【小説】SNSの悪夢
誰でも休憩の時間はのんびりしたい、レジから出ると直ぐに休憩室に行って、お弁当を食べながら携帯を見た。
『さて、何か問題は無いかな、政治的な話には入って行かない、だって反応が大きいもんね、又誰にでも解かる様に悪いのが良い。』
流れていく情報を目で追いながら、作ってきた弁当を口に放り込んでいく、ここで食べないと食べる時間は無い。
ご飯を嚙みながら、おかずを放り込む、子どもが生まれてから、食べる事は急いでする行為になっている。
『あれっ、誰かが離婚している、これやね、これに突っ込みを入れよ、私に関係ない話の方が面白いからね。』
有名人である男性が、「性格の不一致があって。」と言っていると書いてある。
『 そんな事言って、どうせ不倫だったりするんじゃ無いの?』冷たい目でその情報を見ながら、口の中の食べ物を飲み込んだ。
ーどうせ、不倫だったりするんでしょ、男は皆性格の封一致で追わsらせるんだからー
SNSに早々に書き込みを入れる、間違っていたとしても、誰も気にして居ないだろう。
綺麗な事を言っているけど、離婚なんて大概どちらかの不倫か、モラハラなんだから。
でも、モラハラだったら、当事者が出てきて記者会見なんてしないよね、ヤッパリ不倫だ。
不倫なんて大嫌いだ、信頼しているから、夫婦でいられるのに、何で他の人と付き合ったりするの。
父が言っていた言葉を思い出す。
「お父さん、今日浮気した。」???何なのそれ???
「誰としたん??」私と母が聞くと「電車で綺麗な人がおって、その人の事が綺麗やなと思って、ずっと目で追ってしまった、お母さんが居るのに。」
「それって浮気なん?」聞いた私の口はあんぐりだっただろう、母も驚いている。
「だってお母さんと結婚した時に、他の人は綺麗と思わんって結婚したんや、見てしまって悪かった。」母が困った顔だ。
「行為が無かったら浮気や無いで。」母が言った、今度は父が不思議な顔、「ええんか、それで。」ええも何も仕方ないやん綺麗な人見るのは。
そんな親に育てられたから、パートナーを裏切るって話を聞くと、気持ちがイガイガする。
この情報は解らんけど、不倫が感じられるから、言っても良いと思うんだ、きっと裏切ってるよ。
店内で携帯を見ていた立花は、投稿されたのを見た、又不倫だって騒いでいるのか。
まあ、あの女がこの投稿をしているんだと確信が持てたから、後はSNSであの女の問題を投稿してやるだけだ。
考えながら3杯目の甘いコーヒーを飲んでいた。
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