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息つく間もないエンタメ授業

遡ること去年の今頃は「令和」「令和」でもちきりだった。
それが今年はコロナ、コロナでもちきりだなんて。
その上オンライン授業の時代がこんなに早く来るなんて。

私もいま学校に通っている。
講義は全てオンライン。
といっても主流のzoomではない。
音も映像もない、メール(掲示板)による”文字だけ”の講義だ。

このスタイルは今年でなんと20年。
オンラインの先駆け、いわば老舗だ。

学校の関係者によるとクラスメイトが
「みんなで一致団結し、ほにゃほにゃ」
とか
「全力で仲間を応援し、うんたら」
とかの話を聞いた。


えっ。
文字だけで?

手書き文字なら相手の温度を感じられる。
けれど、文字の形は誰が見ても同じパソコンフォント。
フォントが並ぶのはパソコンやスマホ。
いかにもデジタルなデバイスの中だけだ。

温度感がないじゃない。
どうやってそんな心境になるの?
それをちっとも想像できなかった。


けれどその謎は
授業が始まる前からうっすらと解かれはじめ
いまやすっかりパソコンフォントに温度を感じている。

どうしたら生徒が自発的に楽しくイキイキと学べるか。
どのタイミングでどんな仕掛けを入れたら楽しいか。
どんなコトバをかけたら人間味を感じるか。
徹底的に研究し、とことん生徒のことを考え
編集に編集を重ねた背景が授業の節々から感じられるのだ。

だから毎日、いちいち感動する。


今日も新しい変化があった。
先日突如として現れた師範(先生の先生みたいな存在)がまたもや登場。
しかも師範は、ここまでの2週間の講義を
毎日ひそかに見守っていたことが判明した。
そうと知ったらこれからは
師範がひそかに見ているという気配も感じながら
講義を受けることになるだろう。
今までの気分に変化が生まれる。

マンネリという言葉からは程遠い、
変化が常で思考がダレる隙など無い。


少しずつ開かれていく学校に
私たち生徒の心は大きく開いていっている。

いただいたサポートは時代に合った学びを伝えるための勉強費用に充てさせていただきます。