見出し画像

製造段階で出る食品ロスにも、カテゴリがあるって知ってた?

おはようございます!サスティナブルな情報を発信するサチです🌳

さて今回は、製造段階で出る食品ロスの「カテゴリ」のお話。
食ロスと言っても、多くのみなさんが想像されるのは、残飯をはじめとする家庭から出るものが多いかと思います。

先のブログで述べたように、フードロス総量の1/4は食品の製造工程で出ています。

そして各カテゴリに分けると、「未利用原料」「残渣(ざんさ)」「端材」おおきくこの3つ。聞き馴染みのない言葉かもしれませんので、一つずつご説明します。

未利用原料
「食べられるが形や色が悪い」というような規格外の食材や、「食べられるが一般的には販売しない」といった、食品加工の途中で出た何らかの理由で廃棄されてしまう原料です。

未利用原料は果物に例えると、選果場の規格に合わないもの。つまり、収穫前の大雨や台風で落下したり、表面に傷がついたりしたもの。あるいは、収穫ができたとしても形状が大きすぎたり、小さすぎたりするものが該当します。実際のところ、味にはなんら問題はないものも多く、いかに「食べられるのに、食べられるのに捨ててる」ものが多いかがわかります。

残渣
搾りかすや、皮など、主商品で利用されなかった原料です。
食品、調味料、飲料それぞれで残渣が発生しています。

残渣には、さらに植物由来と動物由来があります。
植物由来の場合は、野菜くず・大豆かす・酒かす・コーヒーかす・ビールかす・茶かすなどが挙げられます。一方動物由来の場合は、動物や魚の皮・貝殻・羽毛などが該当します。

端材
材料から、必要な部分を取ったあとの残り。 
商品を形成する際などに切り落とす端っこなどを指します。

端材は、商品を形成する過程で発生する余分な切れ端のことですが、わかりやすい例で言うと、バームクーヘンやベーコンを形成する際に切り落とす端っこの部分。お店で売られている、あの綺麗に形成されたお菓子や食品の数々。その見えないところでは、切れ端・端っこが大量に捨てられています。

このように分類すると、一括りにフードロスと言っても色んなカテゴリがあることが分かります。ちなみにこれらのフードロス、廃棄する際には産業廃棄物として企業がお金を出して廃棄処理をしています。また処分にかかる焼却等にもCO2を発生させます。

つまりフードロスは、土地・水・エネルギー・その他資源を無駄にすることはもちろん、その食料の経済的価値を損なうばかりでなく、CO2の不要な排出(地球環境の破壊)にもつながることなのです。これだけ、フードロスは強烈な「負のインパクト」を持っているのです。

フードロスのカテゴリと、それを生んでしまうことの負の側面についてお分かりいただけましたでしょうか?

ではまた次回の記事で、お会いしましょう!


サチ🌳


この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?