかし、鈴木大拙に深く感銘を受けた訳でなく…。

息子が観たいという能楽堂に近いという事で、
ここに寄ってみました。

そんな私ですが、鈴木大拙館では、
大拙のことばや、お考えやを、
私でも、ほんの少し分かった気になりました。

建物の中は、静かな空間で、大人の方ならば、
ゆっくりと瞑想したりできる場所です。
鈴木大拙館のリーフレットもとても素敵。
家に帰って、よく読みました。

このリーフレットで、鈴木大拙のお考えをほんの少し知る

息子は、早く能を観たい気満々で、ただこの館を通りすぎました。

大拙館から、能楽堂への道

前述の観光案内所で教えてもらった、
大拙館から、能楽堂までの道。
本当に風情のある道のりでした。
実際に歩いてみましたが、結構な散歩コース。
雪吊りされた庭の中を通り、坂道を登りました。途中、雪が降り出し、ものすごく寒かった。
私たちは北陸に来たのだ!と思う瞬間でした。

観光案内所で、鈴木大拙館から、
能楽堂までの道のりを蛍光ペンでなぞってもらいました!

初めての能

息子がテレビで能を夢中になって見ていたので、
「能でも見に行く?」と聞いて、
「行く!」と言ったことから、計画した旅。
それなら金沢がいい。近江町市場で海鮮を食べ、
旅行支援のお値打ち宿で、温泉でもつかろうと。

母の影響で、独身の頃、
何度か歌舞伎を観ましたが、今はさっぱり…。
ましてや、能の「幽玄な」イメージは、
私にはたいそう高尚なものに思えて…。
そういえば、生まれ故郷の川辺で、
昔、薪能を観たことがありました…。遠い記憶。 

息子が興味を持ってくれたので、
今回、一度観てみようと思った次第です。

初めて、能の舞台を観た。
生の舞台を観たことが、どれだけ衝撃だったか…。

私も息子も、能を生で観るのは初めて。
能楽堂のホームページに、初心者用として紹介されていたプログラムを選びました。

お値段のことを言うのは、品がないですが、
なんと前売りで、大人千円。高校生以下、無料ですよ。


能を初めてみた、感想はですね…。
能についての知識は全くありませんでした。
正方形の舞台で、
演者(シテ)の声、動き、鼓、笛、太鼓、お囃子が、
見事に一体となる瞬間。
古典芸能という固定概念が吹っ飛び、
かなりの前衛芸術だと思いました。
しびれました。私がとりこ。

横にいた我が子は、子供なので最後までは、
集中できず…。でも、子なりに楽しんだようで、
能のチラシをいっぱいもらって帰りました。

そして宿に帰ると、次の日の能のチラシを見て、
「これを、また見たい」というのでした。



金沢一泊二日の旅。二日目も書こうと思います。
noteは、旅のしおりとして、
思い出に残せて良いですね!