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#28◆感情を表に出せないのはそういう習慣がないからと聞いてハッとした話

子どもの頃、うまくできたことを喜ぶと「それくらいで喜ぶな」と親に言われ、失敗をして落ち込むと「それくらいで落ち込むなんて情けない」と言われてきた。そのせいか、感情表現が苦手だ。

だけど、感情表現をしないのもうつの原因ではないかと最近思い始めてきた。表に出していない行き場を失った感情が、自分の中にどんどん溜まり心を蝕んでいくからだ。


そんな矢先、この考えを後押しする出来事が二つあった。

一つはポッドキャスト。あるお悩み相談のポッドキャストを聞いていると、
「楽しいときは楽しいと感情を言語化しましょう!楽しく生きるには感情表現が大事です」
という女性パーソナリティの声が流れてきた。そして、
「感情を表に出せないのは、そういう習慣がないからです。少しやったくらいではすぐ元に戻っちゃいます。習慣になるまで続けましょう!」
と続いた。

楽しく生きるには感情表現が大事。
感情表現は習慣化するまで続ける。

この言葉にハッとした。前者は分かりかけていたけど、後者の「習慣化」は考えたこともなかった。僕にとって、感情表現はすぐにできることではない。たしかに習慣化が必要だ。


二つ目の出来事は、友達からの指摘だ。感情を伝えるのが下手だという話題で話していたとき、「今まで伝えてこなかったんだから、最初から上手くできなくて当たり前」と指摘された。

これはさっきの「習慣化」に紐づく。習慣になるまで続けたら、今よりも多少は感情表現が上手くなるだろう。そう考えると、今の段階で上手い下手に一喜一憂するのはナンセンスだ。


子どもの頃に培われてきた「感情を表に出すのはみっともないことだ」という価値観。この価値観がひっくり返るのを待っていたら、時間がいくらあっても足りない。

であれば、価値観を変えずに行動を変えていこうと思う。感情をどんどん言語化する。それを習慣化することで、いつの間にか価値観が変わっている。そんなやり方がいいだろう。

課題は気がついたら元に戻っていることだ。最初の2〜3日はできるだろう。気をつければ一週間はできるかもしれない。問題はその先だ。ここを乗り越えて3ヶ月も続けば、感情を表に出すのが習慣になるような気がする。

その3ヶ月をどうやって乗り越えるか。あの手この手を使いながら、ときには人の助けも借りながら、感情表現を続けられる努力をしようと思う。目標としている、うつ寛解のために。

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