sundaysunday
急な階段をよく目を凝らしながら背中を丸めて降りる。まだ先頭から3人目くらいの列ができていて、隆文はその後ろについた。見慣れた顔を見つけたが、一方的に知っているだけで、話したこともない奴だった。相手とは、なんとなく目があって、「お」という雰囲気を出し、相手は、「佐々木?」と話しかけてきた。隆文は、(うん)と、頷いただけだが、相手が満面の笑みを浮かべているので、つられて口許を緩めた。普段、出入りすることのない非日常の場所で、要らぬ緊張に興奮しているのが、互いに少し気恥ずかしいとい