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平等ってなんだ?③ツーリズムにおける平等って…。

屋久島にきて半年ほど。
先日登った山でも、すれ違った人の半分以上が外国人だった。

日本ほど、安くて安全で美味しくて、美しい国はない。円安のいま、どんどん外国人が来ている。
ここでひとつの疑問が浮かぶ。

観光にかかるお金は『平等』なのか?

こちらの記事で『平等』についてかんがえた。

さて、果たして観光では『平等』と言えるだろうか。

去年インドネシアを旅したときのこと。
たくさんの場所でローカル価格と外国人観光客価格が設定されていた。
例えばジャワ島の遺跡、ボロブドゥール遺跡。入場料はローカル:60k(600円くらい)外国人:350k(3500円くらい)。

外国人は実に5倍以上の金額を払わされる。

インドネシアで有名な17の山のうちのひとつ、メルバブ山でも入山料はローカル価格と外国人価格が設定されていた。

バリでは入国する外国人には観光税が徴収されるようになった。

正直、観光客としては、えーこんなに取られるの?と思いはする。ただ、日本とインドネシア、他のヨーロッパアメリカオーストラリアと比べるとどうやっても縮められない賃金差、物価の差がある。現地の通貨と自分の国の通貨だと、負担感は近い値段に設定されている。そう思えば、補修や清掃、観光資源の維持にかかるその他諸々の費用を外国人にも一部負担してもらうという考えには納得がいく。

これ、この外国人観光客むけの料金形態、日本も導入するべきだと思う。
だってすごい円安だよ?!

わたしの知る限り、日本の観光地では一律の値段設定がされている。
入場料、参拝料、スキー場のリフト券。
日本人には500円、外国人には2000円でも全くおかしくないのに。
だから甘く見られる。
だから外国人に土地を買われる。
だから四条のゴミ箱が溢れて道がゴミまみれになる。
だから弾丸登山をして、標高3700mのトイレでガタガタ震えながら夜を越す外国人の問題が発生するのだ。

日本人の若者が海外で豪遊する。そんなバブル期の話なんていまではおとぎ話みたいなもの。むしろ今は日本人の若者が出稼ぎに海外に出る時代。すでに超高齢社会で、労働人口がかなり少ないのにもかかわらず、労働人口が海外に流出しているのだ。

冷静に現状をみたら 、かなりやばい国。それが日本なのだ。

富士山の入山料だって、日本人と外国人で別の料金形態を作ったらいい。
(どうして税金をあげたり、日本人を、しめつけるような施策ばっかりなんだろう…?)

オーストラリアの最低賃金が2200円。彼らからしたら15分ぶんの時給でいいコーヒーが飲める。15分ぶんの時給で入場料が払える。
安すぎやしないかい?

安すぎるとその価値を低めてしまう一面がある。
そんなことないよー!!?
日本は歴史も文化も、自然も素晴らしい国だよ!!!
すごい価値があるんだよ!?

ローカルと外国人観光客が同じ金額で観光できることが『平等』なのではない。
両者が同じ『負担感』で観光を楽しみ、その観光地を維持して、より満足行くものにするために協力する。それが『平等』なのではないだろうか。
(『負担感』と表現するとなんだかネガティブなイメージも含まれるので、よりぴったりくる表現を探し中。『ローカルとおなじように参画する』そんなイメージ)

日本は、その長い歴史と豊かな自然、それだけですばらしい価値なのに、安売りしたらもったいない。


円安が進む今そんな施策をしたらいいのにな、と思う今日このごろでした。

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