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左うちわ望む

「行ってきまーす。」鬱が良くなってきた次女は良い感じに料理に凝っている。

元々好きなのが加速していて、もうどうにも止まらない状態、サービスエリアの無い高速道路なのです。

山本リンダもビックリの猛れつぶり(山本リンダ知らないかな)、車を運転している方はご存じかと思うが、猛スピードで走っている車を運転している人は外の景色が見えない。

次女も好きな料理以外は余る見えてない様子、普段の家事はするものの、お店が開くと素材を買ってきて、今日はこれ、明日はこれと作っては食べている。

よく作っている肉まん

最初はパンだったり、プルドチキンだったりが、今は中華にシフトして」、ウーウェンさんのレシピ本を全部作るんじゃ無いかという勢い。

ウーウェンさんって知っていますか、主に北京の家庭料理を本で紹介している方なのです。

知的で解り易い本は、私が料理本マニアの如く買いあさった一品、ヤッパリ買っておいて良かった。

ウーウェンさんの北京小麦粉料理は本当に解り易くて、何で今迄使って無かったのと考えてしまう位。(これは私が成形がチョー苦手で、上手に成形が出来ないからなのですが)

娘も最初作り出した時期には、どうすれば良いか解らなかったらしい。

「おかーさん、和菓子の本持ってなかった?」

「何で、お菓子関係ないやん。」

「いやー、包餡技術が書いて有るんやないかと思って。」

「書いてあるわ、包餡技術やろ、書いて有る。」

実は私は辻調理師学校の通信教育で和菓子も習った、なのに包むのがへたっぴ過ぎて、早々に辞めてしまった根性なしなのです。

「そこに書いて有る包餡の仕方を見て、やって見て慣れるしかないと思って。」

流石にすっ飛ばしているだけの事は有る、他は見えなくても作り方の技術に関しては見えているのです。

私は数回やって下手過ぎて止めてしまったので、少し反省気味になっていて、練習すればよかったんやですのじゃ。

「お母さん、これ店だしたら売れるかな。」

「売れるよ。」と私、三女も同意して「売れるよ。」となった。

「夜やっている居酒屋、昼間貸して貰えたらやろかな。」

「ええねー。」

同意はしたものの、肉まん100円程度を30個作って売っても3000円これは商売にならんよな。

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