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持続可能な食の選択肢「アップサイクル・フード」

こんにちわ!サスティナブルな情報を発信するサチです🌳

前回、フードロスについてマクロな視点で語りました。
今回のブログでは、フードロス削減の選択肢である「アップサイクル・フード」についてお話します。

最近じわじわ来ている、アップサイクルってなに?

「フードロス削減のためになにができるのか・・・?」
そんなふうに、悩む方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、なるべく残飯を出さないように食事を残さずに食べたり、果物や野菜の皮などを余すことなく使ってお料理される方もいらっしゃるでしょう。

今回お話したいのは、それとは別にもっと大きな単位でフードロス削減に貢献できる「アップサイクル・フード」。

アップサイクルという言葉は、最近になって出回ることが多くなりました。
特にファッション業界などでは、いち早く取り入れられています。
俳優の松山ケンイチさんが、獣皮のアップサイクルブランド「momiji」をローンチされたことも記憶に新しいです。

ただ「そもそもアップサイクルって何?」という方もいらっしゃるかもしれませんので、アップサイクルの用語説明からご紹介しますね。

リサイクルとアップサイクルのちがい

まずは、似た用語に「リサイクル」があります。リサイクルは、廃棄されるものの中から使えるものを取り出し、原料や材料として再利用することです。一方で、アップサイクルは、製品そのものの特徴を生かしつつ、付加価値をつけた新たな商品を作り出すことを指します。

廃再利用するという点では同じですが、アップサイクルは原料や材料に戻すのではなく、元の製品の素材をそのまま生かすという特徴があります。象徴的な三角の循環マークがありますが、アップサイクルの場合は、最後のやじるしが外に飛び出ています。これが、”付加価値をつける”という意味合いです。

つぎに、アップサイクル・フードには一体どんなものがあるのか、商品の一例をご紹介します。私自身が長野県出身ということもあるので、長野を代表する農作物「りんご」から一つご紹介します。

アップサイクル・フード商品について

■マツザワ「りんご乙女」 

薄く輪切りにしたりんごをプレスして薄焼きにした、甘いせんべい菓子です。 国際コンテストで 10 年連続 3 つ星を受賞した美味しさお墨付きの商品ですが、じつ はそこに使われているりんごが破棄されるはずの「摘果りんご」なのです。摘果りん ごとは、収穫までの過程において、余分になって摘み取られてしまうりんごのこと。

りんごの栽培には、実の大きさと味を調整するために、真ん中の「中心果」を残し、 周りの果実を摘み取る「摘果作業」が必須となります。摘果をしないと養分がいきわ たらずに、味のインパクトが薄い小さなりんごになってしまうのです。 じつはこの摘果という作業、日本独自の栽培製法らしく海外では行われていないそう です。海外旅行で目にしたことがある方はご存知かもしれませんが、海外のりんごっ て日本のものに比べて少し小さめかと思います。それは、摘果をしていないからなの です。 

摘果されたりんごは、いままで廃棄されるだけでしたが、そこに目を付けたのがマツ ザワさん。廃棄をせずにお菓子として再活用する方法を思いついたのだそうです。そ れが「りんご乙女」です。 


■ICS-net『ふくふくレバー』グルメ缶詰

市場流通に乗らず、余剰原料となっていた「信州福味鶏」のレバー及びハツを使った6種のグルメ缶詰です。日本で缶詰ブームが起きていることを受けて、料理や日常の食卓に並ぶ一品として、楽しめるようなグルメ缶詰に仕立てています。

レバーやハツは、焼き鳥屋やスーパーでも見かける一般的な食材です。お酒を飲む方ですと好きな方も多いかと思います。しかしながら、ムネ肉やモモ肉など他の部位と比べて、消費量と供給量のバランスが合わないようです。それで、食肉工場で余ってしまっているそうです。

レバー・ハツの臭みを極力抑える加工を施し、あじわい深い商品として、一つ一つを丁寧に手作業で製造しています。化学調味料や保存料を使用せずに味付けをこだわり、少し贅沢なおかずとして楽しめるようレバー・ハツの魅力を活かせるバリエーションに仕上げられています。

日常でできることの延長として、このようにアップサイクル・フードを食の選択肢に取り入れることも、フードロス削減の一助になります。

1人だけだと小さな心がけかもしれません。
けれどそれが、10人・100人集まれば大きな渦となります。
ですから、1人1人の心がけが、何よりも大切だと思います!


明日からの食事に、アップサイクル・フードを取り入れてみてはいかがでしょうか🎵



サチ🌳


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