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【協力隊日記】サマーキャンプのまとめと心境の変化


8月28(水)〜9月1日(日)の4泊5日でエジプト北東部、地中海沿岸にある都市ポートサイド(بورسعيد)に、配属先主催のサマーキャンプ引率に行ってきました!

配属先長とキャンプリーダーを筆頭に韓国人ボランティア3名含め、有志の運営メンバー16名と、調理係2名、運転手、その他メンバーの家族など全員で60名以上が参加しました!
キャンプに至るまでのミーティングに関する記事はこちらです💁🏻‍♀️


以下長編の備忘録ですが、もし興味もってもらえたら読んでみてください。

【キャンプ全体編】

今回のキャンプのテーマ、"Be crazy"
子どもたちは初日に4つのグループに分けられ、各グループに運営メンバー2〜3名が入ってリーダーを務めます。

最初のグループミーティング

5日間で様々なアクティビティや出し物などによる対戦があり、その勝敗でポイントを獲得していきます。他にも集合の早さや食後の皿洗い、片付け、掃除などの取り組む姿勢や出来栄えにもポイントが加算されます。そのポイントを決める人は運営メンバーから1人毎日入れ替わりで行いました。最終日に1番多くのポイントを獲得したチームの優勝です。

事前ミーティングで決めたスケジュールが毎日貼り出されていたのですが、この時間通りに進んだ日は一度たりともありませんでしたし、それも2時間以上のズレ、プログラム変更もありすぎてあってないようなものでした。

3日目のスケジュール

キャンプは配属先長とキャンプリーダーが全体指揮をしており、各グループのリーダーや、その他の運営メンバーで役割分担をしていました。個人的には毎朝の運動(体操、ヨガ、エアロビ、脳トレ、レクリエーションなど)と3日目夜のショートクラスを任せてもらっていました。他はその都度キャンプリーダーや、アクティビティのお手伝いをさせてもらっていました。ゲストではなく、運営メンバーの一員として携わらせてもらって本当にありがたかったですし沢山学ばせてもらいました。


【アクティビティ編】

アクティビティは長年NGOで行われるサマーキャンプや様々なイベントの時に手伝いに来ている方が企画、当日の進行をしてくれました。

インストラクションや子どもたちへの接し方も含め、常に全体を把握して臨機応変に動いていてとても勉強になりました。

パズル(一つの絵に正しく並べる)
風船割り(足につけた風船を割り合う)
即興うた作り、センテンス作り
クラフト①折り紙
クラフト②グループ対抗の工作
グループごとの出し物
韓国人ボランティアによる
聖書の勉強会



【宿泊編】

街の中心にある教会の宿泊施設を利用しました。部屋は2〜4人用の小部屋から25人用の大部屋まで多数ありましたが他の利用者もいて、当初の予定より部屋数が少なかったようで25名用の大部屋に女子が入り、他は数名で振り分けられました。

シーツや枕カバーは持参します

私は最初大部屋だったのですが、初日の夜中から皆んなテンション爆発して大荒れしており、見かねた同僚たちの計らいで移動することになりました。4つのベットを繋げて6人で就寝していました。

大部屋よりかは断然平和でましたが、寝返りできないゼロ距離、扇風機はほぼあってないようなくらいスローで蒸し暑い、窓は夜も全開なので虫が自由に出入りするしで中々カオスでした。でも毎日明け方まで起きてて睡眠時間は僅かだったので早いうちに睡眠は諦めました。



【水回り編】

シャワー1つのみで水圧も弱小なので、1人の制限時間も決まっていました。

それはまだしも問題はトイレです。ボットン便所だったら底に蓋がついてるのでまだマシなほうですが、水洗トイレで水が流れないのが地獄です。日に日に溜まってく一方で強烈な臭いです。とにかく水分も最低限しか取らないようにしてなるべくトイレを避けていました笑

洗濯は水の量も限られてますので、着回しです。他の女性メンバーはファッションに情熱を注いでいるので5日間分以上の洋服を大きなスーツケースに詰め込んでいたので毎日何回も新しい服に着替えられる程余裕たっぷりでした。

1番衝撃だったこと、キャンプ中歯磨きをする人は誰1人見かけませんでした。一応何人か持ってきているとは聞きましたが、使っている場面には遭遇しませんでした。

飲み水は施設内に給水するところがあり、そこからペットボトルに汲んで飲んでいました。ちょっと気になる匂いがしましたが特にお腹は痛くなりませんでした。

時間によっては冷たい水も出ました


【食事編】

食事は施設内のキッチンで2人のマダムが調理してくれていました。買い出しは毎朝男性の運営メンバーが行ってくれていました。ただ、マダムたちも常に私たちに同行していたので、今回はお金を払って調理の仕事を依頼してるのにそれが後回しになってご飯が遅れるとかなり苦情が入っていたようです。

毎回めちゃくちゃ美味しかったです
食事もグループごとにいただきます

食事の配膳は運営メンバーで行い、その後の片付け、食器洗い、掃除はグループごとにローテーションで担当していました。ここでも、グループで誰がいないとかやってないとかで毎回かなり揉めていました。

頼れる女子ーズたち
食べ方が汚いので毎回掃除が大変です

朝ごはんは大体9:00、そして昼ご飯は18:00でした。なんでこんなに遅いかというと、夜が長いからです。ちなみに夜ご飯は、深夜1時や2時でした。
私は普段ガッツリ食べるのは活動後のみなのと、お肉は基本食べないのでキャンプ中の食生活は180°違いました。1番しんどかったのは、深夜の夜ご飯です。"いらない"が通じないのはもう分かっていたので、皆んなと同じ時間に同じ物を摂り続けましたが胃がおかしくなりそうでした。お腹は何とか耐え抜いてくれましたが、お腹の調子はずっと悪かったです。消化も悪いし休憩する暇がなかったですので仕方ないです。

これをパンに挟んで食べるのがエジプト主流朝食
お肉一切れに大量のお米スタイル
チキンとマカロニの組み合わせは反対です笑
深夜2時にベットの上で夜ごはん



【海水浴編】

毎日1番長い時間充てられていたのが海水浴でした。大体14:00から17:00の3時間程です。日本のようにライフセーバーいたり遊泳区域が区切られている訳ではないので、男性の運営メンバーが沖側に立って、子どもたちの安全を守っていました。自分も後半やっていましたが、お陰様で顔が焦げました。

写真の見た目以上に汚いです

オシャレ女子たちは、ビーチでひたすら写真撮影をしていました。比較的小さい子たちは永遠と波で遊んでいました。
私はスキンダイビングがだいすきで沖縄でも休みの度にフィンとマスク持って潜りに行っていたので、海の綺麗さも遊び方も正反対でしたが、これはこれでよかったです。けど勿論キャンプじゃなかったら絶対入りたくない汚さでした。
帰る時は着替えなどせず、びしょ濡れのままバスに乗り込みます。一応足は洗わせてました。

○カラーパウダー遊び
最後の海水浴では、ビーチでパウダーを投げ合って遊びました。毎年恒例だそうです。

小さい袋に小分けにして準備中
容赦ないところ好きです


配属先長と自分はカメラマン担当だったのですが、子どもたちは容赦なく攻撃してきて反抗もできずやられっぱなしでしたが、後半カメラマンを放棄してしっかりやり返しました。笑

終わった後はそのまま海に飛び込みました。汚染行為、大変失礼しました。そのまま全員で夕日の中の海水浴めちゃくちゃ楽しかったし幸せな時間でした。

まだまだ序盤の頃

○ビキニはタブー
エジプトの9割はイスラム教です。イスラム教の女性は露出を控えるので長袖ワンピースの普段着の状態で入水しています。私たちの団体は全員キリスト教ですが、それでも過度な露出は避けます。それでも可愛く着こなす彼女たちは素敵女子すぎます。

ビーチの焼きとうもろこしがはなまる🌽
大親友のイリーニは心も見た目もすごく綺麗



【出かける支度編】

もともとスケジュールに海や夜遊びに出かける準備は30分で設定されていましたが、実際60〜90分程かかっていました。何してるの?って感じなのですが、本当にそれくらい時間かかるんです。
まずは洋服選び。大きなスーツケースいっぱいに詰め込んだ洋服を着て、脱いでを何回も繰り返すファッションショーが始まります。これが30分以上続きます。
服が決まったらヘアアレンジです。アイロンを使ったり編み込んだりします。みんなお尻くらいまで伸びているので大変です。
それからメイクアップ。やっと終わった!と思ったらまた衣装チェンジし始めます。
まるで誰かの結婚式に行くかのような準備が1日に海に行く前と夜遊びに行く前の2回行われます。
私はヘアセットもメイクアップも衣装チェンジもしないので、30秒で準備完了してリラックスタイム!と思いきや、これとこれどっちがいい?これどうかな?の質問攻め。こっち〜とか適当に答えるけど絶対聞く相手間違えてます。私にはそれとそれの差がよく分からないし同じに見えます。むしろどっちでもいい。早く行こうよ〜(心の声)
これって、国がどうとかの話しではなくて、女性としての生き方、価値観が違うんだなと実感しました。日本にいてもこういった界隈の人たちとは一緒にいなかったのでもう本当に分かりませんでしたし、もはやフラストレーションでした。笑
中高の部活仲間、日体女子が恋しいです。オシャレかわいい女性にはなれそうにありません。UNIQLOの無印TシャツにPatagoniaのハーフパンツが1番お気に入りのコーデです。


【YOASOBI編】

夜行性のエジプト人は夜から本領を発揮します。外出するのは22:00くらいからです。私にとっては就寝時間です。
ここでかなり揉めたのが服装でした。普段彼らが暮らす地域ではいわゆるオシャレが中々できません。なので女の子たちはキャンプ中ここぞとばかりにオメカシをしますが、外出の初日にほぼ全員が着替える事態となりました。

露出の度がすぎるからです。ここの殆どの人がイスラム教なので半袖、ハーフパンツですらかなり目立ちます。ミニスカートやタンクトップ、奇抜なタイツなどは言語道断のようです。

せっかく買ったし持ってきたし写真撮って楽しみたいだけなのにっていう女の子たちの気持ち、何かあったり嫌な思いしないように彼女たちを守りたい大人たちの気持ち、両方理解できます。

同僚とは、私たちも彼女たちくらいの時はわからないことが多かったけど今になって分かることは沢山ある。彼女たちもいつかわかってくれたらいいねって話をしていました。

そんな中男子メンバーは、文句も言わずにいつもいつも待ち続け、なんならサッカーしたりゲームして遊んで過ごしてて平和すぎました。準備も私と同様一瞬です。

2〜4日目の夜に外出をしました。1日目(時計台下の広場)と2日目(ビーチ)は全員行動で3日目はグループ行動でした。YOASOBIの内容は、ただひたすら座って喋ったり踊ったり唄ったりします。夜中の1時とかにです。笑 私たちだけではなく、昼より夜中の方が外にいる人多いんじゃないかなってレベルで活動的です。気力で乗り切りました。

全員で列になって大移動、誘導側は大変です
フェリーの上で大合唱、人目は一切気にしません
反対岸のポートフォード



【まとめ】

今回のサマーキャンプは、事前ミーティングからキャンプ中までに本当に沢山の学びがありました。子どもたちや同僚たちと衣食住を共にする中で自分が実際に経験して感じたことや、その都度彼らと会話をして教えてもらったことが沢山ありました。日本や自分と重なる部分もあれば、異なる部分も結構あり、彼らへの理解がより深まった日々でしたし、日本や私のことも知ってもらうことができ仲を深めることができました。

キャンプ中は事前に任せてもらっていたことや、その都度お願いされたことを手伝わさせてもらいました。気になることも多々ありましたが、韓国人ボランティアの方が結構言っていたこともあり、私は敢えて口は挟まず彼らのやり方に合わせて過ごしていました。その中でも自分がメインで担当する時や、自分自身の言動には日本人として、そして自分が大切にしていることはブラさないようにしました。国関係なく、信頼関係が全てだと思っているので今後も時間をかけて相手を知り土台をしっかりつくっていきたいです。

一方、正直ミーティングからキャンプ中かなりストレスが溜まっていました。同僚たちには沢山助けてもらいましたし、子どもたちと過ごす時間も楽しかったことには変わりないのですが、あまりにも自分の普段の生活習慣と違っていたことと、疲れも相まってか珍しくネガティブな思考が出て来てしまっていました。問題は彼らではなく、全て自分自身です。

たかが5日でしたが、食事や生活リズムが崩れるのはかなりしんどかったです。具体的に言うと、自分が普段避けている物を食べたり、食べない時間に食べたり、寝る時間にテンション上げないといけなかったり、ヨガができなかったり、つまり自分のルーティンが全くできなかったことがストレスの最大の要因です。これは仕方ないことですし、分かっていたのですが実際そうなった時に自分が思ってる以上にストレスを感じることになりました。

大学から一人暮らしをして、卒業後もマダガスカルでの協力隊生活、帰国後も沖縄で一人暮らし、旅するときも1人が多かったので1人でいることに慣れていたこともあり、私生活での集団行動が苦手なのを改めて実感しました。もちろん人が好きなので誰かといる時間は楽しいし大切ですが、1人の時間と必要ということです。

そして、今回長い時間彼らと過ごし、色々なことを知っていく中で楽しいとか、学びになる側面の裏に、自分の中にマイナスな感情が生まれたことも事実です。
あと1年半何ができるのか、自分はここで何を求められてるのか、マイナスでも0でもなかったとしても、もっと周りにとっても自分にとってもプラスの意味を出したいって思った時に、ここじゃないのかもしれないとか。
今までの協力隊の活動の中で、活動や生活自体に悩むことは多々ありましたが続ける続けないの選択を考えたのは初めてでした。これは何が嫌とかではなく、自分自身の実力と気持ちの問題です。

エジプトに来てから半年、活動始まってからどこにも出掛けずノンストップで駆け抜けて来たのでちょっと疲れてるのもありそうです。
今月は任国外旅行もあるので、エジプトから一旦離れて1人でゆっくり考えたいです。



最後に、

4泊5日のサマーキャンプ波瀾万丈でしたが総じて最高の思い出ができて幸せでした。また明日から気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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