見出し画像

これ以上本を売れない私です

「自分の本だなって、見られるの恥ずかしない?」次女が時々言う事が有る。

「うん、恥ずかしい、絶対に見せたくない、特に電子書籍が。」と三女も同調している。

私は自分で毎日自分の細部まで発信している人間だから、そうなの???恥ずかしい物なの???

何て軽ーく考えたりするけど、少し前まで家に合ったBL漫画や、BL本は恥ずかしいかも知れない。

でもさ、他の本は別に見られても問題ないんじゃ無いのかな?何がいけないんだろう?

そう考えたので聞いてみた、解らない事は聞くのが良いよね。

「だってさ、読みたい本や読んだ本を見られるんだよ、頭の中晒しているみたいじゃない。」次女的に言うと、本棚は頭を晒す場所なんだそうだ。

「そう思うよね、お母さんは思わんの?」三女も強調して言ってくる。

だがしかし、文を書いて全世界的に頭を晒している自分としては、そんな事位で恥ずかしいとか、チッ、チッ、甘いなー、子供やなー。

人間その位は全然恥や無いで、もっと恥ずかしいことは他にも有るやん、心の中で大声で叫んでいる。

生きて行くって事は恥をかくことで、恥をかかないで生きている人は全世界に1人も居ない。

いや、1人も居ないと私自身は考えていて、世界を調べたら恥をかいて居ない人や恥だと思っていない人は居るのかも知れない。

よく考えたら恥と思わなければ平気だもんね、そんな人は居るのかも知れないな。

我が家で一番本を持っているのは私で、その私もここ数年は随分本を減らしているので、我が家の本は減ってきている。

こんな少ない本で頭の中を探れるものか、本を見てそう考えていても、偶に次女がゆっくり見渡して「こんな本有ったんや。」と呟くと、何か悪い事した中学生の気分だ。


減らした本棚他にも有るけど

ちゃんとした想定の本も有れば、ボロボロの文庫本も有って、本はまだ有る程度の冊数が有る。

昔、引っ越してきた時に、夫と暮らしていた家から全部の本は持ってこれなくて、随分捨てたり売ったりしても、泣く泣く置いてきた。

その時に本を数えたら2000の所で面倒になったので、それ以上あったのは確かだ。

まあ、その後に売ったりもしたから、減っては居るんだけどね。


料理本の一部

良ーく良く考えると、図書館に行けば有名な作品は有るし、電子書籍でも読めたりするのだから、今の時代本を所有すること自体が贅沢なのかも知れない。

ただ、自分の持っている本で、もう絶版になった物とか、手に入りにくい物は売れないなー。


料理本2段目

料理本や漫画って、意外と残っていない、次から次へと新しい料理研究家さんが産声を上げているのだから、昔の本は脇に追いやられるのかも知れない。

実際に三女が新居に持って行こうと、今家に有る本を探したら無い物が多かったらしい。

こうなると、有賀薫さんの本を売ってしまったのは、悔やむ気持ちになっている。

その頃はスープに凝っていて、スープの本をタンマリ持っていた、本棚の一角を攻めてくる形でね。


まだ有る料理本。

「お母さん、スープの本要らんのとちゃう、自分で適当に味付けるやろ。」次女が聞いてきた。

「ウーン、一寸したヒントにはなったけど。」と返すと、勢いづいてこう言ってきた。

「ヒントくらいにしかならんのやったら、売って良いもんとちゃう、ある程度解ってるやろ。」

この勢いに押されて売ってしまった本が沢山有るのを今なら解るが、その時には売るって言ったんだよね。


まだまだ有る料理本

そう言えば、昔夫にも言われたんだよね。

「お前、本いっぱい買っとるけど、使っとるのか?」疑問に思うのは当然だけど、その言い方は無いんじゃない。

「作ってるけど、料理見ても解らんかな~。」と答えたら、結構な勢いで怒鳴られた。

理不尽だ、だって化粧もしないんだから本位買っても良いよねって聞いてから買っているのにね。

それに1冊から一個位は作ってるんだけどね、確かにこんなに本は要らない、趣味と思って欲しかったんだけど、彼にとっては無駄の極致だったのだろうね。

本って要らないと考える人には、場所もお金も無駄に見える、ここまでくると趣味の範囲内だからね。

でもね、YouTube動画で料理を勉強できるようになっても、本って便利なんだよな~。

調味料も解かり易く書いて在って、それ見て作るってのが出来るんだからね。

動画だったら、一時停止だったり、下にある概要欄を探してみる必要に駆られる。

本は開けておけばいいからね、漫画や小説なんかもそうで、『このフレーズ本当のところは如何だっけ?』と考えた時に、手元に本が有ると直ぐに見れる。

便利なんだよね。

紙の本って愛着とか、感触が良いとか、無くならない理由を語る人は多い、全て当てはまっているんだけれど、それだけじゃ無いと思う。

紙の本には古い紙の本が未だ読めるのを考えると、保存性だって凄いと思う。

電子書籍は電気が無ければ、読む事が出来ないんだからね。

会社の業務の紙は減らした方が良いけれど、紙の本という媒体は無くならないと思うよね。

そこに関わる人も組織も多いしね、音楽をダウンロードして聞く様になってもレコードは有るからね。

私の本は減らす必要が有るのか、持って居た方が良いのか?

それが問題だ。





この記事が参加している募集

わたしの本棚

文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。