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悩みや不安はただ気づくだけでいい

『心因性ですね』

お医者さんにそう言われて、
本当にびっくりした。

今月に入り診断された喘息。
熱はないのに咳が止まらず、まさか…と不安を感じて先日病院へ。

喘息の薬をもらって胸の苦しさはよくなったのに、咳だけはどうしても治らない。この時期人前で咳をするのも憚れるから、すごく気を使う。家族にも申し訳ない気持ちで過ごしていた数日。
やっと良くなった!と思ったら、また娘が風邪をひいてしまい、わたしの咳も復活。
再び襲う、まさか…の不安。

一年以上自粛を続け、自分でも優等生だと思うほどに不必要な外出を出来る限り避けてきて。
それでも自分や家族が体調を壊した時、やっぱり『もしかして』と大きな不安に包まれる。

もしそうだったらどうしよう
そればっかり考えてしまって、いろんな最悪のパターンを予測する。


再診の予定があった今朝は、何故だか調子が良くて。思い返せば前回も、病院の予約をしていた日は調子が良かった。


先生曰く、風邪発端で喘息になったのだろうけど、いま咳だけ残っているのは心理的なもの。その証拠に、病院だと安心するからあなたは咳を全くしない。治ったはずなのに娘さんの風邪でぶり返したのなら尚更。診察時の様子を見ていてもあなたは細かいことを気にしすぎる性格のようだから、と。

他にも思い当たることが多すぎて、こんなにも身体は正直なのかと自分でも本当に驚いてしまった。でもそう聞いて、ほっとしたのも事実だった。

先生は
『心因性の場合、治すための方法は一つ。自分はストレスを感じている、と気づくことです』
と続けた。
気づくだけでいい、と。

わたしもカウンセラーやコラムニストとして、よくまず自分がどう感じてるのか気づくことが大切だと発信する。

そのあとどうするこうするよりも、何よりもまず"気づく"。
楽しいのか、悲しいのか、ワクワクするのか、怖いのか。


人にはそう言うのに、自分の肝心な『不安を感じている』その気持ちを見て見ぬ振りしてしまっていた。

身体がキャパを越えたら、心に異変が現れる
心がキャパを越えたら、身体に異変が起きる

何かの本で昔目にしたけれど、本当にそうだなといま改めて実感する。

心で受け止められなくなった感情は、気づいて欲しくて身体に、目に見える形で現れて、
あの手この手で気づかせてくれる。
そうして自分の心と肉体を守ってくれているのだろうな。


こうして書きながら、わたしは一度も咳をしていなくて。
きっとわたしは不安を抱えていると文字で起こしながら、その気持ちに気づいて気にかけて、そんな自分を抱きしめてあげているのだろう。


この不安定な世界が当たり前になって
我慢することも弱音を吐かないことも癖になってしまっているけど
本当に心の奥で感じている不安や恐怖、もどかしさや苦しさは、どこかできちんと見つめてあげないと、決して自然に消えるものではない。

わたしは今日ちゃんと気づけたけれど、もしまだ受け止められていない人がいたら、
まず気づく。そして受け入れる。それだけでいいことを知っていて欲しい。

不安を感じて当然。
恐怖を感じていて当然。
この日常なのに日常じゃない毎日を
すんなり受け入れられなくて仕方がない。
それぞれが、それぞれのペースで
ゆっくりと自分の気持ちと向き合えばいい。

心の余白ができた時自分を抱きしめてあげられる優しさだけは、いつも自分に向けてあげて欲しい。

Sae

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