村田幸音(むらたさちね)

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村田幸音(むらたさちね)

フリーライター・イラストレーター🍀まったりゆっくりのんびり更新中 https://lit.link/saruchooon

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おならが世界を幸せにした話【ポレポレな日常/第3回】

「ただ生きているだけで、みんな誰かを幸せにしている」 よく見かける言葉だけれど、本当にそうなのだろうか。疑い深い私は、いつも半信半疑でこの言葉を聞く。 そりゃ信じたいけどさ。自分に置き換えると素直にそうも思えないのだ。けれども先日、この言葉は本当なのかもと感じられる出来事があった。 ねぇ、ママ、プープーして! スーパーのレジに並んでいた時のこと。どのレジも長蛇の列で、どこに並べば早く会計できるかみんなが探りあっているような状況だった。 列に並んだ後は、ひたすらスマホを

    • やっほい。還暦カウントダウン/ポレポレな日常第15回

      ライターになろうと思ったのは55歳の時だ。コロナで仕事がなくなったこと、愛犬がシニア期に入り在宅時間を増やしたくなっていたことなど、理由は複数ある。その理由のひとつがカウントダウンである。 新年のカウントダウンが好きだ。去りゆく年へのちょっとした切なさと、それを上回る新たな年への高揚感。そしてなにより、過ぎた日々の失敗や後悔をチャラにしてくれる優しさも。 緊急事態宣言によって仕事がまるっと無くなった時期、55歳という自分の年齢に気づいてテンションが爆上がりした。「還暦まで

      • お仕事のご依頼について〜村田幸音のポートフォリオ

        こんにちは!フリーライター の村田幸音(むらたさちね)です。 現在は、取材やオウンドメディアのコラム、記事執筆を中心に活動中です。 また、ファンシー文具会社でのキャラクターデザイナー経験を生かした記事内のイラストやアイキャッチの作成、一眼レフでの簡単な撮影と写真の加工も対応しています。 こちらの記事では、私の経歴と実績をまとめております。 ご依頼いただく際の参考にしていただければ幸いです。 ※お仕事のご依頼やご相談は、以下メールアドレスよりお気軽にご連絡ください。 sachi

        • 女神の前髪コレクション【ポレポレな日常/第14回】

          また、女神の前髪を引きちぎってしまった。 「幸運(チャンス)の女神には前髪しかない」という言葉を素直に信じている私は、目の前に女神を見つけると、とりあえず「えいや!」と前髪を掴む。走り去る女神のスピードやパワーに負けない瞬発力と筋力があると自負しているので、前髪キャッチ率はかなり高い。 けれども残念ながら、気づくと手元には前髪だけしか残っていないこともある。どんなに必死に捕まえても、手を離すまいと握りしめていても、前髪だけを残して走り去る女神は無数にいる。掴んだ前髪に見合

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        おならが世界を幸せにした話【ポレポレな日常/第3回】

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        • 犬との暮らし
          2本
        • ポレポレな日常
          12本

        記事

          元日だけど、あえて去年を振り返る【ポレポレな日常/第13回】

          今日のnoteは、自分だけのために書く。いつもは誰かに読んでもらうことを想定しているけれど、すべてを捨てて自分のためだけにかく。これってかなり難しそうだ。上手にできるかな。 というのも、2024年は自分に徹底的に向き合う年になりそうな予感がするからだ。2024年が始まったばかりだけど、あえて去年を振り返ってみよう。 1月 記憶がない。とにかく毎日焦っていたような気がする。 2月 記憶がない。ひたすら毎日、落ち込んだり焦ったりしていた気がする。 3月 記憶がない。思考がスト

          元日だけど、あえて去年を振り返る【ポレポレな日常/第13回】

          お仕事のご依頼について〜むらた さちね ポートフォリオ

          イラストレーター:むらたさちねとは 千葉県生まれ。射手座。 文具メーカーにキャラクターデザイナーとして勤務後、製菓会社の商品開発・デ ザイン、大手芸能プロダクションの ファンクラブ運営・会報誌作成などを経て、なぜか突然スーツアクターに 転身。キャラクターを描く人から、キャラクターの中の人になる。 引退後、フリーランスのイラストレーター・ライターとして活動中。 ファンシータッチの動物イラストが得意。 ライター名は村田幸音。 株式会社集英社DeNAプロジェクツ「きゃらくり!」

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          自分の機嫌なんて、自分じゃとりきれないよねという話【ポレポレな日常/第11回】

          「自分の機嫌は自分でとろう」 最近、よく見かける言葉だ。これを読んでいるあなたは、自分の機嫌のとり方を心得ているのだろうか。わたしにはある。これがあると確実に上機嫌になるというものが。それならば、わたしが常に上機嫌でいられるかといえば、「そんなわけあるかーい」である。 ちなみに、わたしがご機嫌になれる方法はこんな感じ。 犬を愛でる・踊る・歌う・観劇・肩と股関節のストレッチ・足裏マッサージ・大好きな友人とお酒を飲みながらするくだらない話・まだまだたくさんある。 これだけ多

          自分の機嫌なんて、自分じゃとりきれないよねという話【ポレポレな日常/第11回】

          15歳でプロレスラーを諦めて夢を手放したら、24年後に突然デビューできた話【ポレポレな日常/第10回】

          幸せすぎて「たった今、人生を終わりにしたい」と思ったことがある。その瞬間があまりにも素晴らしく、色褪せてゆくのがもったいなくて。 人って、幸せな時にそんな感情になることがあるんだと驚いた。 幼い頃からずっとプロレスラーになりたかった。当時、全女(全日本女子プロレス)の受験資格は15歳。その日を目指して小学校から中学3年までの間、100回の腹筋を欠かさず、リングに上がる自分をイメージトレーニングする毎日だった。 ようやく入団テストを受けられる年齢になり、自信満々で申し込む

          15歳でプロレスラーを諦めて夢を手放したら、24年後に突然デビューできた話【ポレポレな日常/第10回】

          世界一かわいい犬のいる家【犬との暮らしVol.2】

          うちには世界一かわいい犬がいる。これは由々しき問題だ。 すべての犬はかわいい。それは間違いない。街中で犬に会うと自然にニヘラとした表情になっている。「なんとかわいいのだ」と見惚れてしまう。その後すぐに家に帰りたくなる。まだ用事が終わっていないというのに。しかしこれは仕方がないことだろう。なんたって我が家では、世界一かわいい犬が待っているのだ。 テレビや映画や雑誌、SNSで魅力的な犬たちを見ていると、かわいさにメロメロになってしまう。もう仕事なんかしないで、ずっと彼らを見て

          世界一かわいい犬のいる家【犬との暮らしVol.2】

          雨にもマケテ 風にもマケテ いつもニコニコ笑っている そういう人に私はなりたい【ポレポレな日常/第9回】

          一緒に食事をしていて「これマズい」と言われるのが苦手だ。料理をつくってくれた方や食材を育てたり捕まえたりしてくれた方、食材そのものやおいしいと思っている人たちを、すべて否定しているように聞こえてしまって。 でもある日「わたしはおいしい。よし、食べてあげよう」と答えた友人がいた。こうして私は気づくのだ。「あぁ、また人のせいにしてしまっていた」と。 「私はこの味が苦手だな」と言うようにしているけれど、それだって人によっては嫌味に聞こえる。言葉なんて、受け止める側が自由に意味を

          雨にもマケテ 風にもマケテ いつもニコニコ笑っている そういう人に私はなりたい【ポレポレな日常/第9回】

          幸せの音〜母の日によせて【ポレポレな日常/第8回】

          ライターの仕事の時に使っている「幸音」という名前は本名ではない。 母が私につけたかった名前が「幸音」だった。「幸せ」の「音」 と書いて「さちね」と読む。幼い頃に繰り返し聞かされていた私は、いつかこの名前を使ってなにかしたいと思っていたのだ。 もちろん本名に込められた思いも愛情もガンガン感じているし、愛着もある。それでも一度も呼ばれたことのない「幸音」という名前にも、ずっと強い思い入れがあった。 良い名前だなぁと思う。「音」というものはひとり占め出来ないから、どうしても誰

          幸せの音〜母の日によせて【ポレポレな日常/第8回】

          ニガテなあなたへ「ありがとう」【ポレポレな日常/第7回】

          「掃除のおばちゃんと仲良くしたって、なんの役にも立たないだろ?無駄じゃん」上司から優しい笑顔でそう声をかけられた。毎朝会う清掃スタッフの方と挨拶を交わし、軽く雑談している姿をみていたらしい。キョトンとしたわたしの顔をみて、上司はさっきよりも優しい口調で「ちゃんと先を見て動かないと」と続けた。 当時の私はテレビ局で働いていて、そこで出会う人との繋がりはその後 仕事に大きな影響を与えることはわかっていた。そんな自分の立場を有効に活用できていな私を心配して、助言してくれたのだろう

          ニガテなあなたへ「ありがとう」【ポレポレな日常/第7回】

          高校生のわたしに会った【ポレポレな日常/第6回】

          先日、かなり昔に書いていたブログを発掘した。パスワードをすっかり忘れて、10年以上読めなくなっていたブログだ。ふと思いついたパスワードを試しに入力してみたら、なんなく入れちゃってビックリぽん。 最初の記事は今から23年前。2000年のワタシ。自分ではものすごく変わったと思ってたのに、あんまり変わってなくて爆笑している。 そして、これと同じことを当時の私も考えていたようなのだ。 大人になると「同じ失敗を繰り返すこと」に対して、自分も周りも厳しくなる。でも人間なんて不完全の

          高校生のわたしに会った【ポレポレな日常/第6回】

          聞き間違いがご機嫌をつれてきた【ポレポレな日常/第5回】

          「全国的にアシカが大流行しそうです。お気をつけ下さい。」 冬の朝、慌ただしく出かける支度をしていた時に、TVから聞こえてきた不思議な言葉。慌てて振り返って画面を見た。あぁ、麻疹(はしか)か。びっくりしたなぁ、もう。 でも、いいなぁ、アシカの大流行。どんな感じなんだろう、アシカの大流行。「全国的に」って言うぐらいだから、テレビをつければアシカ、雑誌を開けばアシカ、街を歩けばあちこちに貼られたアシカのポスターが目に入るのかもしれない。アシカコラボのお菓子やグッズも出そうだな。

          聞き間違いがご機嫌をつれてきた【ポレポレな日常/第5回】

          ワタシ不思議発見!【ポレポレな日常/第4回】

          この記事で発見した昔のブログからの再掲です。本日は、2008年9月12日のブログからお届けしましす。 「無意識の時にその人の本質みたいなものが見える」という説をたまに聞く。例えば夢とか、ボーっとしてる時に浮かんでくるものとか、なにも考えず本能で反応してしまった時とか。 私が「それって、わりと本当なのかも」と思ったのは2年程前のこと。 当時、私はアームレスリングの試合の為に大幅な減量をしていて、とにかく24時間お腹が空いていた。 そんな私は、ある店の看板を見て思わず叫ん

          ワタシ不思議発見!【ポレポレな日常/第4回】

          私の命と親父ギャグ

          「右足の次に左足を出すくらいなら死んだ方がましだ」 こう見るとバカバカしいことこの上ない言葉だけれど、その当時は本気でツラく悲しく、道路の真ん中で涙が止まらなくなった。駅から20分ほど歩けば着くはずの自宅は遥かに遠く、3時間かかっても辿りつかない。 その頃の私は病んでいた、と思う。わざわざ「思う」と書いているのは、病院へ行くこともできず病名がついていないからだ。とはいえ眠るのも食事もおぼつかなく、10kg以上落ちた体重は30kg台になっていた。毎日、朝が来なければいいのに

          私の命と親父ギャグ