強みにフォーカスすることで生まれるポジティブスパイラル
こんにちは。Gallup社認定ストレングスコーチのさちこです。
自分の強みとその活かし方を教えてくれるストレングスファインダー®。
診断結果の活かし方については、以下の記事で書かせていただきました。
今日は、診断結果を意識的に活かしていくことで、自分の中で起こるポジティブスパイラルについてお話したいと思います。
1.自他理解
診断レポートを読み、自分のこれまでについて振り返ることで、無意識の考え方・行動の傾向に気付くことができます。
例えば最上志向。
レポートに「強みを発見すると、あなたはそれを伸ばし、磨きをかけ、優秀さへ高めずにはいられません」というフレーズがあります。
「それ、もっといいモノにできるよ!」と周りを高めている自分や、合格ライン以上のものでないと結果に納得できない自分などに改めて気づくことができるのではないでしょうか。そして仲間同士で資質を介したエピソードの共有から、相手の資質の特長についても理解し、行動の本質に触れることができます。自分だけでなく相手の理解を深めることも助けてくれるのです。
2.相互認識
資質の特長から、過去の考え方や行動の傾向が理解できると、次第に今起こっている行動についても、「これは、あの資質の特長かな?」と認識することができるようになります。
例えば調和性。
「衝突や摩擦から得るものはないという考え」から、議論がぶつかっているときに、自然と落としどころを見つけようとしている自分がいる。その瞬間に「これは、今、私の調和性が働いた」と気づくことができる、これが、認識です。
そして自分だけでなく、相手の資質やその特長についても理解しておくと、これまで違和感を感じていた相手の行動や考え方も、それに触れた瞬間に「もしかしたら、この行動って、あの資質が働いたのかも?」と、相手の受け止め方にも変化が出てきます。その結果、あなたが相手に投げかける言葉や取る行動も自然と変わってくるはずです。
3.感謝・尊重
資質を通して、自分の思考・行動のパターンを意識しながら、過ごしていくことで、これまで客観的に受け止められていなかった成果や評価に気づくことができます。
例えば回復志向。
「どんなものでも問題があって当たり前」という考えから、他の人が気が付かないような問題やバグにすぐ気が付くことができ、さらりとその解決に取り組むことができるという特長があります。回復志向を持つ方の中には、これまで誰も手を付けてこなかった課題の解決に取り組んだことで周りから評価されたことがあったのではないでしょうか。資質の理解・認識が進むことで、これまでの貢献を改めて理解することができ、結果自分の資質に感謝することができるのです。
そして相手に対しても、資質を知ることでその思考や行動の背景に触れることができ、尊重しあえる関係を築くことができるでしょう。
4.主体的アクション
理解・認識・感謝を通して、自分の資質がどのように強みとして活かすことができるかがわかってくると、自然と行動にも変化が表れてきます。
例えば内省。
「思考=行動。一人でじっくりと考えることで本質を見極める」ことが得意なので、必然的に熟考する時間が必要になってきます。会議の場でとっさに意見を求められた際、うまく考えをまとめるのは少し難しいかもしれません。ただ、少し考える時間を持つことができた時、そこから出てきた意見に周りが大きな気付きを得ることができたという経験があるのではないでしょうか。
このことを把握しておくことで、会議前にどのような意見を求められるかを事前に共有してほしいと働きかけたり、議事録係としてサマリーを作成する際に、考えをまとめて自分の意見を共有するなど、自分に合ったアクションを起こしていくことで、自分の強みを成果につなげていくことができるでしょう。
5.主体的協働
どんな状況で強みを活かせるのかがわかると、チームで働く際、どこが自分の強みの活かしどころかが見えてきます。また、周りの人の強みについても認識しておくことで、状況に応じて誰に協働を求めればよいかが、より明確に把握することができます。その結果、共通のゴールに向かって自然と協力関係を築いていくことができるでしょう。
例えば「慎重さ」をもつ人は、物事を確実に進めていくときに障壁となるリスクを見つけるのが得意です。この人が「戦略性」を持つメンバーと協働することで、確実にゴールを達成するために、リスクを意識した選択肢を複数見つけることができます。多くの方にこの選択肢を共有したい場合は、「コミュニケーション」や「社交性」の人の強みを借りて、周りを巻き込むこともできるでしょう。一人だけでは出せなかった成果を互いの強みの相乗効果で出すことが可能になるのです。
最後に
ストレングスファインダー®の素敵なところは、自分の強みを言語化することができるだけではなく、相手の強みについても掘り下げて理解することができる部分だと思っています。相手の言葉や行動だけでは、相手の本質を知ることは容易なことではありません。同じゴールを向いているのに、相手からのリアクションが受け止めきれず、拒絶してしまうこともよくあることだと思います。そして、それは自分も相手にとって同じことです。
強みの可能性である資質を共通言語に、自分も相手も知ることで、見方が変わり、関わり方が変わり、そこから生まれる成果や関係も変わって来る。そのヒントにこの記事がなれば幸いです。
今日も資質に感謝
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?