結局「それでいい」ひと

連日、4LDK正常化計画という名の断捨離の記事を書いているが、今朝になってさすがに疲労の色が濃くなってきたので、朝のゴミ捨てをおこなってからは今日は一旦片付けと距離を置くことにした。

ゴミステーションまで徒歩で100mくらいなので重たいもの、たくさんのものを運ぶのが大変なため毎回車に積んで、家族と一緒に捨てている。
土日と水曜以外毎日何かを捨てに行っている。行っている。行っている。

目下、捨てる日々を送ってはいるが、何も買っていないかというとそうでもない。収納用品等については片付けが済んだらまとめてみようと思っているのだが、それとは別に洋服を買った。

夏の洋服だ。
ネットで。
自分のものはTシャツやスカート、ジーンズを買って、子供が半ズボンを欲しがっていたので子供に2枚、オットに2枚、柄は、その場にいた子供に好きなものを選ばせ、オットは会社に行っていたので似合いそうなものをわたしが選んで購入した。
それが届いて、子供は自分が選んだものを喜んで履いた。オットは会社から帰ってきて新しい半ズボンを披露される。
「まーた選ばせてもらえないんだもんなー!」と文句は言うが、センス。
「ほら!こっちの縞のズボンは持ってるTシャツに合うし夏っぽくてオシャレでしょ!こっちのチェックのは、これいいと思うなーゴルフに履けるかもしれないなー」と一生懸命プレゼンするとまんざらでもなくなる。
「ふーん、でもこれベルト通すの着いて…るか」ゴルフ場ではドレスコードがあるようでそんなに厳しいところへ行っているわけではないが見事クリアした。
さっそく日曜日にそれを着てラウンドへ出掛けた。

セールで意外とモノが良かったので、自分のものとオットのものをもう少し追加で購入した。
会社へ着ていくチャコールグレーの半袖シャツとグレーのストライプのパンツを選んだ。また相談なく選んだ。相談はしてもいいのだが、オットは決め切らないのだ。これは?これは?とやっているうちに「やっぱりいらないかな」と言い出す。
昨日、それが届いたので帰宅したオットはまたそれを披露された。
「たくさん服捨てたから会社に着るの買ったよ!ちょっと着てみて!」とサッカーのフランス戦を観たいオットに試着してもらった。
「あらー!やっぱりいいわー、似合うと思ったんだよねー、ほら鏡!」というとまたまんざらでもなさそうな表情だ。
今朝、そのコーデを自ら選択し、それまで会社で履いていたズボンはさっさと洗濯かごに投入されていた。

往々にしてそういうことがある。
漫画も、わたしが読みたくて知人から借りたものをついでにオットに勧めるとものすごいスピードでハマって「続きを早く借りてきて」とのたまう。
結婚前に知床に遊びに行った時もそうだ。よく行っていた知床五湖に彼を連れて行こうと思い、提案したのだがそんなに乗り気じゃなかった。
知床五湖はその名の通り5つの湖を観ながら散策できるのだが熊が結構出るので、大体二つ目の二湖までの規制がかかることが多い。
しかし、その日は現地に行くと五湖まで観られるということでわたしも初めてでとても喜んだ。そこで乗り気じゃなかった男のテンションが上がる。
「じゃあ行こう!」と元気に散策しはじめ、森の中をふたりで歩き始めたのだが序盤、わたしはおなかが痛くなってしまい「一回トイレに行きたいから最初の場所に戻りたい」と訴えた。すると、乗り気じゃなかった男はこう言った。

「五湖まで観られるのは珍しいんだからね!早くトイレ行こうよ!」

あ、ハイ。

以降、ウォーキングデッドもドラマも、適当に買うパジャマや部屋着も、勧めたものはハマったり気に入ったりしてくれる。

今朝のゴミ捨てが済んでバス停に向かうオットを見送り、車をUターンさせるとチャコールグレーのコーデでスマホを観ながらバスを待っている様子が見えた。似合いそうなものを選んでいるから自信はあるのだが、ちょっと面白かった。

サッカーのフランス戦は、録画して置きつつ様子を観ていた。
久保選手はもう千鳥のノブ氏がいうように「人のカタチをした光」だ。すごいな、フランス相手にこの仕上がりかと野球と二画面でサッカーの戦況を観ていたのだが「これ面白いかもな」と思い、帰宅中のオットにメールした。
「サッカーが面白そうなんだけど、リアルタイムで観るかい。それとも情報シャットダウンで録画で観るかい」と送ると後者を選んだので、我が家は情報シャットダウン体制を敷き(サッカーのことが一切わからない状態を作る)、オットはサッカーを楽しんでいたようだ。

なお野球、五輪もホークスもサヨナラ勝ちであった。
ナイセン!中谷選手、ホークスへようこそ。

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