村田幸音(むらたさちね)

フリーライター・イラストレーター🍀まったりゆっくりのんびり更新中 https://li…

村田幸音(むらたさちね)

フリーライター・イラストレーター🍀まったりゆっくりのんびり更新中 https://lit.link/saruchooon

マガジン

記事一覧

映画『とりつくしま』 どこまでも愛おしい、人生のもどかしさと強さの詰まった時間

新宿武蔵野映画館で、2週間限定公開中の「とりつくしま」を鑑賞。この日は、朝の支度中に足の小指を愛犬の食器台にぶつけて「いてててて」と大笑いしてはじまった。なんと…

推しをつくる! 【還暦カウントダウン2/30】

前回の更新から約2ヶ月が過ぎてしまった。理由は簡単で、カウントダウン企画の2つ目にハマってしまい、noteどころではなくなっていたのだ。 その2つ目とは……推し活であ…

私の命とおやじギャグ

私の命とおやじギャグ「右足の次に左足を出すくらいなら死んだ方がましだ」 今みるとバカバカしいことこの上ない言葉だけれど、その当時は本気でツラく悲しく、道路の真ん…

インドアスカイダイビングに挑戦!【還暦カウントダウン1/30】

一度でいいから空を飛びたい!子どもの頃から空を飛びたかった。寝ている間にふわりと体が浮き上がり、窓から飛び出して住んでいる町の上空を自由に飛び回る。そんな夢を何…

還暦カウントダウン企画!60までにやりたい30のこと、はじめます

先日、ライターをはじめたきっかけのひとつが「年齢」だという記事を書いた。タイムリミットを意識したとか機が熟したとかではなく、還暦までのカウントダウンにぴったりの…

いつも背中にシャウエッセン【ポレポレな日常/第16回】

「背中にシャウエッセン挟んで!落とさない!」 先日、ダンススタジオの発表会があった。そのレッスン中に先生から言われた言葉がずっと頭に残っている。 私は猫背だ。ラ…

やっほい。還暦カウントダウン/ポレポレな日常第15回

ライターになろうと思ったのは55歳の時だ。コロナで仕事がなくなったこと、愛犬がシニア期に入り在宅時間を増やしたくなっていたことなど、理由は複数ある。その理由のひと…

お仕事のご依頼について〜村田幸音のポートフォリオ

こんにちは!フリーライター の村田幸音(むらたさちね)です。 現在は、取材やオウンドメディアのコラム、記事執筆を中心に活動中です。 また、ファンシー文具会社でのキ…

女神の前髪コレクション【ポレポレな日常/第14回】

また、女神の前髪を引きちぎってしまった。 「幸運(チャンス)の女神には前髪しかない」という言葉を素直に信じている私は、目の前に女神を見つけると、とりあえず「えい…

お仕事のご依頼について〜むらた さちね ポートフォリオ

イラストレーター:むらたさちねとは 千葉県生まれ。射手座。 文具メーカーにキャラクターデザイナーとして勤務後、製菓会社の商品開発・デ ザイン、大手芸能プロダクショ…

15歳でプロレスラーを諦めて夢を手放したら、24年後に突然デビューできた話【ポレポレな日常/第10回】

幸せすぎて「たった今、人生を終わりにしたい」と思ったことがある。その瞬間があまりにも素晴らしく、色褪せてゆくのがもったいなくて。 人って、幸せな時にそんな感情に…

世界一かわいい犬のいる家【犬との暮らしVol.2】

うちには世界一かわいい犬がいる。これは由々しき問題だ。 すべての犬はかわいい。それは間違いない。街中で犬に会うと自然に顔がニヘラとする。あまりの可愛さに怪しまれ…

もうひとつの名前と幸せの音【ポレポレな日常/第8回】

仕事時に使っている「幸音」という名前は本名ではない。母が私につけたかった、もうひとつの名前だ。「幸せ」の「音」 と書いて「さちね」と読む。幼い頃から繰り返しこの…

ニガテなあなたへ「ありがとう」【ポレポレな日常/第7回】

「掃除のおばちゃんと仲良くしたって、なんの役にも立たないだろ?無駄じゃん」上司から優しい笑顔でそう声をかけられた。毎朝会う清掃スタッフの方と挨拶を交わし、軽く雑…

おならが世界を幸せにした話【ポレポレな日常/第3回】

「ただ生きているだけで、みんな誰かを幸せにしている」 よく見かける言葉だけれど、本当にそうなのだろうか。疑い深い私は、いつも半信半疑でこの言葉を聞く。 そりゃ信…

飛べないはずのクマンバチと永遠に飛び続ける紙飛行機の話

学術上、クマンバチは飛べない。 それを知らないから飛べるんだって これは、2008年に23区/オンワードのポスターに使われたコピー。 飛べないことを知らないから飛べる…

映画『とりつくしま』 どこまでも愛おしい、人生のもどかしさと強さの詰まった時間

新宿武蔵野映画館で、2週間限定公開中の「とりつくしま」を鑑賞。この日は、朝の支度中に足の小指を愛犬の食器台にぶつけて「いてててて」と大笑いしてはじまった。なんとなく愉快な気分だったのに、家を出る頃には小指の痛みは強くなり、靴を履くのでさえままならない状態になっていた。 足を引き摺りながら、新宿の街を歩く。人生のある季節、毎日のように歩いていたこの街は、今では年に数回程度訪れるだけになっている。そのせいか、あんなに体に馴染んでいた街の気配がなんだかよそよそしい。 それでも、

推しをつくる! 【還暦カウントダウン2/30】

前回の更新から約2ヶ月が過ぎてしまった。理由は簡単で、カウントダウン企画の2つ目にハマってしまい、noteどころではなくなっていたのだ。 その2つ目とは……推し活である。 沼った相手が、出演作品100本超えの役者さんだったものだから、どんなに観ても未鑑賞の作品がまったく減らないんですよ。もうね、忙しい、忙しい(嬉しい悲鳴)。noteを書く暇なんてありゃしない(言い訳じゃないよ)。 ときめき苦手派のアラカン、まさかの沼落ち実は私は、キュンキュンするのが不得意なタイプの人間

私の命とおやじギャグ

私の命とおやじギャグ「右足の次に左足を出すくらいなら死んだ方がましだ」 今みるとバカバカしいことこの上ない言葉だけれど、その当時は本気でツラく悲しく、道路の真ん中で涙が止まらなくなった。駅から20分ほど歩けば着くはずの自宅は遥かに遠く、3時間かかっても辿りつかない。 その頃の私は病んでいた、と思う。わざわざ「思う」と書いているのは、病院へ行くこともできず病名がついていないからだ。とはいえ眠るのも食事もおぼつかなく、10kg以上落ちた体重は30kg台になっていた。 毎日、

インドアスカイダイビングに挑戦!【還暦カウントダウン1/30】

一度でいいから空を飛びたい!子どもの頃から空を飛びたかった。寝ている間にふわりと体が浮き上がり、窓から飛び出して住んでいる町の上空を自由に飛び回る。そんな夢を何度も繰り返しみたものだ。 今回の企画を思いついた時、「空を飛ぶ」は外せないと思った。問題はどうやって飛ぶかだ。パラグライダーは20代の頃に何度か体験した。楽しかったけれど、ハーネスに座っているため「装備に乗っている」感覚がある。これじゃないんだよ、体ひとつで飛びたいんだよ。ほうきに乗って飛ぶキキじゃない。自由に空を飛

還暦カウントダウン企画!60までにやりたい30のこと、はじめます

先日、ライターをはじめたきっかけのひとつが「年齢」だという記事を書いた。タイムリミットを意識したとか機が熟したとかではなく、還暦までのカウントダウンにぴったりの年齢だと気づいてテンションがあがったからという理由である。 どうせなら、カウントダウンをさらに満喫したい!そこで、2026年12月の還暦BDまで、ひと月にひとつずつの「はじめて」を体験をしようと思う。いぇーい。ぱちぱち。 この年齢になると「はじめて」も少なくなってくるけれど、それでも世の中には体験していないことの方

いつも背中にシャウエッセン【ポレポレな日常/第16回】

「背中にシャウエッセン挟んで!落とさない!」 先日、ダンススタジオの発表会があった。そのレッスン中に先生から言われた言葉がずっと頭に残っている。 私は猫背だ。ライターをはじめてからはパソコンに向かっている時間が長いこともあり、ますます背中が丸くなってしまっていた。いつものレッスンでも「肩甲骨を寄せて」と繰り返し指導されているのに、ちょっと気を抜くと忘れてしまう。そこで出たのが冒頭の言葉だ。 意識としてはわかる。肩甲骨の間に挟んだシャウエッセンを落とさないように姿勢を保っ

やっほい。還暦カウントダウン/ポレポレな日常第15回

ライターになろうと思ったのは55歳の時だ。コロナで仕事がなくなったこと、愛犬がシニア期に入り在宅時間を増やしたくなっていたことなど、理由は複数ある。その理由のひとつがカウントダウンである。 新年のカウントダウンが好きだ。去りゆく年へのちょっとした切なさと、それを上回る新たな年への高揚感。そしてなにより、過ぎた日々の失敗や後悔をチャラにしてくれる優しさも。 緊急事態宣言によって仕事がまるっと無くなった時期、55歳という自分の年齢に気づいてテンションが爆上がりした。「還暦まで

お仕事のご依頼について〜村田幸音のポートフォリオ

こんにちは!フリーライター の村田幸音(むらたさちね)です。 現在は、取材やオウンドメディアのコラム、記事執筆を中心に活動中です。 また、ファンシー文具会社でのキャラクターデザイナー経験を生かした記事内のイラストやアイキャッチの作成、一眼レフでの簡単な撮影と写真の加工も対応しています。 こちらの記事では、私の経歴と実績をまとめております。 ご依頼いただく際の参考にしていただければ幸いです。 ※お仕事のご依頼やご相談は、以下お問合せフォームよりよりお気軽にご連絡ください。 ●

女神の前髪コレクション【ポレポレな日常/第14回】

また、女神の前髪を引きちぎってしまった。 「幸運(チャンス)の女神には前髪しかない」という言葉を素直に信じている私は、目の前に女神を見つけると、とりあえず「えいや!」と前髪を掴む。走り去る女神のスピードやパワーに負けない瞬発力と筋力があると自負しているので、前髪キャッチ率はかなり高い。 けれども残念ながら、気づくと手元には前髪だけしか残っていないこともある。どんなに必死に捕まえても、手を離すまいと握りしめていても、前髪だけを残して走り去る女神は無数にいる。掴んだ前髪に見合

お仕事のご依頼について〜むらた さちね ポートフォリオ

イラストレーター:むらたさちねとは 千葉県生まれ。射手座。 文具メーカーにキャラクターデザイナーとして勤務後、製菓会社の商品開発・デ ザイン、大手芸能プロダクションの ファンクラブ運営・会報誌作成などを経て、なぜか突然スーツアクターに 転身。キャラクターを描く人から、キャラクターの中の人になる。 引退後、フリーランスのイラストレーター・ライターとして活動中。 ファンシータッチの動物イラストが得意。 ライター名は村田幸音。 株式会社集英社DeNAプロジェクツ「きゃらくり!」

15歳でプロレスラーを諦めて夢を手放したら、24年後に突然デビューできた話【ポレポレな日常/第10回】

幸せすぎて「たった今、人生を終わりにしたい」と思ったことがある。その瞬間があまりにも素晴らしく、色褪せてゆくのがもったいなくて。 人って、幸せな時にそんな感情になることがあるんだと驚いた。 幼い頃からずっとプロレスラーになりたかった。当時、全女(全日本女子プロレス)の受験資格は15歳。その日を目指して小学校から中学3年までの間、100回の腹筋を欠かさず、リングに上がる自分をイメージトレーニングする毎日だった。 ようやく入団テストを受けられる年齢になり、自信満々で申し込む

世界一かわいい犬のいる家【犬との暮らしVol.2】

うちには世界一かわいい犬がいる。これは由々しき問題だ。 すべての犬はかわいい。それは間違いない。街中で犬に会うと自然に顔がニヘラとする。あまりの可愛さに怪しまれるほど見続けてしまう。そしてその後、すぐに家に帰りたくなる。まだ用事が終わっていないというのに。しかしこれは仕方がないことだろう。なんたって我が家では、世界一かわいい犬が待っているのだ。 テレビや映画や雑誌、SNSで魅力的な犬たちを見ていると、かわいさにメロメロになってしまう。もう仕事なんかしないで、ずっと彼らを見

もうひとつの名前と幸せの音【ポレポレな日常/第8回】

仕事時に使っている「幸音」という名前は本名ではない。母が私につけたかった、もうひとつの名前だ。「幸せ」の「音」 と書いて「さちね」と読む。幼い頃から繰り返しこの名前を聞かされていた私は、いつか「幸音」と名乗る場所をつくりたいと思っていた。 よい名前だなぁと思う。「音」というものはひとり占め出来ないから、どうしても誰かと共有してしまう。その共有するものが「幸せ」だなんて最高じゃないか。 先日、弱音をはいてやれと思ってキーボードに「YOWANE」と打ち込んだ。そうだった。「弱

ニガテなあなたへ「ありがとう」【ポレポレな日常/第7回】

「掃除のおばちゃんと仲良くしたって、なんの役にも立たないだろ?無駄じゃん」上司から優しい笑顔でそう声をかけられた。毎朝会う清掃スタッフの方と挨拶を交わし、軽く雑談している姿をみていたらしい。キョトンとしたわたしの顔をみて、上司はさっきよりも優しい口調で「ちゃんと先を見て動かないと」と続けた。 当時の私はテレビ局で働いていて、そこで出会う人との繋がりはその後 仕事に大きな影響を与えることはわかっていた。そんな自分の立場を有効に活用できていな私を心配して、助言してくれたのだろう

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おならが世界を幸せにした話【ポレポレな日常/第3回】

「ただ生きているだけで、みんな誰かを幸せにしている」 よく見かける言葉だけれど、本当にそうなのだろうか。疑い深い私は、いつも半信半疑でこの言葉を聞く。 そりゃ信じたいけどさ。自分に置き換えると素直にそうも思えないのだ。けれども先日、この言葉は本当なのかもと感じられる出来事があった。 ねぇ、ママ、プープーして! スーパーのレジに並んでいた時のこと。どのレジも長蛇の列で、どこに並べば早く会計できるかみんなが探りあっているような状況だった。 列に並んだ後は、ひたすらスマホを

飛べないはずのクマンバチと永遠に飛び続ける紙飛行機の話

学術上、クマンバチは飛べない。 それを知らないから飛べるんだって これは、2008年に23区/オンワードのポスターに使われたコピー。 飛べないことを知らないから飛べる!なんと魅惑的なコピーだろう。自ら限界を決めなければ、なんだってできる。経験や知識は大切だけど、時に未来を狭めてしまう。そこから諦める言い訳を見つけられるから。「知らない」は可能性のかたまりなのだ。 クマンバチはなぜ飛べないのか? 普通に飛んでいるクマンバチが、なぜ学術上は飛べないとされているのか。それは