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ヌーヴェルヴァーグの申し子たち

最近観たトリュフォーの「大人は判ってくれない」と「突然炎のごとく」から、さらに今までインスタに投稿したヌーヴェルヴァーグ作品たちを掘り下げまとめた備忘録🎥🤍

わたしのわたしによるわたしのためのヌーヴェルヴァーグのあれやこれや。相変わらず作品のあらすじや細々した説明は省きますよ〜。

「大人は判ってくれない」は、

巷で話題のフレンチ・ディスパッチのパンフにも載っているらしい。買ったのにまだ読んでないぞ...。(とインスタに書いたのが数週間前...、まだ読んでないし、なんならディズニープラスで配信が始まったwww早くね?)

フレンチ・ディスパッチ観た話もしとくと、すげぇリズミカルな展開となだれ込む情報量に、途中で真剣に観るの諦めるくらいの疲労感がwwwとは言えこれぞウェス・アンダーソン!な軽快な音楽に計算し尽くされた画、誌面をめくるたび目が楽しいそんなマガジン映画でした。

わたしの人生劇にもウェス映画のBGM流しといてよ誰か。

トリュフォーに話を戻して、

「大人は〜」より「突然炎のごとく」について。(大人は〜は、あんまりハマらんかったの。笑)

セーヌ川に飛び込むジャンヌ・モローが凄く印象的で。

まったく男は文学だの哲学だのの話に明け暮れて、女はいつだって置いてけぼり。(それでも結局女に振り回されるのは男の方?)

原作だと、ジャンヌ・モローが演じるカトリーヌはマリー・ローランサンがモデルなんだって。

そしてこの映画、あの人やこの人にも影響を与えているようで。ゴダールは「気狂いピエロ」を作り、タランティーノは「パルプ・フィクション」の中のセリフで登場させる。

ヌーヴェルヴァーグの映画、最近はロメール作品もたくさん観るようになったんだけど、あんまり真面目に観てるとだんだん腹立ってくるのでふわっとさらっと。なのにフランスの雰囲気を欲している時はお薬のように摂取したい、わたしにとってそんなジャンルです。

それにしてもロメール作品に出てくる男女ってどこまでも「ロメール作品に出てくる男女」だよねwwwって話はまた後で...

こちらはアニエス・ヴァルダ。女性監督。

彼女のデビュー長編は、ヌーヴェルヴァーグの出発点ともされる「ラ・ポワント・クールト」。ベルイマン「ペルソナ」にも影響を与えている多くのカットの美しさに、目を奪われます。

南仏の港村にやってきた一組の夫婦。繰り広げられる終わりのない対話。夫婦哲学、愛、それは渇き切った愛。ゴダールやロメールの撮る映画以上に噛み合わんなこの二人...。苦笑

なるほど写真家出身の彼女の撮る決まった構図、カメラワーク、この作品はモノクロだけど、色彩感覚も豊かすぎてどの作品も強く印象に残る。

それにしても、この映画に至っては今のわたしとほぼ同い年で撮ってますやん😂悔しい😂

あとは...カサヴェテス(アメリカだが)の作品もヌーヴェルヴァーグっぽいんだよな...。言うてますけど、「アメリカの影」しか観たことないの。いつか彼の作品をたくさん観られる機会に恵まれますように。

そんなわたしは、絶賛ロメール祭りを開催中。ザ・シネマさまさまです。スカパー、サイコー。四季シリーズも全話観て、ついに昨日、やっとこさっとこ六つの教訓話を完走。

...さっきも書いたけど、ここだけの話ロメール作品に出てくる男女がどうしても好きになれない。例えば、ほとんどのゴダール作品に出てくる男女がアベックとして繰り広げる価値観のすり合わせだとしたら、ロメールの方は付き合う前の男女が自分自身の持つ哲学をこれでもかと押し付け合う地獄絵図(笑)しかもほんっとにお互いが一方的で、こいつ絶対俺に惚れとるやろ〜もしくは、これから惚れるに決まっとるけど俺はこいつに全然興味ないわ〜でも暇だし構ってやろ〜みたいなクソ自惚れ男がわんさか出てきます。そして女は女で大概アホ。もういやだ。

それでも、ロメール作品は観てしまうんですね〜。不思議ですね〜。お薬のようにとも書きましたが、良い意味で悪いクスリです。「こんな男はいやだ」と「こんな女はいやだ」のせめぎ合い。その中で、アッホだな〜と思いながらもラストでほっこりした唯一の作品が、四季シリーズから「冬物語」です。「良かったね〜〜」と声に出して泣き、そうになります。(泣かん。)

今日もジョギング後にロメール。と、「スモーク」と黒沢映画でも観ようかな〜。録画が溜まりまくっているこの頃でした。

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