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人事でも部長でもなかった私がリーダーシップの講座を作った理由

はじめに

2019年2月までは、P&Gの生産統括本部にて、乳幼児向け紙おむつ「パンパース」資材のグループリーダーとして、延べ20カ国の人たちと一緒に6年間で15を超える海外展開プロジェクトに関わったり、遠隔で中国駐在の現地社員のマネージャーとしてキャリアを積んでいました。

そして現在は、英会話非常勤講師をしながら、コミュニティやチーム、組織を対象にGallup社認定ストレングスコーチとして、ストレングスファインダー®を活用した、リーダーシップ・チームエンゲージメントなどのワークショップや講座・コーチングを企画・提供する「Awesome!」を個人事業で運営しています。

「Awesome!」では、2021年からリーダーシップやチーム作りに特に力を入れてやっていきたいと思ってます。
が、前職のP&Gでは、人事にいたわけでも、かといって部長などの役職についていたわけでもなく、「プレイング中間管理職(係長+)としてプロジェクト運営や業務・部下育成にあたっていた」というのが、一番的を射た職歴になるかなと思います。

企業の中で、人事畑でも、
役職についてリーダーシップを発揮していたわけでもない私が、
なぜリーダーシップの講座をどうしても作りたかったのか。

そのあたりをまとめていきたいと思います。

興味がなかったわけではなかった

P&G在職時から、人事やリーダー層に興味がなかったわけではありませんでした。

製品を作るという仕事から、
そこで働く人を支えるという仕事にシフトしてみたい

そう、思ったこともありました。また、

課長・部長のポジションを目指して、
裁量を持って組織運営や人材開発にも携わっていきたい

と思っていたこともありました。
ですが、それ以上に、日々の業務と生活を全力でこなすことに精一杯だった自分もいました。これらが、私の「やってみたい」という想いに、知らない間に自分で覆ってしまっていました

結果的に、自分ですら「やってみたい」を忘れかけていたので、上司や周りの人たちに明確に伝えることもなく、結果気づかれることもありませんでした。当然のこと、ですよね。

P&Gを辞めて唯一の後悔

毎年、年度初めに掲げた期待値を越える成果を出し続けていました。

「成果も出し続けているし、上のポジションに興味があると以前伝えたし、わかってくれているだろう」と思っていました。ですが、キャリアレビューの時に上司には伝わっていなかったことを知り、そのときはかなりショックでした。
(これは、今思うと、都合のいい理解をしていたなと、自分でも反省しています)

40歳を節目に、P&Gの枠を超えて何をやりたいかを考えた結果、2019年にP&Gを卒業。現在、全く違う業種で、いろいろな仕事に挑戦できている今のキャリアには大変満足しています。

ただ、唯一、1つだけP&Gを辞めて後悔していることがあります。それは

「ビジネスを動かし、組織とそこで働く人たちを
育てていける役職につきたい」と、
はっきりと上司や周りに伝え続けることができなかったこと

そんな私だから、どうしてもこの講座を作りたかった

P&Gという大きな企業から外に出て、一人で仕事をして2年。

改めて、自分は組織が好きで、同じ課題やゴールに向かって協働するチームで働くことが好きで、年齢や性別・国籍関係なく働く環境が好きであることを、痛いほど実感しています。

そして、Gallup社認定ストレングスコーチとして、多くの女性や組織の方と関わらせていただく中で、感じることがあります。

自分の強みを知ることで、ポジションなど関係なく
誰でもリーダーシップを発揮することができる
私のように、「~やってみたい」という自分の気持ちに
はっきりと気づいていない女性社員・リーダー候補が特に多い
現在の管理職は多忙すぎて、
チームエンゲージメントやマネジメントにまで
丁寧にケアするのは正直不可能
に近い

そして、

私のP&Gでの経験と知識、
ストレングスファインダー®の専門知識を活かすことで、
管理職の方にも、そこで働くメンバーの方にも寄り添いながら、
外から、一緒に組織の課題や目標に向かって伴走していきたい

そんな想いが重なり、今回、5つのスコープ・7つのワークショップコンテンツを企画し、提案することにしました。

最後に

「人事にいたわけでも、役職についていたわけでもない
自分がリーダーシップ講座を謳ったところで、
本当に相手に届けられるのだろうか?」

実は、コンテンツを企画・作成していたこの数か月間、ずっと私の頭の中で自分に問いかけていました。この問いに対しての、今の時点での私の想いを少しまとめて、最後にしたいと思います。

人事が提供する研修だからといって、それが常に有意義なものであったわけではないし、上層部主催のリーダーシップ研修だからと言って、大きな気付きを得るものが得られるかというとそれもそうでもない(私にとっては、武勇伝や理論が多く感じ、あまり参考にならなかった)
きっと、多くの社員や管理職候補も同じ思いをしていたのではないか。
私は、P&Gで上層部にはなれなかったけれど、上層部の人たちと仕事する機会は多かった。その人たちが、どんな視点でビジネスや組織を見つめ、どんなことを社員に求めているのかは、知っている。
上層部になれなかった分、数多くのリーダーシップに関する書籍や記事などを通して、これまでの経験を理論的に整理し理解してきた。
上層部じゃなかったからこそ、社員の方たちに届けられるリーダーシップについて私なら話すことができる。
人事じゃなかったからこそ、日々業務にあたる社員が本当に知りたい内容の話を私ならすることができる。
そして、リーダーシップの大切さや、リーダーを目指していることに気づけていない人たちに気づきを与えることができるのは、もしかしたら私にはできるかもしれない。
だから、私は「リーダーシップやチーム運営に関する講座を提供したい」

私のワークショップコンテンツに興味のある方、ストレングスファインダー®ミニ体験会とコンテンツ説明会を5月より月に一回開催します。

Awesome!バナー 2021 (11)

私の想いに共感いただけた方、話を聞いてみたい方、ぜひ気軽に来てみてください。

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