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プラネタリウム

プラネタリウムを運んでいる
今日も
静かな祈りの狭間を
いちばん星を輝かせるため

いつからだったろう
空を見上げるようになったのは

悲しみで閉ざされた夜
闇につながる途方もない道
眠れずに
ただ 夜を聴いている

朝焼けの眩しさに
気だるさを抱えたまま寄りかかる
いったい
どこへ向かえばいいのだろう

私のうえにも かつて
星は降りそそいでいた
やさしさを携えて
導き出す答えのようなひかり

何も疑うことなく
その光は ただ 輝いていた

いつからだったろう
空が見えなくなってしまったのは

空にはいろんな気持ちがあり
うまくいかない日々を
あきらめることなく
彼らのやり方で続けている

何も疑うことはなく
その青さは ただ まっすぐだ

いつからだったろう
そんな
空を数えるようになったのは

プラネタリウムを運んでいる
今日も
静かな祈りの狭間を
いちばん星を輝かせるため



lyrics by 定行恭子

(2018.4.27)

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